「株」初心者向け!株式投資のはじめ方
2017年7月24日 ザイ・オンライン編集部

「会社の業績」の見方を株初心者にやさしく解説!
「売上」「利益」が順調に伸びているかチェックして
株を買ってもいい「儲かる会社」かどうかを見抜け!

ゼロから始める株入門【第16回】

桐谷さんお墨付きの証券会社は?

株を買うときに役に立つ「会社の業績」の見方をわかりやすく解説!

株で儲けるためには“いい会社”の株を買うことが大切です。そんな“いい会社”かどうかを見抜く方法の1つが、「会社の業績」をチェックすること。「会社の業績」を読み解くなんて、なんだか難しそうだし、面倒くさそうだなと思っていませんか? でもコツさえつかめば、「会社の業績」の数字はどんどん読めるようになります!

そこで今回は、“いい会社”かどうかを見抜くための「会社の業績」の見方をわかりやすく解説します!

【目次】ゼロから始める株入門


◆基本編◆
株」とは?「株式投資」の基礎知識
「儲かる株」の探し方(1)
「儲かる株」の探し方(2)
「株で儲ける」3つの方法

 株式投資でやってはいけないいつの「禁じ手」

◆証券会社・取引ツール編◆

「証券会社」の選び方&「口座開設」のしかた
「ネット証券での口座開設」までの流れ
ネット証券の注文画面で「株を買う方法」
「板情報」の見方
人気で選ぶ!みんなにおすすめのネット証券会社


◆株の選び方・ファンダメンタル編◆

基本の指標「PER」をサクッと学ぶ
基本の指標「PBR」をサクッと学ぶ
「会社の業績」の読み方
「危ない銘柄」の見抜き方


◆株の選び方・テクニカル編◆

「株価チャート」の基本的な読み方(1)
「株価チャート」の基本的な読み方(2)
「ローソク足」の見方
「移動平均線」の見方
「トレンドライン」の見方
「ダブルボトム」「ダブルトップ」とは?
「逆三尊(トリプルボトム)」「三尊天井(トリプルトップ)」とは?
「三角保ち合い」とは?
「出来高」の読み方


◆株の買い方・売り方編◆

 損を小さくする「株の買い方」「株の売り方


◆株主優待・配当編◆

「株主優待株」の失敗しない選び方
「高配当株」の失敗しない選び方
「配当金」の受け取り方
株主優待名人・桐谷さんのおすすめ銘柄


◆その他◆
 株式投資にかかる「税金」は?
 株で「損」したときの税金対策
 税金がかからない「NISA」「つみたてNISA」とは?

いい株を見つけるためには、「会社の業績」の“数字”が重要!

 株で儲けるためのコツは、“いい株”を安く買うことです。“いい株”とは、どんな株でしょうか。それは、利益をしっかり稼ぐ会社の株、これから利益をグングン伸ばしてくれる会社の株です。そうした株は、日常生活や仕事など、自分の身の回りから見つけることができます。大ヒットしそうな商品を出したり、大人気になりそうなお店をオープンしたりしている企業には、普段から注目しておくといいでしょう。

 ただ、「○○が流行りそう→この会社は儲かりそう→株を買おう」では早急すぎます。本当にいい会社なのかどうかは、ちゃんと”数字”で確認することが大切。確認するのは、会社が発表している業績や資産に関するデータです。何やら難しそうですが、そんなことはありませんので安心してください。

 会社の業績については、その会社のホームページでも見ることができますし、証券会社によっては口座開設者に、無料で会社業績の推移がわかるデータを提供しています(下の図は楽天証券が提供している業績の情報)。「この事業は面白そう、この会社は伸びそう」と思ったら、まずは会社の業績データが見られるページにアクセスしてみましょう。

「任天堂」の業績データ楽天証券が提供している会社の業績情報(例:任天堂)
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【※関連記事はこちら!】
株の銘柄はどうやって選んだらいいのか? 身近な情報、株主優待、会社四季報、企業業績からネット証券のツールを使って探す方法を紹介!

3種類の「利益」と「1株益」を理解しよう!

 ここでは、例として「任天堂(7974)」の業績データを見てみましょう。下の表は、楽天証券のサイトで見られる会社四季報のデータ画面です。

 まず、一番左端の「連」と書いてある7行分に注目してください。この部分に書いてあるのは、年度ごとの業績の推移です。「13.3」とあるのは、2013年3月期のことで、2012年4月~2013年3月までの1年間を指します。このデータでは、2013年3月期から2019年3月期までの7年分の業績データが並べられているのです。

 2018年3月期(18.3)と2019年3月期(19.3)の右には「予」とついていますが、これは会社四季報による予測値という意味です。

 そして、各年度について売上高、営業利益、純利益……などのデータが書かれています。

「売上高」は、会社が商品やサービスを売って得た収入の合計金額です。

「営業利益」は、本業から得られた利益です。売上高から本業にかかった経費を差し引いて計算します。

「経常利益」は、本業を含めて普段行っている活動から得られた利益です。営業利益に、本業以外で普段行っている活動の損益を加減して計算します。本業以外に行っている活動とは、たとえば、お金を借りたり預金したりというような財務活動などです。

「純利益」とは「税引き後利益」のことであり、「当期純利益」とか単に「利益」ともいいます。経常利益から特別損益(一時的な利益や損失)を加減し、さらに税金を差し引いて残った利益のことです。

 税引き後利益は株主のものであり、本来はすべて配当してもらうべきお金です。この税引き後利益を発行済み株式数で割れば、「1株当たりの税引き後利益」が出ます。これを「1株益(EPS)」といいます。じつはこの1株益は今の株価が割安かどうかを考える上で重要なモノサシになっており、「今の株価が1株益の何倍なのか」(株価収益率=PER)を割り出すのに使われています。

 たとえば、今の株価が1000円で1株益が50円ならPERは20倍、株価が500円で1株益が50円ならPERは10倍です。利益の20倍の値段で株を買うのと、10倍の値段で買うのなら10倍のほうが割安ですよね。そういうわけで、PERは数字が低いほど割安ということになります。

【※「1株益」と「PER」のくわしい解説はこちら!】
「PER(株価収益率)」の意味をやさしく解説! 株初心者でも、その株が「割安か、割高か」がわかる大事な指標「PER」の「意味」と「使い方」とは?

「1株配」は、1株当たりの配当の金額です。1株配が10円の場合、1株持っていれば10円が、100株持っていれば1000円が受け取れるということです。

重要なのは、「単」決算よりも「連」決算の数字!

 次に「連」「単」「中」などのマークについて説明しましょう。

「連」は連結決算のことで、子会社などグループ企業の業績を加えた決算のことです。一方、「単」は単体決算で、その会社のみの決算のこと。現在は子会社が親会社の一部門のような働きをすることが多いため、連結決算のほうが実態を表すものと考えられ、株式投資では単体ではなくて連結の数字を見て判断します。ただし子会社などがない場合は単体決算しかありませんから、単体決算をみます。

「中」は中間決算、つまり1年のうちの最初の6ヵ月間の業績のことです。先ほどの「任天堂」の例で「中17.9」とあるのは、2017年9月期に終わる中間期、つまり2017年4月~2017年9月までの6ヵ月間の業績の予想という意味です。

 「任天堂」のデータのなかで「会18.3予」と書いてあるのは、会社が出した2017年3月期通期の予測値ということです。

これから「売上」と「利益」が
健全に伸びる会社か見極めよう!

 業績データの見方をここまで説明してきましたが、株を買うときに大切なのは、これから売上高や経常利益(または営業利益)が伸びる見込みのある会社を選ぶことです。売上高や経常利益(または営業利益)がともに安定しているか、上昇傾向にあるなら、良い会社である可能性は高まります

 「任天堂」の場合、2016年3月期から2019年3月期までの4年間の推移をみると、売上高5044億円→4890億円→8000億円→9500億円、経常利益は287億円→503億円→830億円→1000億円と、大きく伸びる見通しであることがわかります。

 これは2017年3月に発売された「ニンテンドースイッチ」の好調を受けたもので、現在「任天堂」の株価は上昇中です。「任天堂」は2017年度の「ニンテンドースイッチ」の販売目標を1000万台に設定していますが、それを上回る販売台数になるのではないかという期待の高まりが株価に反映されています。

 ただし、いくら売上高と利益が伸びていても、株を買うのは注意しなければならない「危ない会社」があります。

 1つは、売上高が大きく伸びていても利益率が大幅に悪化している会社です。売上高の伸びに比べて利益の伸びがそれに伴っていない場合は、損益面から見てあまり魅力的ではないビジネスを始めてしまっている可能性があります。

 もう1つは、売上高と利益がともに増えていても、不動産や新たな設備などを購入するために大きな借金をしてしまっている場合です。こうした場合は今は利益が出ていても、今後事業がうまくいなかくなれば数年後に経営が傾いて借金が返せなくなり、会社が倒産してしまう恐れもあります(「危ない会社を見分ける方法」は、次回詳しく紹介します!)。 

 このように、みなさんも「この会社、儲かりそう!」という会社を見つけたら、まずは「会社の業績」数字をチェックしましょう。そして、これからも業績が好調のまま推移しそうなら、株価やPERをチェックしたり、また「危ない会社」でないかを確認してから、その株を買うかどうか判断しましょう!

【※関連記事はこちら!】
株初心者が覚えておきたい「儲かる株」の探し方は? 株価100倍!?に成長するお宝銘柄を見分けるカギは「営業利益」と「経常利益」にあった!

【目次】ゼロから始める株入門


◆基本編◆
株」とは?「株式投資」の基礎知識
「儲かる株」の探し方(1)
「儲かる株」の探し方(2)
「株で儲ける」3つの方法

 株式投資でやってはいけないいつの「禁じ手」

◆証券会社・取引ツール編◆

「証券会社」の選び方&「口座開設」のしかた
「ネット証券での口座開設」までの流れ
ネット証券の注文画面で「株を買う方法」
「板情報」の見方
人気で選ぶ!みんなにおすすめのネット証券会社


◆株の選び方・ファンダメンタル編◆

基本の指標「PER」をサクッと学ぶ
基本の指標「PBR」をサクッと学ぶ
「会社の業績」の読み方
「危ない銘柄」の見抜き方


◆株の選び方・テクニカル編◆

「株価チャート」の基本的な読み方(1)
「株価チャート」の基本的な読み方(2)
「ローソク足」の見方
「移動平均線」の見方
「トレンドライン」の見方
「ダブルボトム」「ダブルトップ」とは?
「逆三尊(トリプルボトム)」「三尊天井(トリプルトップ)」とは?
「三角保ち合い」とは?
「出来高」の読み方


◆株の買い方・売り方編◆

 損を小さくする「株の買い方」「株の売り方


◆株主優待・配当編◆

「株主優待株」の失敗しない選び方
「高配当株」の失敗しない選び方
「配当金」の受け取り方
株主優待名人・桐谷さんのおすすめ銘柄


◆その他◆
 株式投資にかかる「税金」は?
 株で「損」したときの税金対策
 税金がかからない「NISA」「つみたてNISA」とは?