投資での利益が非課税になる、お得な「NISA」と「つみたてNISA」の仕組み&メリットを、投資初心者にわかりやすく解説!
株式投資などで「売却益」が出たり、「配当金」を受け取ったりした場合、通常はその金額の約20%を税金として支払わなければなりません。しかし、もし投資で利益が出たとしても“税金を全く支払わずに済む”お得な制度があります。それが「NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)」です。2018年1月からは、積み立て投資に特化した「つみたてNISA(積立型の少額投資非課税制度)」も始まり、投資初心者でも少額から投資に挑戦しやすくなりました。
そこで今回は、「NISA」と「つみたてNISA」のお得な仕組みについて、投資初心者にわかりやすく解説します!
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⇒つみたてNISA(積立NISA)を始めるなら、おすすめの証券会社はココだ!手数料や投資信託の取扱数などで比較した「つみたてNISA」のおすすめ証券会社とは?
【目次】ゼロから始める株入門
◆基本編◆
・「株」とは?「株式投資」の基礎知識
・「儲かる株」の探し方(1)
・「儲かる株」の探し方(2)
・「株で儲ける」3つの方法
・ 株式投資でやってはいけないいつの「禁じ手」
◆証券会社・取引ツール編◆
・「証券会社」の選び方&「口座開設」のしかた
・「ネット証券での口座開設」までの流れ
・ ネット証券の注文画面で「株を買う方法」
・「板情報」の見方
★ 人気で選ぶ!みんなにおすすめのネット証券会社
◆株の選び方・ファンダメンタル編◆
・ 基本の指標「PER」をサクッと学ぶ
・ 基本の指標「PBR」をサクッと学ぶ
・「会社の業績」の読み方
・「危ない銘柄」の見抜き方
◆株の選び方・テクニカル編◆
・「株価チャート」の基本的な読み方(1)
・「株価チャート」の基本的な読み方(2)
・「ローソク足」の見方
・「移動平均線」の見方
・「トレンドライン」の見方
・「ダブルボトム」「ダブルトップ」とは?
・「逆三尊(トリプルボトム)」「三尊天井(トリプルトップ)」とは?
・「三角保ち合い」とは?
・「出来高」の読み方
◆株の買い方・売り方編◆
◆株主優待・配当編◆
・「株主優待株」の失敗しない選び方
・「高配当株」の失敗しない選び方
・「配当金」の受け取り方
★ 株主優待名人・桐谷さんのおすすめ銘柄
◆その他◆
・ 株式投資にかかる「税金」は?
・ 株で「損」したときの税金対策
・ 税金がかからない「NISA」「つみたてNISA」とは?
「NISA(ニーサ)」って何ですか?
株や投資信託の利益が非課税になるお得な制度!
最初は「NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)」について、解説していきましょう。
「NISA」とは、通常なら株・投資信託の売却益や配当金(分配金)にかかる約20%の税金を支払わずに済む、とてもお得な投資制度です。日本国内に住む20歳以上の人であれば、誰でも「NISA」口座を開設できます。
新たに投資できる期間が、2014年から2023年までと決まっています。また、投資対象は上場株式(外国株式、ETF、REITを含む)と投資信託(公社債投資信託を除く)で、債券やFX、金・プラチナなどは対象外となっています。
しかし、お得な制度であるため、通常の投資とは異なり、いくつか条件があるので、注意が必要です。
まず、「NISA」では年間の投資枠が120万円までと決められています。一度、「NISA」で買った株や投資信託を売却すると、その金額分の投資枠は消化したことになり、復活させることはできません。また、投資枠の120万円をすべて使い切る必要はありませんが、使い切れなかった投資枠を翌年に持ち越すことはできません。
そして、「NISA」の非課税期間は5年と決まっています。もし2018年から「NISA」で投資を始めたら、2022年末で非課税期間は終了です。つまり、合計で年間120万円×5年=600万円が、利益が非課税になる投資額の上限金額というわけです。
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⇒みんなに人気のNISA口座から選ぶ! NISAで得する「おすすめ証券会社」はココだ!
では、「NISA」枠で購入した株や投資信託を保有したまま、5年後の非課税期間終了を迎えてしまったら、どうすればいいのでしょうか。株や投資信託は、非課税期間の終了を機に売却しても構いませんが、実はそのまま継続して持ち続けることができます。その場合、①通常の課税口座に移管、②新たに開始する「NISA」枠(非課税口座)に移す(ロールオーバー)、のどちらかを選択できます。
ここでは、投資初心者だとあまり聞きなれない、②の「ロールオーバー」について解説しましょう。「ロールオーバー」とは、「NISA」の5年間の非課税期間の終了後、さらに「NISA」を使って5年間、非課税で運用が続けられる仕組みのことです。
利益が非課税となる年間投資額の上限は120万円ですが、ロールオーバーをするとき、含み益を合わせた投資資産の金額が120万円を超えていても、すべての金額を翌年の非課税枠に移管することができます。ただし、新たな投資はできません。
一方で、ロールオーバーをしたときに、投資資産が含み益を加えても120万円に達していなかったり、含み損があって120万円を下回っている場合は、上限の120万円に達する金額まで新たに投資をすることができます。投資初心者にはちょっと難しいかもしれませんが、とてもお得な仕組みなので、「NISA」で投資をする場合は、ロールオーバーすることを忘れないようにしましょう。
【※「ロールオーバー」の仕組みをやさしく解説した記事はこちら!】
⇒現行の「NISA」で最長10年の非課税運用は2018年がラストチャンス⁉ ロールオーバーを使って非課税を運用する方法
「つみたてNISA」って何ですか?
合計800万円までの投資なら積立投資の利益が非課税になる!
次に、2018年1月から始まった「つみたてNISA」について解説していきます。
「つみたてNISA」とは、通常なら株式投資信託・ETFの売却益や分配金にかかる約20%の税金を支払わずに「積み立て投資」ができるお得な制度です。「NISA」と同じで、日本国内に住む20歳以上の人であれば、誰でも「つみたてNISA」口座を開設することができます。新規で投資を始められる期間は、2018年から2037年までです。
一見すると「つみたてNISA」と「NISA」にはあまり違いがないようですが、利益が非課税になる点を除いて、いくつか大きく異なる部分があります。
まず、投資対象となる商品が大きく異なります。「NISA」では上場株式や投資信託が対象商品だと説明しましたが、「つみたてNISA」では「一定の要件をすべて満たした“株式投資信託”または“ETF”」のみが対象の商品です。2018年3月23日時点では、インデックス型投資信託が127本、アクティブ型投資信託15本、ETF3本が対象商品に選ばれており、それらの商品にしか「つみたてNISA」では投資できません。
【※「つみたてNISA」で投資できる商品の一覧はこちら!】
⇒つみたてNISA(積立NISA)対象商品を一覧で紹介! インデックス型投資信託とアクティブ型投資信託、ETFの取り扱い金融機関や信託報酬、騰落率に注目!
1年間に投資できる非課税枠の金額と非課税期間も「NISA」とは異なります。「つみたてNISA」では、年間の非課税投資額は40万円までで、非課税期間は最長20年です。つまり、合計で年間40万円×20年間=800万円までの投資なら利益が非課税になるというわけです。「NISA」の非課税枠の金額は合計で600万円ですから、「つみたてNISA」のほうが200万円も非課税枠が増えます(ただし、「つみたてNISA」ではロールオーバーができません)。
また、「つみたてNISA」という名称からも分かるように、商品の購入方法は「積み立て」に限定されています。ある商品をまとめて一括で買うことはできず、「一定額を」「定期的に」「継続的に」買っていくことになります。積み立て投資の頻度については決まりがないので、「毎月」を基本に、「毎週」でも「毎日」でもOKです。仮に、毎月1回積み立てる場合は、最大で3万3333円ずつ投資することができます(年間40万円÷12ヵ月=約3万3333円)。
ただし、設定できる「積み立て頻度」は金融機関によって異なります。申し込みをする際は事前に、各金融機関が設定している「つみたてNISA」の積み立て頻度をチェックするようにしましょう(多くの金融機関は「毎月」を基本にしています。SBI証券は「毎日」「毎週」積み立ても可能、楽天証券は「毎日」積み立ても可能です)。
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「NISA」と「つみたてNISA」は併用できない!
自分に合った制度を選んで始めよう!
ここまで「NISA」と「つみたてNISA」の仕組みやメリットを簡単に解説してきましたが、こんなにお得なら両方やってみたい! と思う方がいることだと思います。しかし、「NISA」と「つみたてNISA」は同じ年に一緒に使うことはできません(まだ商品の取引をしていない場合、1年に一度だけ、「NISA」と「つみたてNISA」を切り替えることはできます)。ですから、それぞれの特徴を踏まえて、どちらか自分にあったほうを選ぶようにしましょう。
【※関連記事はこちら!】
⇒「つみたてNISA」と従来の「NISA」、迷ったときはどちらを選ぶべき? 併用できない2つのNISAの違いと適切な「つみたてNISA」への移行のタイミングは?
すでに「NISA」口座で商品を購入している人に関しては、「NISA」口座で商品を保有したまま、新たに「つみたてNISA」を始めることができます(「NISA」口座で新たに商品を買うことはできません)。一方で、「NISA」口座で購入した商品を「つみたてNISA」口座に移管することはできないので、注意してください。
投資初心者におすすめなのは、
少額から長期で資産形成ができる「つみたてNISA」!
「NISA」と「つみたてNISA」は投資をする人にとって、どちらも一定の投資額までなら利益が非課税になる、とても魅力的な制度です。ただし、2つの制度を比べてみると、「つみたてNISA」のほうが投資経験の浅い投資初心者でも始めやすい制度になっています。
「つみたてNISA」では100円から投資を始められる金融機関(SBI証券や楽天証券など)もあって大きな資金を最初から用意せずに済みますし、積み立て投資では投資するタイミングを事前に設定するため、毎回、投資商品を買うタイミングに悩む必要がありません。
また、投資初心者の場合、数多くある投資商品の中から、何に投資していいのか迷ってしまう人も少なくないと思います。しかし「つみたてNISA」であれば、金融庁の設定した基準を満たした投資信託とETFのみに商品が厳選されているため、投資初心者でも商品を選びやすくなっています。
そして、「つみたてNISA」は20年という長期にわたって、投資で得た利益が非課税になるため、老後などの将来に向けて長期で資産形成をしたい方にもおすすめです。
ぜひ投資をやってみたいけれど、まだ投資に詳しくない、大きな資金が用意できないという人は「つみたてNISA」から始めてみてはいかがでしょうか?
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⇒つみたてNISA(積立NISA)を始めるなら、おすすめの証券会社はココだ!手数料や投資信託の取扱数などで比較した「つみたてNISA」のおすすめ証券会社とは?
⇒「つみたてNISA」口座開設の手順をやさしく解説!投資未経験者や従来のNISAから移行する人など、人によって異なる口座開設までの流れとポイントは?
【目次】ゼロから始める株入門
◆基本編◆
・「株」とは?「株式投資」の基礎知識
・「儲かる株」の探し方(1)
・「儲かる株」の探し方(2)
・「株で儲ける」3つの方法
・ 株式投資でやってはいけないいつの「禁じ手」
◆証券会社・取引ツール編◆
・「証券会社」の選び方&「口座開設」のしかた
・「ネット証券での口座開設」までの流れ
・ ネット証券の注文画面で「株を買う方法」
・「板情報」の見方
★ 人気で選ぶ!みんなにおすすめのネット証券会社
◆株の選び方・ファンダメンタル編◆
・ 基本の指標「PER」をサクッと学ぶ
・ 基本の指標「PBR」をサクッと学ぶ
・「会社の業績」の読み方
・「危ない銘柄」の見抜き方
◆株の選び方・テクニカル編◆
・「株価チャート」の基本的な読み方(1)
・「株価チャート」の基本的な読み方(2)
・「ローソク足」の見方
・「移動平均線」の見方
・「トレンドライン」の見方
・「ダブルボトム」「ダブルトップ」とは?
・「逆三尊(トリプルボトム)」「三尊天井(トリプルトップ)」とは?
・「三角保ち合い」とは?
・「出来高」の読み方
◆株の買い方・売り方編◆
◆株主優待・配当編◆
・「株主優待株」の失敗しない選び方
・「高配当株」の失敗しない選び方
・「配当金」の受け取り方
★ 株主優待名人・桐谷さんのおすすめ銘柄
◆その他◆
・ 株式投資にかかる「税金」は?
・ 株で「損」したときの税金対策
・ 税金がかからない「NISA」「つみたてNISA」とは?
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