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【第12回】 2012年5月2日 ザイ編集部

日本株で有効な投資法はどっち? 
インデックス投資 VS アクティブ投資(前編)

2人の識者が誌上で対決!

日経平均やTOPIXなどの指数とまったく同じ動きになるように運用するのがインデックス投信で、低コストで値動きがわかりやすいというメリットがある。もう1つが、指数(インデックス)の成績を上回ることを目標に運用するアクティブ投信だ。日本株に投資するにあたっては、どちらのタイプの投信に投資するのがいいのか。それぞれの投資法を代表する2人の識者が、誌面上で激突。はたしてその結果とは? 

今回対談した山崎元さん(写真左)と藤野英人さん(写真右)

●インデックス投資派代表
山崎 元(Hajime Yamazaki)
楽天証券経済研究所客員研究員・マイベンチマーク代表取締役
1958年北海道生まれ。81年東京大学経済学部卒。三菱商事、野村投信、住友信託銀行、メリルリンチ証券、山一證券、UFJ総研など12社を経て、現職に至る。週刊ダイヤモンドなどへの執筆多数。

●アクティブ投資派代表
藤野英人(Hideto Fujino)
レオス・キャピタルワークス取締役・最高投資責任者(CIO)
1966年富山県生まれ。90年早稲田大学卒。国内外の運用会社で運用者として活躍、特に中小型株および成長株の運用に強い。03年に独立し、現在は直販の「ひふみ投信」を運用し高成績を継続中。

アクティブ投信の平均はインデックスに敗北!

──まずはオススメの投資法について、お二人に存分にアピールしていただきたいと思います。

藤野 やや過激な表現になりますが「日経平均は死んだ」、そう言ってもいいのではないでしょうか。その証拠に値動きを見ても、01年9月からの約10年間で市場全体の約6割の銘柄が上昇しているのに、日経平均は1000円以上も下落しています。
つまり、日経平均は日本経済の実態を正しく映し出すものではなくなっていて、少なくとも日本株においてはインデックス投資よりアクティブ投資の優位性が高まっています。日経平均を構成する大企業の業績や株価の低迷ぶりを見ても、その傾向は今後もさらに強まるだろうと思います。

山崎 確かに日経平均のポートフォリオとしては“イケてない”(苦笑)。それについては私も大いに不満があるし、改善の余地があると思います。

 しかし、一般論として「インデックス投信とアクティブ投信のどちらがいいか」と問われたら、インデックスを選ぶのが妥当でしょう。理由はとてもシンプルです。まずアクティブ投信の平均的な成績はインデックスに負けていること、加えて今後好成績を残すアクティブ投信を前もって選ぶことはできないということです。

 この2つは運用会社にとって“不都合な真実”といえるものですが、いいファンドの選びようがなくて、アクティブ投信の平均的な成績が市場平均を下回るならば、論理的には確実にかかるコストが小さいインデックス投信を選ぶことしかないでしょう。