証券会社比較
【第32回】 2012年7月6日 ザイ・オンライン編集部

投資信託はネット証券の口座で保有すれば、
放っておいてもお得にポイントが貯まる!

500万円分の保有で、年間最大5000円

 投資信託をおトクに買うなら、「ネット証券」を使うのが正解だ。対面型の店舗と比べると販売手数料が圧倒的に安く、ノーロード(販売手数料無料)の商品も多い。

 また、ネット証券同士でも、同じ投資信託で販売手数料が異なることはよくあるので、購入の際には販売手数料を見比べてみることが重要になる。

 では、販売手数料以外では「おトク度」に差はつかない? 実は、明らかに「おトク」なネット証券が存在している。それが、投資信託の保有額に応じてポイントが獲得できるネット証券だ。

投資信託保有でポイントが貯まるのは、4つのネット証券

 まずは、投資信託を持っているだけでポイントがもらえるネット証券はどこなのか、確認しておこう。

 下の表のとおり、SBI証券、野村ネット&コール、マネックス証券楽天証券の4つの証券会社が、投資信託の保有残高に応じたポイント付与を行なっている。

 野村ネット&コールを除いた3社は、ポイント獲得に際して特に申し込み手続きなどは不要で、投資信託を持っているだけで勝手にポイントが貯まっていくのがうれしい。

ポイントの付与率ではSBI証券が最もおトク!

 ポイントの付き方や1ポイントの価値は各社ごとに異なるため、仮に500万円分の投資信託を1年間保有して価格が動かなかった場合の獲得金額を比べてみた。


SBI証券
500万円×0.1%=5000円(5000ポイント)
●野村ネット&コール
1日5マイル×365=約912円(1825マイル)
マネックス証券
500万円×0.08%=4000円(800ポイント分)
楽天証券
150ポイント×12カ月=1800円(1800ポイント)


 投資信託保有でもらえるポイントに関しては、どの価格帯でもSBI証券がいちばんおトク度が高い。しかも、SBI証券の場合は、投資信託の残高が1000万円以上になるとポイント還元率が0.2%にアップするので、さらにおトクになる。

 また楽天証券の場合は、投資信託保有でのポイント獲得方法がもう1種類ある。楽天証券と楽天銀行の連携サービスを利用して、楽天銀行の「ハッピープログラム」に申し込んでいる場合には、「投資信託保有残高10万円ごとに毎月4ポイント」を獲得できる。

 「ハッピープログラム」の場合、保有残高500万円なら1年間でもらえるポイントは、500万円/10万円×4×12=2400円(2400ポイント)と、楽天証券でもらえるポイントよりおトクだ。

 ポイント付与の仕組みが異なるため、保有残高によっては楽天証券のほうがもらえるポイントが多くなる場合もあるが、「ハッピープログラム」では投資信託残高10万円からポイント付与の対象(楽天証券では50万円から)、獲得できるポイントに上限がない(楽天証券は月間1000ポイントが上限)とメリットも多い。

楽天証券を利用している人は、銀行連携によるポイント獲得を検討してみてもよいだろう。なお、「ハッピープログラム」を利用した場合は、楽天証券での投資信託保有ポイントは付与されない。

投資信託の販売手数料も一部を取り返すことができる!

 販売手数料のかかる投資信託を購入した場合、SBI証券以外の3社、野村ネット&コール、マネックス証券楽天証券では、販売手数料の一部をポイント還元できる(楽天証券は積立利用時のみ)。

 もちろん、投資家にとってはノーロード(手数料無料)のほうがありがたいが、手数料がかかってもほしい投資信託を購入する際には、ポイント還元のあるネット証券を利用して実質手数料を少しでも抑えるのが賢い方法と言える。

 特にマネックス証券の場合は、税抜販売手数料の1.5%がポイント還元されるが、マネックスセゾンカードを保有していればポイント還元率が通常の1.5倍に、またそれ以外のセゾンカードなら通常の1.25倍になる(マネックス以外のセゾンカードの場合で手数料の還元率アップを受ける場合は、マネックス証券のサイト内で登録申請が必要)。ただし、マネックスセゾンカード、一般のセゾンカードとも、投資信託の保有残高に付与されるポイントの優遇はない。あくまで購入時の手数料のみだ。

 たとえば、販売手数料3%の投資信託を100万円分購入したとすると、還元されるポイントは通常450円分(90ポイント)だが、マネックスセゾンカード利用者ならば675円分(135ポイント)になる。年会費などはかからないので、マネックス証券で投資信託を購入する機会が多ければ、カードを持つことを検討してみてもよいだろう。

貯まったポイントは航空マイルや現金、電子マネーなどに交換可能

 投資信託保有などで貯めたポイントは、下の表のとおり、航空マイルや現金、電子マネーなどに交換できる。

SBI証券と野村ネット&コールの場合は、金券類に加えて食品やキッチン、インテリアなどのグッズ類の交換メニューも豊富だ。また楽天証券のポイントは、楽天スーパーポイントかJALマイルとしてしか利用できないが、楽天スーパーポイントなら楽天市場などで1ポイントから利用できるため、使い勝手がよい。

 最後に、気を付けたいのがポイントの有効期限。新しくマイルを獲得すると有効期限が延長になる野村ネット&コール以外は、定められた有効期限を過ぎるとポイントが失効してしまう。ときどきは、証券会社のサイトで保有ポイントと有効期限を確認して、せっかくもらった貴重なポイントをムダにしないようにしよう!

(文/肥後紀子)