最下層からの成り上がり投資術!
2019年9月24日 藤井 英敏

日経平均株価は、FRBや日銀の金融緩和により堅調
に推移! 好業績で信用倍率の低い大型株のほか、
「ディー・エヌ・エー」などのゲーム株が狙い目!

 足元の日経平均株価は非常に強い動きを続けています。ECB、FRB、日銀といった主要中銀が金融緩和を強化、または超絶金融緩和が維持していることが主因です

■日経平均株価チャート/日足・3カ月
日経平均株価チャート/日足・3カ月日経平均株価チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)
※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
拡大画像表示

 ECBは、9月12日に中銀預金金利をマイナス0.4%からマイナス0.5%に引き下げると同時に、量的緩和を11月に再開すると決めました。また、FRBは17~18日のFOMCで、政策金利を0.25%引き下げ、7月に続く利下げに踏み切りました。そして、日銀は18~19日の金融政策決定会合で、大規模な金融緩和政策の現状維持を決めました。

日本経済の先行きに対する日銀の見通しは、
「基調としては緩やかな拡大を続ける」

 なお、日銀は、我が国の先行き経済について、基調としては緩やかな拡大を続けるとみています。内需については、企業・家計の両部門において所得から支出への前向きの循環メカニズムが持続するもとで、増加基調をたどると予想しています。一方、輸出も、当面、弱めの動きとなるものの、基調としては緩やかに増加していくとみています。

 株式市場のコンセンサスも、日銀の見通しとほぼ一致しているとみられ、市場の日銀の政策および見通しへの信頼感は高いといえるでしょう

 また日銀は、リスク要因として、米国のマクロ政策運営やそれが国際金融市場に及ぼす影響、中国を始めとする新興国・資源国経済の動向、IT関連財のグローバルな調整の進捗状況、英国のEU離脱交渉の展開やその影響、地政学的リスクなどを挙げています。この中では、特に米中貿易協議の行方とその影響が市場の最大の関心事だとみています。

 再開された貿易協議については、トランプ米大統領が、9月20日、「完全合意を求める」としています。また、トランプ大統領は、中国の建国70周年に配慮して延期した2500億ドル相当の中国製品に対する制裁関税についても、予定通り10月15日に引き上げると改めて強調したそうです。

 市場は、これまで暫定合意もあり得ることを織り込んでいたので、米中貿易協議が早期に決着するとの期待はやや後退しています。それでも、米中の両政権は景気・経済を犠牲にしてでも貿易戦争を激化させることはないでしょうから、この問題で相場が下落した場面は、絶好の押し目買い好機になるはずです

海外投資家の「先物と現物の合算」が売り越しに転じない限り、
多少の調整があっても下落幅は限定的

 このように状況下、海外投資家が積極的に日本の株価指数先物を買っています。9月第2週(9~13日)の海外投資家の日経平均先物とTOPIX先物を合算した買い越し額は、1兆2456億円と、週間の買い越し額としては4年10カ月ぶりの大きさでした。一方、9月第2週の海外投資家は3091億円の売り越しでした。これは、「9月の中間決算を控え、裁定売り残を海外の口座に移したことが影響した」と、一部で指摘されています。

 私は、海外投資家の先物と現物の合算が売り越しに転じない限り、日経平均株価の現物指数は、多少の調整(押し目)があったとしても、浅いとみています

 また、海外勢の買いだけでなく、ここ最近までの相場上昇で、先物などを売り建てていた投資家の評価損は大きく膨らんでいるはずです。このため、下がれば買い戻しをしたいというニーズが非常に強い状況が継続しているはずです。この売り方の買いも、押しを浅くさせる需給要因でしょう

 ちなみに、9月20日の東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は136.34%と、相変わらず短期的な過熱ゾーンとされる120%を超えて推移しています。

 前回も述べましたが、私は、この騰落レシオは「底値発見機能には優れているものの、天井発見機能は微妙」と認識しています。このため、それほどこの水準を気にはしてはいません。そうは言っても、短期的に過熱を冷ますような「スピード調整」が発生しやすくなっている点には注意が必要です。

多くの個人投資家は依然として元気がないので、
当面は好業績の大型株のうち信用需給が良好な銘柄が狙い目

 市場関係者へのヒアリングでは、日経平均株価がここまで上昇しても、多くの個人は元気がないようです。このため、当面は、内外の機関投資家の買いが見込める好業績の大型株を狙うべきでしょう。特に、好業績の大型株のうち、信用需給が良好(信用倍率が低い)ものを選ぶべきです

 ただし、個人投資家好みのテーマ物色としては、ここ最近は「ゲームセクター」への関心が高まっています

 もともと、8月以降、KLab(3656)enish(3667)などを中心にして、ゲームセクターは強い動きを続けていました。それが、コロプラ(3668)スクウェア・エニックス(9684)との共同開発による、スマートフォン向け位置情報RPG「ドラゴンクエストウォーク」のiOS版とAndroid版が9月12日に配信開始されたことをきっかけに、個人投資家のゲームセクターへの関心が、一段と高まった感じがします。

「ポケモンマスターズ」や「マリオカートツアー」など、
ゲーム株の株価材料に注目!

 ちなみに、個別のゲーム株の主だった株価材料は以下の通りです。

 まず、KLabに関しては、ブシロード(7803)と、株式会社サンライズと共同開発しているスマートフォン向けアプリ「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS』(スクスタ) の正式サービス開始日が、9月26日に決定しています。

 一方、enishに関しては、9月20日に、2019年配信予定の未来型アクションRPG「VGAME」の事前登録者数が10万人を突破しています。

 ディー・エヌ・エー(2432)については、株式会社ポケモンと協業し、日本語、英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、韓国語、中国語(繁体字)の8言語でスマートフォン向けに配信中のゲーム「ポケモンマスターズ」が、9月1日に、全世界で累計1000万ダウンロードを突破しました。また、任天堂(7974)と共同開発したスマートフォン用ゲーム「マリオカートツアー」の配信開始(9月25日予定)を控えています。

 そして、日本一ソフトウェア(3851)については、スマートフォン向けゲームアプリ「魔界戦記ディスガイアRPG」に関して、開発体制の強化後、11月のサービス開始に向けて全力で改修作業に取り組んでいます。なお、10月下旬~11月初旬に公開予定の接続テスト版の詳細は、時期が近づいたたら、会社側から改めて報告があるそうです。

【※今週のピックアップ記事はこちら!】
【2019年・秋】理論株価の“割安度”ランキング1位は「栃木銀行」! 株価が割安かどうかが簡単にわかる「理論株価」の算出方法が改良されて精度がアップ!

2019年・秋の「おすすめのテーマ株」21銘柄を紹介! 「10年継続配当」「キャッシュレス関連」「上方修正期待」の3大テーマでアナリストが注目する銘柄とは?