世界投資へのパスポート
【第234回】 2012年10月9日 広瀬 隆雄

米国の第3四半期決算は早くも波乱含み!?
まずは10日早朝のアルコアの決算に注目!

【今回のまとめ】
1.失業率急改善で量的緩和政策の幕引きが話題に
2.今週は決算発表シーズンに突入する
3.今回の決算は多くを期待できない
4.トップバッターのアルコアは、シーズン全体を占うのにある程度役立つ
5.「金融政策の面での材料出尽くし」+「悪業績」=株式に×

米国失業率の数字がよすぎた?

 米国株式市場はこれまで、連邦準備制度理事会(FRB)のQE3(追加的量的緩和政策第3弾)を好感して買い進まれてきました。

 しかし先週金曜日(10月5日)発表の9月の失業率が、7.8%と予想外の急改善を見たことで、投資家のセンチメント(市場心理)が少し変わりつつあります。

 具体的には、失業率がこれまでの8%台から7%台に下がったことで、早くも「そろそろ量的緩和政策の幕引きを心配すべきではないか?」という声が出はじめているということです。

 もっとも、今回の失業率の改善に関しては、パートタイム(臨時雇い)の急増に助けられたなど、懐疑的な声も大きいようです。

 ちなみに、9月の非農業部門の雇用者数は+11.4万人でした。これは大方の予想通りでした。

 なお7月ならびに8月の非農業部門雇用者数は、それぞれ上方修正されています。7月は4万人、8月は4万6000人、上方修正されました。

 いずれにせよ、投資家の心情は「無期限かつ無制限の量的緩和が続くと頭から決め込んで株式を買い進むのは、まずいぞ」という状況になっているわけです。