世界投資へのパスポート
【第297回】 2014年1月6日 広瀬 隆雄

次の買い場に備え、キャッシュの準備をしなさい

 過去2年間の失業率の改善の足取りを振り返ると、大体、平均して毎月0.076パーセンテージ・ポイントのペースで失業率が減ってきました。するとこのペースで着実に失業率が低下すれば、7月までにはターゲットである6.5%に届いてしまうのです。

  もし今後数回の雇用統計の発表を通じて失業率の改善のペースが早まっているような印象が出ると、12月の連邦公開市場委員会(FOMC)でバーナンキ議長が示した「とりあえず毎月100億ドルのペースで債券買い入れプログラムを縮小してゆく」という判断が「手ぬるすぎる」と市場から受け止められるリスクがあるわけです。

目先の高値の見極めが肝心

 普通、11月から1月にかけては季節的にアメリカ株が強い時期にあたります。その意味ではなるべくギリギリまで今ある投資ポジションを維持したいわけですが、それも見極めが肝心です。

 なぜなら今年は大統領選挙から数えて2年目にあたり、それは中間選挙と呼ばれる下院選挙の年に当たるからです。この年は「ミッドターム・コレクション」と呼ばれる株式市場の調整が訪れることが経験的に知られています。調整のメドは高値から最大で20%以内です。

 通常、「ミッドターム・コレクション」は絶好の買い場であり、その安値から翌年の高値までは平均して+48%の上昇が見込まれます。ただ、折角の買いチャンスが到来しても、先立つキャッシュがなければ出動できません。

 従ってこれから数カ月の投資のポイントは「どこでキャッシュをこしらえるか?」という事に帰着するのです。