ザイスポ!
2014年1月28日 渡辺 一朗

何度も大損失を繰り返してきたベテラン投資家が
アベノミクスで資産を10倍・4億円にできた理由(前編)

――5月の急落を前に利益確定ができたのはなぜでしょう。何か予兆のようなものをつかんでいらっしゃったのですか?

 熱狂というのは半年もすると冷めるものです。私は11月から熱狂していましたからちょうど半年が経過したのが5月、さすがに「調子に乗りすぎかな」と思う瞬間がありました。信用で2階建てをしていたことで、取引しているカブドットコム証券から注意を促す連絡がきたことも気になっていました。

 それで「さすがに2階建てはやりすぎかもしれない…」と感じて順次利益確定していって、ちょうどそれが終わった頃に、5月23日の急落がきたのです。現物はそのまま保有していましたから、含み益は1億円くらい減らしました。それでも、信用取引のぶんを利益確定できていたので「ここは押し目だ」と捉えることができたと思います。

 アベノミクス相場がスタートしたとき、懐疑的あるいは慎重で買いに転じるのが遅れた人は、そのぶん熱狂から醒めるのも遅れたので、私が利益確定している間も熱狂の只中にあったと思います。それで、あの急落で痛手を受けてしまった人が多かったのではないでしょうか。トレンドは初っ端から乗ることが大事だということです。

――どんな銘柄を買っていたのですか? また、いつも銘柄はどのように選んでいますか? 新村さんの情報源を教えてください。

 資産の増加に大きく貢献したのは、ゲームとバイオ関連ですね。例えばコロプラ(3668)やナノキャリア(4751)です。銘柄は、その時々で時流に乗っているテーマ、資金がきているものから選んでいます。

 今、どんな銘柄が盛り上がっているかは、毎日やっている人ならだいたいわかるでしょう。「売買代金上位」や「上昇率ランキング」などにも出ますし、市況ニュースや著名投資家のブログなどでも話題にのぼりますからね。

 私は毎朝6時半に起きて新聞を読み、朝7時から日経CNBCの「モーニングサテライト」を見ています。ザラバの間はテレビの「ストックボイス」や「日経CNBC」をつけっぱなしにしながら、気になる銘柄の業績推移や月次を眺めるといった感じでしょうか。

 夜は株式評論家や著名投資家のブログめぐりです。カブドットコム証券のチーフストラテジスト・河合達憲さんが火曜日の8時からオンライン放送している「当面のストラテジー」は参考になります。

 個別銘柄の調べはQUICK社の「リサーチネット」で行います。ですが、こちらは買った後に見ることが多いですね。本当は買う前に万全に調べておくのが良いのでしょうけど、実際には衝動買いして、後から「持っていても大丈夫かな」と調べるわけです。