世界投資へのパスポート
【第304回】 2014年2月24日 広瀬 隆雄

中国経済の行方が
分岐点に立つアメリカ株のカギを握る理由

企業の決算は良いが経営者は慎重

 2013年第4四半期の決算が、先週でほぼ出そろいました。今回の決算シーズンでは事前のEPS予想を上回る企業が61.9%と、前回より多かったです。

 また売上高で事前の予想を上回った企業も63.8%にのぼりました。

 このように決算そのものは良かったのですが、今後の見通しに関しては厳冬で足下の景気に不透明感が漂っているせいもあり、控え目なコメントをする企業が相次ぎました。この結果、来期以降のコンセンサス予想はほとんど上昇していません。

投資家の目は中国へ

 このようにアメリカ国内の経済が特に大きな材料に欠き、方向感を失っている一方で、投資家の目は中国経済に向かっています。先週発表されたHSBC中国購買担当者指数(速報値)は48.3と過去7カ月で最低でした。

 リーマンショック以降の世界経済の停滞期を通じて「頼れる存在」であり続けた中国が、いま最も大きな不透明要因を提供しているわけです。

 そして中国経済の減速はとりわけ中国に対してエネルギーや素材などを輸出している国々を直撃します。

 つまり、今、最も心配しなくてはいけないことはこれらの新興国発の危機なのです。