個人投資家の「株で勝つ!」投資手法を徹底解剖!
2015年8月31日 ザイ・オンライン編集部

“農業感覚”株式投資で増やした資産2億円!
株価は下がらないと思っていても下がるもの。
67歳の年金生活者、こだわりの株式投資手法とは?

投資キャリアは約40年、今は定年後の悠々自適ライフを過ごしている藤田さん(神奈川県在住・67歳)。現在増やした資産約3億円のうち、株が2億円を占める。株式投資は一本釣りではなく、農業感覚でたくさんの種を蒔き刈り取るという手法が中心だが、彼の手法には一つのこだわりがあった。このことが結果的に資産2億円を作るポイントとなったのだが、そのこだわりとはいったい何だったのか?

高配当株を狙い過去5年間の安値まで
下がるのを我慢して買うのがルール!

 自分の株式投資は、農業と同じ感覚で、幅広い銘柄に投資して種を蒔き、収穫期が訪れればそれらを刈り取るスタイルだという藤田さん。

 「もちろん、すべてが順調に育つわけではなく、天候不順で“塩漬け”になる株も出てきますが、畑(資産)全体としてみれば、すべてを食べきれない程度の実りが得られています」

 こう聞くと、本誌でもお馴染みの桐谷広人さんの株主優待株投資を連想するかもしれない。だが、藤田さんの場合、株主優待はあればラッキー程度の位置づけで、保有銘柄の半数程度は配当狙い。長期投資を前提として着実に配当を得ながら、値上がり益のチャンス到来を待っている。

 「配当は株価の下支え要因ともなりうるだけに、私にとって非常に重要なファクターです。値上がり益に的を絞った銘柄については、様々な情報を参考にする一方、個人投資家向けの説明会にもできるだけ参加して積極的に情報収集を行なっています。ただ、現役時代は住宅関連の会社に勤めていたので、どうしても私が注目する株は、その周辺の機械工業などの業種が多くなってきますね」

 さらに、足元では資源価格の下落に伴う業績悪化を悲観して安値に放置されている株にも注目。

 「循環的に上昇相場が訪れる商社株なども常に注視し、収益機会を着実に捉えるようにしています」

 ここでも常に徹底しているのは底値圏での買いだ。

 「これぞという銘柄を発掘してもすぐには手を出さず、過去5年間程度のチャートを検証するように心掛けています。そのうえで、必ず株価の底値圏で拾います。もちろん、そこまで売り込まれるのは相応の理由があってのことでしょうが、注目に値する材料があれば、長い目で見て株価は反発するものです」

選んだ注目の銘柄は買い時と売り時を
エクセルに入力して常に一元管理!

 逆張りの場合、過去と比べて相対的に安いと判断して買いを入れたにもかかわらず、さらに株価が下げてしまうというパターンも多々ある。あらかじめ藤田さんはそういった展開を想定済みで、一度にすべての予算を投じず、まずは“打診買い”を入れて、2~3回に分けてじわじわと買い増しする。

 「たとえば、13年初めから注目していたコマツ(6301)は、13年5月に11年の高値でもあった2800円を超えて上昇しました。でも、そこでは買わず、過去に何度か反転したことがある底値2000円近辺まで下がったところで打診買いを入れました。結局、3回に分けて買い、株価が反転。平均買い単価は2066円で、その後、2800円まで株価は上昇し35%の値上がり益を取ることに成功しました」

 今注目している旭硝子(5201)豊和工業(6203)富士機械製造(6134)なども、過去の株価水準を参考にして「買いのメド」を設定し、株価が下落するのを待ち受けているのだ。

 「買い値のメドだけでなく売り値のメドも、その銘柄を買う前の段階で過去の高値などを参考に決めておきます。そして、エクセルで注目銘柄の一覧表を作成し、それぞれの売りと買いのメドを入力しています。それをもとに、買いや売りのチャンスを待ち受けているわけです」

 そして、すべての資金を株に投入せず、常に証券会社の証券口座には3000万円程度の現金をプール。日頃からマークしていた銘柄に買いの好機が訪れた際には即座に行動を起こすのだ。

 今回の大きな下落でも、藤田さんは「長期トレンドから見ていくらなんでも下がりすぎ」と判断し、島精機製作所(6222)東急不動産HD(3289)富士機械製造(6134)などを21日、23日、24日の3日間で約2000万円買ったという。