IPO株の銘柄分析&予想

「ABEJA(アベジャ)」のIPO情報総まとめ!スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、他のDX支援企業との比較や予想まで解説![2023年6月15日 情報更新]

2023年5月9日公開(2023年6月15日更新)
ザイ・オンライン編集部
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会社名 ABEJA(アベジャ)
市場・コード/業種 グロース・5574/情報・通信業
上場日 6月13日
申込期間(BB期間) 5月29日~6月1日
おすすめ証券会社 SBI証券楽天証券マネックス証券松井証券auカブコム証券(旧:カブドットコム証券)DMM.com証券
フィスコ分析による
市場の注目度
★★★最高★5つ
初値(初値騰落率) 4980円(+221.29%)
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】

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ABEJAが6月13日にIPO(新規上場)!

「ABEJA」の公式サイト・画像「ABEJA」の公式サイトより

 ABEJAは、2023年5月9日、東京証券取引所に上場承認され、2023年6月13日にIPO(新規上場)することが決定した。

 ABEJAは2012年9月10日に設立された。同社では企業のデジタルトランスフォーメーションを効果的に推進するためには、人とAIが協調してビジネスプロセスを実行する環境を創出することが重要と考えている。これを実現するため、ABEJA Platformの提供を通じて、企業のデジタルトランスフォーメーション推進を支援している。

 また、同社は一般社団法人日本ディープラーニング協会の設立を支援し、正会員として「ディープラーニングfor デジタルトランスフォーメーション」拡大に取組むとともに、最先端技術の動向把握や先進的な取組事例の創出に努めている。

【目次】(クリックで該当する情報へ移動します)
▼いつ申し込んで、いつ購入する?(ブックビルディング期間、上場日など)
▼どこの証券会社で申し込める?(幹事証券会社)
▼いくらで買える?(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)
▼発行株数・単元数・公開規模は?

▼どんな会社?
▼業績データ/業績コメント
▼企業の詳細情報/銘柄紹介
▼投資のポイント

 

ABEJAのIPOは、いつ申し込んで、いつ購入する?
(ブックビルディング期間、上場日など)

■スケジュール
仮条件提示 5月25
ブックビルディング(抽選申込)期間 5月29日~6月1日
公開価格決定 6月2日
購入申込期間 6月5日~6月8日
払込日 6月12日
上場日 6月13日

ABEJAのIPOは、どこの証券会社で申し込める?
(主幹事証券会社・幹事証券会社・委託販売証券会社など)

■取り扱い証券会社(2023年5月30日時点。割当は変更になる場合があります)
証券会社名
(※青文字はクリックで詳細ページへ)
引受シェア 口座開設
SBI証券
[最短翌日に取引可能]
6.5
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楽天証券
[最短翌日に取引可能]
0.2
公式サイトはこちら!
マネックス証券
[最短翌日に取引可能]
0.2
公式サイトはこちら!
松井証券
[最短翌日に取引可能]
0.2
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auカブコム証券(旧:カブドットコム証券)
[最短翌日に
取引可能]
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DMM.com証券
※委託販売の配分がなかったため取扱中止
 
野村證券(主幹事証券) 91.3  
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 0.9  
みずほ証券 0.6  

ABEJAのIPOは、いくらで買える? 割安/割高?
(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)

■価格情報
想定発行価格(※1) 1390
仮条件
[予想PER(※2)
1450~1550円
38.1倍~40.7倍]
公募価格 1550円
初値 4980円
初値騰落率 +221.29%
予想トレーディングレンジ(※3) 1000~4000
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】
※1 有価証券届出書提出時。※2 予想EPS=今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数、から計算したもの。※3 期間は上場後1年を想定。
■類似会社4社の予想PER(2023年5月24日終値の株価と会社側予想から計算)
会社名 ※クリックで最新チャートへ 予想PER
【4社平均】 121.3倍
PKSHA <3993> 108.4倍(連)
ヘッドウォータ <4011> 212.1倍(連)
エッジテクノ <4268> 60.4倍
リッジアイ<5572> 104.1倍

 予想EPSから割り出した仮条件の予想PERと、類似会社4社の平均PERと比較すると、本銘柄の公開価格は類似会社より割安と判断できる。

ABEJAの発行株数・単元数・公開規模は?

■株数などに関する情報
発行済株式数(上場時) 841万1400株(予定)
公開株式数 公募70万株  売出55万株
(オーバーアロットメントによる売出18万7500株)
想定公開規模(※1) 20.0億円(OA含む)
※1 有価証券届出書提出時における想定発行価格で計算。

ABEJAはDXに必要な工程をデジタル版EMSとして請け負う

 ABEJA Platform上で、顧客企業の競争優位の源泉となるビジネスプロセスを変革し、継続的な収益成長の実現に伴走する「デジタルプラットフォーム事業」を営んでいる。同社は、これまでの多種多様な業界・業態300社以上のデジタルトランスフォーメーションを支援する上で培ったナレッジ(EMSにおける製造プロセスノウハウ)を活かし、顧客のニーズにあわせ、設計、開発、構築及び運用まで、デジタルトランスフォーメーションに必要な工程をデジタル版EMSとして、フルマネージドサービスで請け負う。

 約1カ月半のIPO空白期間明け1発目の上場となる。顧客企業のDX化を支援する業務を手掛け、売上高は高成長が続いており人気化しそうだ。

 公開規模については20 億円前後となる見込みで、需給面の懸念は低いと言えよう。

◆「ABEJA」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
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ABEJAの業績データ

■業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高
(伸び率)
経常損益
(伸び率)
純損益
(伸び率)
2019/8 964
(―)
▲ 1,433
(―)
▲ 1,417
(―)
2020/8 1,039
(7.8%)
▲ 886
▲ 1,031
2021/8 1,259
(21.1%)
▲ 259
▲ 350
2022/8 1,978
(57.1%)
▲ 181
▲ 196
2023/8予 2,767
(39.9%)
366
320
2023/2 2Q 1,407
(―)
345
(―)
344
(―)
予想EPS(※)
/配当
単独:38.04円/0.00円
※予想EPSは「今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数」で計算したもの。

ABEJAの業績コメント

 2023年8月期の業績は、売上高が前期比39.9%増の27.6億円、経常利益が3.6億円と黒字転換の見通しとなっている。

 足元では、同社の事業が属するデジタルトランスフォーメーション市場においては、ビジネスプロセスのデジタル化や既存のビジネスモデルを変える新たな試みなど、デジタルトランスフォーメーションの取組みは広がりをみせ、企業のIT投資への意欲は引き続き強いものとなっている。今後はアフターコロナ時代のニューノーマルと言われる新たな社会の実現に向け、多くの企業においてデジタルトランスフォーメーションを推進する動きが一層活発化するものと捉えられている。

 このような環境の中、同社はABEJA Platformを基盤として、企業のデジタルトランスフォーメーション推進を支援することにより、安定して事業を継続・拡大することができている。

 なお、通期計画に対する第2四半期末時点における進捗率は、売上高14.0億円で50.8%、経常利益3.4億円で94.2%となっている。

ABEJAの詳細情報

■基本情報
所在地 東京都港区三田一丁目1番14号
代表者名(生年月日) 代表取締役CEO 岡田 陽介(昭和63年12月15日生)
設立 平成24年9月10日
資本金 1億円(令和5年5月9日現在)
従業員数 87人(令和5年3月31日現在)
事業内容 DXプラットフォーム「ABEJA Platform」を基盤として顧客企業のDXを総合的に支援する「デジタルプラットフォーム事業」の運営
■売上高構成比率(2022/8期 実績)
品目 金額 比率
トランスフォーメーション領域 1,662 百万円 84.1%
オペレーション領域 315 百万円 15.9%
合計 1978 百万円 100.0%
■大株主上位10位
順位 株主名 保有株数 保有シェア
1 SOMPO Light Vortex(株) 169万3500株 21.96%
2 岡田 陽介 145万3500株 18.85%
3 ヒューリック(株) 43万2945株 5.61%
4 (株)インスパイア・インベストメント 43万400株 5.58%
5 富松 圭介 35万4155株 4.59
6 SBI AI&Blockchain投資事業有限責任組合 34万7200株 4.50%
6 SBI Ventures Two(株) 34万7200株 4.50%
8 (株)NTTドコモ 32万6100株 4.23%
9 PNB-INSPiRE Ethical Fund 1投資事業有限責任組合 29万7900株 3.86%
10 VC Worldwide, Ltd. 26万9900株 3.50%
合計   595万2800株 77.19%
■その他情報
手取金の使途 (1)顧客基盤の拡大、深耕のための人件費、(2)ABEJA Platformの拡充のための開発費・運用費及び研究開発費、(3)人材の採用費に充当する予定
関係会社 SOMPOホールディングス(株)  その他の関係会社の親会社 保険持株会社
SOMPO Light Vortex(株) その他の関係会社 デジタル技術を活用した商品・サービスの企画、開発、販売
VC売却可能分(推定) -社 -株(売出し・保有期間などの制限があるもの以外)
直近有償第三者割当 年月日 2019年11月28日
割当先 Google International LLC、株式会社ダイワロジテック
発行価格 2,880円※株式分割を考慮済み
◆「ABEJA」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
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マネックス証券[最短翌日に取引可能]
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ABEJAの銘柄紹介

 同社は、ABEJA Platform上で、顧客企業の競争優位の源泉となるビジネスプロセスを変革し、継続的な収益成長の実現に伴走する「デジタルプラットフォーム事業」を営んでいる。

 同社事業は、ABEJA Platformを基盤としており、主たる領域として「トランスフォーメーション領域」と「オペレーション領域」に分類できる。「トランスフォーメーション領域」は、フロー型(都度契約)の契約形態となり、企業のデジタルトランスフォーメーションニーズに対応したプロフェッショナルサービスを、ABEJA Platformを導入し、提供している。「オペレーション領域」は、ストック型(継続収入)の契約形態となり、ABEJA Platform上に構築した様々なシステムを汎用的な仕組み・サービスとして提供している。

 デジタルプラットフォーム事業として展開する同社のビジネスモデルは、EMS(Electronics ManufacturingService)に近い形態となる。同社は、これまでの多種多様な業界・業態300社以上のデジタルトランスフォーメーションを支援する上で培ったナレッジ(EMSにおける製造プロセスノウハウ)を活かし、顧客のニーズにあわせ、設計、開発、構築及び運用まで、デジタルトランスフォーメーションに必要な工程をデジタル版EMSとして、フルマネージドサービスで請け負いる。これにより、顧客はABEJA Platformの最先端の製造機械と製造ノウハウを活用し、AIシステムをシームレスに基幹業務に取り入れ、運用することが可能となる。

① ABEJA Platform

 ABEJA Platformは、デジタルトランスフォーメーションの実行に必要な、データ生成からデータ収集、データの加工、データ分析、AIモデリングまでのプロセスを提供し、継続的・安定的な運用を行う、ソフトウェア群となる。ABEJA Platformは、大きく5つのレイヤーで構成されている。顧客企業は必要なデータをABEJAPlatformに蓄積することにより、コンピューティングリソースの管理やセキュリティを担保した環境の中で、データ加工等を行い、当該データと、BaaSレイヤーで予め準備しているAIモデルを組み合わせることにより、簡便に属性推定システム、異常検知システムといったAIシステムを構築することができる。

② トランスフォーメーション領域とオペレーション領域

a.トランスフォーメーション領域

 企業のデジタルトランスフォーメーションニーズに幅広く対応したプロフェッショナルサービスをABEJAPlatformを導入し、提供している。プロフェッショナルサービスの提供にあたっては、経営レベル、全社レベルのビジョン(デジタルトランスフォーメーションの実現を通して目指す姿)の策定・共有から、ビジョンを具現化するためのプランニング、ビジネスプロセスにあわせたシステム構築・運用までを伴走型で支援している。

b.オペレーション領域

 ABEJA Platform上に構築した様々なシステムを、汎用的な仕組みやサービスとして提供している。 現状では、小売業、不動産業、製造業、金融業などが対象となり、複数の業界にわたってABEJA Platform上に構築したシステムを運用して業務推進している。

ABEJAの投資のポイント

 約1カ月半のIPO空白期間明け1発目の上場となる。顧客企業のDX化を支援する業務を手掛け、売上高は高成長が続いており人気化しそう。

 ABEJA Platform上で、顧客企業の競争優位の源泉となるビジネスプロセスを変革し、継続的な収益成長の実現に伴走する「デジタルプラットフォーム事業」を営んでいる。同社事業は、ABEJA Platformを基盤としており、主たる領域として「トランスフォーメーション領域」(2022年8月期売上高の84.1%)と「オペレーション領域」(同15.9%)に分類できる。

 「トランスフォーメーション領域」は、フロー型(都度契約)の契約形態となり、企業のデジタルトランスフォーメーションニーズに対応したプロフェッショナルサービスを、ABEJA Platformを導入し、提供している。「オペレーション領域」は、ストック型(継続収入)の契約形態となり、ABEJA Platform上に構築した様々なシステムを汎用的な仕組み・サービスとして提供している。

 デジタルプラットフォーム事業として展開する同社のビジネスモデルは、EMS(Electronics Manufacturing Service)に近い形態となる。同社は、これまでの多種多様な業界・業態300社以上のデジタルトランスフォーメーションを支援する上で培ったナレッジ(EMSにおける製造プロセスノウハウ)を活かし、顧客のニーズにあわせ、設計、開発、構築及び運用まで、デジタルトランスフォーメーションに必要な工程をデジタル版EMSとして、フルマネージドサービスで請け負う。

 2023年8月期の業績は、売上高が前期比39.9%増の27.6億円、経常利益が3.6億円と黒字転換の見通しとなっている。

 足元では、同社の事業が属するデジタルトランスフォーメーション市場においては、ビジネスプロセスのデジタル化や既存のビジネスモデルを変える新たな試みなど、デジタルトランスフォーメーションの取組みは広がりをみせ、企業のIT投資への意欲は引き続き強いものとなっている。

 公開規模については20 億円前後となる見込みで、需給面の懸念は低いと言えよう。3月に上場したモンスターラボホールディングス<5255>は、DXに係るデジタルコンサルティング事業及びプロダクト事業等を手掛けていたが、公開規模43億円で、対公開価格比+45.8%という初値をつけていた。これと比較すれば公開規模の荷もたれ感が強くない同社については、より高い初値形成も期待されるだろう。ただ、上場日90日後もしくは公開価格の1.5倍以上でロックアップ解除されるベンチャーキャピタルらの保有株式が上場時発行済株式総数の28%程度あり、このロックアップ解除水準が意識されそうだ。

⇒モンスターラボホールディングス<5255>のIPO情報はこちら!

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主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
19社
52社
24社
47社
26社
80社
10%:1人1票の平等抽選
最大5%:「ステージ別抽選」
※1
345万
【ポイント】
大手証券の中でもIPOに力を入れており、例年、主幹事数・取り扱い銘柄数ともに全証券会社中でトップクラス! また、国内五大証券会社のひとつだけあり「日本郵政グループ3社」や「JR九州」「ソフトバンク」などの超大型IPOでは、主幹事証券の1社として名を連ねることも多い。10%分の同率抽選では、1人1単元しか申し込めないので資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。さらに、2019年2月からは、預かり資産などによって当選確率が変わる「ステージ別抽選」がスタート。平等抽選に外れた人を対象にした追加抽選で、最高ランクの「プラチナ」だと1人25票が割り当てられて当選確率が大幅にアップする。
※1 預かり資産残高などによって決まる「ステージ」ごとに、別途抽選票数が割り当てられる。
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◆SBI証券
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
21社
91社
13社
89社
21社
122社
60%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジポイント」順に配分
10%:知識・経験・資力と取引状況を踏まえて配分
1245万
【ポイント】
ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、2023年は全96社中91社と約95%のIPO銘柄を取り扱った。つまり、SBI証券の口座さえ持っていれば、ほとんどのIPO銘柄に申し込めると考えていいだろう。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」が、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのもメリットだ。また、スマートフォン専用サイトでIPOの申し込みや情報確認ができるのも便利。
※SBIネオトレード証券、FOLIOの口座数を含んだSBIグループ全体の口座数。
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