IPO株の銘柄分析&予想

「クオルテック」のIPO情報総まとめ!スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、他の電子部品関連企業との比較や予想まで解説![2023年8月2日 情報更新]

2023年6月23日公開(2023年8月2日更新)
ザイ・オンライン編集部
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会社名 クオルテック
市場・コード/業種 グロース・9165/サービス業
上場日 7月28日
申込期間(BB期間) 7月11日~7月18日
おすすめ証券会社 SMBC日興証券SBI証券岩井コスモ証券マネックス証券岡三オンライン(旧:岡三オンライン証券)DMM.com証券
フィスコ分析による
市場の注目度
★★★最高★5つ
初値(初値騰落率) 2336円(-8.03%)
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】

その他のIPO銘柄の情報はこちら!

クオルテックが7月28日にIPO(新規上場)!

「クオルテック」の公式サイトより

 クオルテックは、2023年6月23日、東京証券取引所に上場承認され、2023年7月28日にIPO(新規上場)することが決定した。

 クオルテックは1993年1月18日に設立された。同社の事業は、信頼性評価事業、微細加工事業及びその他事業の3つの柱で構成されている。信頼性評価事業では、電子部品等に対する環境試験、電気試験、振動試験等からなる信頼性評価試験、良品・不良解析、試験素材切断と切断面の研磨加工、試験機製造販売等を行っている。微細加工事業では、ビルドアップ基板やフレキシブルプリント基板(薄く柔らかい屈曲可能な基板)等に対する試作・量産レーザ加工を行っている。その他事業では、遺伝子検査を通じて、犬・猫遺伝子疾患の原因遺伝子変異の検出サービスや、バイオ医療関連製品(包装材料、シリンジなど)の受託検査を行うバイオ事業、各種コンサルティングのゼロイノベーション事業、表面処理技術事業を行っている。また、新材料への表面処理加工等、最先端の材料への処理を試作から量産まで請け負っている。

【目次】(クリックで該当する情報へ移動します)
▼いつ申し込んで、いつ購入する?(ブックビルディング期間、上場日など)
▼どこの証券会社で申し込める?(幹事証券会社)
▼いくらで買える?(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)
▼発行株数・単元数・公開規模は?

▼どんな会社?
▼業績データ/業績コメント
▼企業の詳細情報/銘柄紹介
▼投資のポイント

 

クオルテックのIPOは、いつ申し込んで、いつ購入する?
(ブックビルディング期間、上場日など)

■スケジュール
仮条件提示 7月7
ブックビルディング(抽選申込)期間 7月11日~7月18日
公開価格決定 7月19日
購入申込期間 7月20日~7月25日
払込日 7月27日
上場日 7月28日

クオルテックのIPOは、どこの証券会社で申し込める?
(主幹事証券会社・幹事証券会社・委託販売証券会社など)

■取り扱い証券会社(2023年7月20日時点。割当は変更になる場合があります)
証券会社名
(※青文字はクリックで詳細ページへ)
引受シェア 口座開設
SMBC日興証券
[最短即日で取引可能]
2.6
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SBI証券
[最短翌日に取引可能]
0.9
公式サイトはこちら!
岩井コスモ証券
[最短翌日に取引可能]
0.9%
公式サイトはこちら!
マネックス証券
[最短翌日に取引可能]
0.4
公式サイトはこちら!
岡三オンライン(旧:岡三オンライン証券)
[最短2日後に取引可能]
公式サイトはこちら!
DMM.com証券
※委託販売の配分がなかったため取扱中止
 
野村證券(主幹事証券) 93.1  
丸三証券 0.9%  
岡三証券 0.9%  
極東証券 0.4  

クオルテックのIPOは、いくらで買える? 割安/割高?
(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)

■価格情報
想定発行価格(※1) 2540
仮条件
[予想PER(※2)
2400~2540円
25.5倍~27.0倍]
公募価格 2540円
初値 2336円
初値騰落率 -8.03%
予想トレーディングレンジ(※3) 1000~5000
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】
※1 有価証券届出書提出時。※2 予想EPS=今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数、から計算したもの。※3 期間は上場後1年を想定。
■類似会社4社の予想PER(2023年7月6日ザラバの株価と会社側予想から計算)
会社名 ※クリックで最新チャートへ 予想PER
【4社平均】 23.4倍
nms<2162> 11.6倍(連)
アオイ電子<6832> 62.9倍(連)
シークス<7613> 9.4倍(連)
加賀電子<8154> 9.5倍(連)

 予想EPSから割り出した仮条件の予想PERと、類似会社4社の平均PERと比較すると、本銘柄の公開価格は類似会社より若干割高と判断できる。

クオルテックの発行株数・単元数・公開規模は?

■株数などに関する情報
発行済株式数(上場時) 235万株(予定)
公開株式数 公募25万株  売出95万5000株
(オーバーアロットメントによる売出18万700株)
想定公開規模(※1) 35.2億円(OA含む)
※1 有価証券届出書提出時における想定発行価格で計算。

クオルテックは電子部品の不良解析、レーザー加工などを展開

 電子部品の不良解析・信頼性試験等の受託、レーザ加工・表面処理(めっき)技術を中心とした微細加工等を手掛ける。信頼性評価事業は電子部品等に対する環境試験、電気試験、振動試験等からなる信頼性評価試験、良品・不良解析、試験素材切断と切断面の研磨加工、試験機製造販売等を行っている。微細加工事業はビルドアップ基板やフレキシブルプリント基板(薄く柔らかい屈曲可能な基板)等に対する試作・量産レーザ加工を行っている。

 過去数年の業績推移をみると、23年6月期予想を含め、6カ月決算であった21年6月期を除き、売上高は29億円台から32億円台のレンジで推移しており、成長株として評価することは難しい。成長期待が持ちにくい中で、想定公開価格2640円は23年6月期予想PERが28倍となり割高な印象。

 公開規模は36億円を超える規模が想定され荷もたれ感がある。また7/28日は公開規模が160億円を超える見通しのGENDA〈9166〉もグロース市場への上場を計画しており、投資家の関心は分散しよう。

⇒GENDA〈9166〉のIPO情報はこちら!

◆「クオルテック」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
SMBC日興証券[最短即日で取引可能]
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SBI証券[最短翌日に取引可能]
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岩井コスモ証券[最短翌日に取引可能]
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マネックス証券[最短翌日に取引可能]
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岡三オンライン(旧:岡三オンライン証券)[最短2日後に取引可能]
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DMM.com証券 ※委託販売の配分がなかったため取扱中止
 
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クオルテックの業績データ

■業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高
(伸び率)
経常利益
(伸び率)
純利益
(伸び率)
2019/12 2,994
(―)
▲ 117
(―)
0
(―)
2020/12 2,920
(-2.5%)
26
▲ 216
2021/6 1,475
55
63
2022/6 3,155
339
327
2023/6予 3,274
(3.7%)
303
-10.8%
221
-32.5%
2023/3 3Q 2,546
(―)
318
(―)
230
(―)
予想EPS(※)
/配当
単独:94.04円/37.00円
※予想EPSは「今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数」で計算したもの。

クオルテックの業績コメント

 2023年6月期の業績は、売上高が前期比3.7%増の32.7億円、経常利益が同10.8%減の3.0億円と増収減益の見通しとなっている。

 足元では、主力市場である自動車業界では半導体の供給不足が続き、依然として減産を余儀無くされているが、前事業年度と比較して生産、販売ともに回復基調が見られ、同社の主要事業である信頼性評価試験の需要も回復してきている。

 第3四半期累計期間(2022年7月1日~2023年3月31日)においては、信頼性評価事業では一部の評価試験において前事業年度で特需であった試験の受注はほぼ収束したが、高難度の分析試験の受注が引き続き好調に推移した。この結果、売上高22億2997万円、営業利益6億7002万2000円となった。

 微細加工事業では、量産品加工においては引き続き顧客の業界において発生した減産、在庫調整等の影響を受けたが、試作品加工においては比較的大口な案件の受注があり、売上高1億9221万1000円、営業利益2522万8000円となった。

 その他事業では、遺伝子検査において季節要因と考えられる受注の減少が2023年の1月頃から見られたが、表面処理加工において主要顧客からの受注が堅調に推移したことに加え、機器用備品、消耗品の販売も売上に寄与し、売上高1億2400万9000円、営業利益3359万6000円となっている。

 なお、通期計画に対する第3四半期末時点における進捗率は、売上高25.4億円で77.7%、経常利益3.1億円で104.9%となっている。

クオルテックの詳細情報

■基本情報
所在地 大阪府堺市堺区三宝町四丁230番地
代表者名(生年月日) 代表取締役社長 山口 友宏(昭和48年11月10日生)
設立 平成5年1月18日
資本金 1億円(令和5年6月23日現在)
従業員数 223人(令和5年5月31日現在)
事業内容 電子部品の不良解析・信頼性試験等の受託、レーザ加工・表面処理(めっき)技術を中心とした微細加工等
■売上高構成比率(2022/6期 実績)
品目 金額 比率
信頼性評価事業 2,688 百万円 85.2%
微細加工事業 327 百万円 10.4%
その他 139 百万円 4.4%
合計 3,155 百万円 100.0%
■大株主上位3位
順位 株主名 保有株数 保有シェア
1 志方 廣一 99万5000 47.38%
2 ライジング・ジャパン・エクイティ第二号投資事業有限責任組合 92万5000株 44.05%
3 CBC株式会社 18万株 8.57%
合計   210万株 100.00%
■その他情報
手取金の使途 パワーエレクトロニクスセンター(仮称)の開設に係る各種費用及びその他機械装置購入を目的とした資金に充当する予定
関係会社 SGSクオルテック株式会社 (関連会社) 信頼性評価事業
VC売却可能分(推定) -社 -株(売出し・保有期間などの制限があるもの以外)
直近有償第三者割当 年月日 2019年4月10日
割当先 ライジング・ジャパン・エクイティ第二号投資事業有限責任組合
発行価格 1,662円 ※株式分割を考慮済み
◆「クオルテック」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
SMBC日興証券[最短即日で取引可能]
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SBI証券[最短翌日に取引可能]
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岩井コスモ証券[最短翌日に取引可能]
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マネックス証券[最短翌日に取引可能]
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岡三オンライン(旧:岡三オンライン証券)[最短2日後に取引可能]
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DMM.com証券 ※委託販売の配分がなかったため取扱中止
 
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クオルテックの銘柄紹介

 同社の事業は、信頼性評価事業、微細加工事業及びその他事業の3つの柱で構成されている。

(信頼性評価事業)

 当事業においては、電子部品等に対する環境試験、電気試験、振動試験等からなる信頼性評価試験、良品・不良解析、試験素材切断と切断面の研磨加工、試験機製造販売等を行っている。

 単なる分析・故障解析業務にとどまらず、不良の真因を見つけ出すための再現実験を行い、顧客の技術課題を根本から解決できる会社を志向し、関連会社であるSGSクオルテック株式会社の営業力と同社の技術力を融合した技術営業体制を構築している。また、分析や信頼性評価試験のみならず、受託試験を通じて蓄積した技術・ノウハウを活かしたパワー半導体の信頼性評価装置の開発・販売にも取組んでいる。

 同社では電気自動車の開発・普及が急速に拡大すると予測される以前から電気自動車の基幹部品であるインバータの中のパワー半導体の信頼性評価試験や故障解析に取組み、受注している。電子回路、ソフトウエア、水冷機構などの試験環境を自社内で開発できる事から、顧客の多種多様なニーズに対応してきた。また、信頼性評価試験の前後において、部品や基板の実装部の解析や評価、改善提案までトータルで対応できる事で、パワー半導体の信頼性評価試験において強みを有している。

 近年では、信頼性評価試験を実施するだけでなく、国際規格に基づく試験の実施から規格認証の取得まで、トータルに対応できる体制を構築している。現在では、信頼性評価試験の規格を策定する活動(IPC(米国電子回路協会)やJEITA(電子情報技術産業協会))にも参画している。当事業では、顧客より試験や検査、分析、解析、加工、機器販売の役務提供の対価として収益を得ている。

(微細加工事業)

 当事業においては、ビルドアップ基板やフレキシブルプリント基板(薄く柔らかい屈曲可能な基板)等に対する試作・量産レーザ加工を行っている。スマートフォンから医療機器まで、あらゆる製品領域において、ジャンルを問わない幅広い対応力で顧客のニーズに対応してきた。また、顧客の要望に応えるために必要な設備を揃えることで電子部品業界の技術的なニーズに応える体制を整えてきた。

 温湿度などの少しの環境変化で加工が変わってしまったり、設備毎の個体差があるなど管理が非常に難しいレーザ加工機を自社では持たずアウトソーシングする基板メーカーに対して、ビッグロットの量産加工から新材料のレーザ加工性評価や極短納期の試作品加工まで、多様な依頼に柔軟に対応出来る事が同社の強みであり、20年以上の長きに亘って事業を継続できている理由である。当事業では、顧客より加工の役務提供の対価として収益を得ている。

(その他事業)

 当事業においては、遺伝子検査を通じて、犬・猫遺伝子疾患の原因遺伝子変異の検出サービスや、バイオ医療関連製品(包装材料、シリンジなど)の受託検査を行うバイオ事業、各種コンサルティングのゼロイノベーション事業、表面処理技術事業を行っている。また、新材料への表面処理加工等、最先端の材料への処理を試作から量産まで請け負っている。顧客が開発する製品は、高品質かつ高い信頼性を目指されており、その実現に向けて素材等の改善提案をしている。そのために同社は、基礎実験や再現実験を繰り返し、ノウハウとデータの蓄積を地道に行ってきた。当事業では、検査や加工、指導の役務提供の対価として収益を得ている。

クオルテックの投資のポイント

 過去数年の業績推移をみると、23年6月期予想を含め、6カ月決算であった21年6月期を除き、売上高は29億円台から32億円台のレンジで推移しており、成長期待は抱きにくい。一方、想定公開価格2640円の23年6月期予想PERは28倍と割高感が否めない。またこのIPOにて発行済み株式総数数の44%を保有する第2位株主のライジング・ジャパン・エクイティ第二号投資事業有限責任組合は売出しにて保有する株式を全て放出する計画で、ファンドの売出し案件として色彩が濃い。

 同社事業は、信頼性評価事業、微細加工事業及びその他事業の3つの柱で構成されている。22年6月期の売上高構成比は、信頼性評価事業85.2%、微細加工事業10.4%、その他4.4%。

 信頼性評価事業は電子部品等に対する環境試験、電気試験、振動試験等からなる信頼性評価試験、良品・不良解析、試験素材切断と切断面の研磨加工、試験機製造販売等を行っている。不良の真因を見つけ出すための再現実験を行い、顧客の技術課題を根本から解決する。電子回路、ソフトウェア、水冷機構等の試験環境を自社内で開発、顧客の多種多様なニーズに対応する。信頼性評価試験の前後において、部品や基板の実装部の解析や評価、改善提案までトータルで対応できる事で、パワー半導体の信頼性評価試験において強みを有す。

 微細加工事業はビルドアップ基板やフレキシブルプリント基板(薄く柔らかい屈曲可能な基板)等に対する試作・量産レーザ加工を行っている。スマートフォンから医療機器まで、ジャンルを問わない幅広い対応力で顧客のニーズに対応できる。顧客の要望に応えるために必要な設備を揃えることで電子部品業界の技術的なニーズに応える体制を整えてきた。

 その他事業は、遺伝子検査を通じた、犬・猫遺伝子疾患の原因遺伝子変異の検出サービスなどを手掛けている。

 販売先としてはデンソー〈6902〉が最も大きく約21%、次いで富士電機〈6504〉が約13%となっている。

 2023年6月期の業績は、売上高が前期比3.7%増の32.7億円、経常利益が同10.8%減の3.0億円と増収減益の見通しとなっている。足元では、主力市場である自動車業界では半導体の供給不足が続き、依然として減産を余儀無くされているが、前事業年度と比較して生産、販売ともに回復基調が見られ、同社の主要事業である信頼性評価試験の需要も回復してきている。

 公開規模は36億円を超える規模が想定され荷もたれ感がある。また7/28日は公開規模が160億円を超える見通しのGENDA〈9166〉もグロース市場への上場を計画しており、投資家の関心は分散しよう。

⇒GENDA〈9166〉のIPO情報はこちら!

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[データ提供・銘柄分析]フィスコ 

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◆SMBC日興証券
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
19社
52社
24社
47社
26社
80社
10%:1人1票の平等抽選
最大5%:「ステージ別抽選」
※1
345万
【ポイント】
大手証券の中でもIPOに力を入れており、例年、主幹事数・取り扱い銘柄数ともに全証券会社中でトップクラス! また、国内五大証券会社のひとつだけあり「日本郵政グループ3社」や「JR九州」「ソフトバンク」などの超大型IPOでは、主幹事証券の1社として名を連ねることも多い。10%分の同率抽選では、1人1単元しか申し込めないので資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。さらに、2019年2月からは、預かり資産などによって当選確率が変わる「ステージ別抽選」がスタート。平等抽選に外れた人を対象にした追加抽選で、最高ランクの「プラチナ」だと1人25票が割り当てられて当選確率が大幅にアップする。
※1 預かり資産残高などによって決まる「ステージ」ごとに、別途抽選票数が割り当てられる。
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◆SBI証券
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
21社
91社
13社
89社
21社
122社
60%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジポイント」順に配分
10%:知識・経験・資力と取引状況を踏まえて配分
1245万
【ポイント】
ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、2023年は全96社中91社と約95%のIPO銘柄を取り扱った。つまり、SBI証券の口座さえ持っていれば、ほとんどのIPO銘柄に申し込めると考えていいだろう。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」が、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのもメリットだ。また、スマートフォン専用サイトでIPOの申し込みや情報確認ができるのも便利。
※SBIネオトレード証券、FOLIOの口座数を含んだSBIグループ全体の口座数。
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