【新NISA】3銘柄の「米国株」への集中投資で資産2億円を築いた個人投資家の投資手法を公開!
発売中のダイヤモンド・ザイ4月号の大特集は「“買い”の株は55銘柄!【新NISA】で1億円!」。資産運用をするうえで、ひとまずの目標金額を「1億円」に設定する人は多いだろう。そこで、この特集では新NISAで1億円を達成するための運用プランを、ファイナンシャルプランナーなどの専門家や、実際に1億円を超える資産を築いた個人投資家に聞いている。新NISAで投資したい、値上がりに期待できる割安株や成長株もピックアップしているので、銘柄選びの際にも役立つはずだ。
今回はこの特集から、わずか3銘柄の「米国株」への集中投資で“資産2億円”を達成した個人投資家・ほげ太郎さんの投資手法を公開!
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100万円で投資した「エヌビディア」は3500万円に!
じっくり調査した株に資金をつぎ込み、長期保有で成長を待つ!
「日本株も買ったことはありましたが、“これだ!”と思う銘柄はあまりなかった」と話すのは、個人投資家のほげ太郎さん。2016年から米国株への投資を始め、比較的短い期間で資産2億円を達成したスゴ腕の持ち主だ。
ほげ太郎さんは2016年に、生成AIなどに必要な画像処理装置のエヌビディア(NVDA)を100万円分ほど購入。旧NISAで買ったものを2021年にロールオーバーし、2024年の現在もまだ保有している。評価額はもともと100万円だったものが、3500万円まで膨れ上がった。
2017年には“ピンとくる銘柄”がなく、新規の投資は見送った。だが、2018年に半導体企業のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)をNISA口座で約100万円、特定口座でも1000万円分購入している。
「バフェット流の長期投資を目指しています。まず、事業の参入障壁が高く、市場規模が大きくなる銘柄に注目します。市場規模自体が大きくなれば、売上が勝手に伸びていくからです。また、経営者が有能かどうかも重要なポイント。エヌビディアとアドバンスト・マイクロ・デバイセズは、これらのポイントを押さえていたので”確信”が持てた。アドバンスト・マイクロ・デバイセズの購入資金には、社内預金や日本株を売ったお金を充てました」(ほげ太郎さん)
注目株については買った後もずっとウォッチし、ニュースや決算でほかの買い材料を見つけたときには、さらに買い増していく。2020年にはコロナ・ショックで安くなったテスラ(TSLA)を購入。EV市場の拡大を見込んだためだ。資産2億円は、このテスラとエヌビディア、アドバンスト・マイクロ・デバイセズの3銘柄のみで達成したというからスゴイ。
そのほかにもう1銘柄、遠隔医療のテラドック・ヘルス(TDOC)も保有中だが、まだ含み損状態。ただ「少なくともNISA保有期限の5年間(2026年末まで)は保有し続けるつもり」だという。
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ここまでのところでわかるように、ほげ太郎さんの投資スタイルは、厳選した数銘柄にドカッと資金をつぎ込む集中投資だ。「たまたま株価が上がっただけで、まぐれなのでは?」という意地悪な声も聞こえてきそうだが、ほげ太郎さんはこれ以上ないほど銘柄を調べ尽くし、厳密に選定してから投資している。
「バフェットが『分散投資はリスクヘッジではなく無知に対するヘッジ』と言っているように、分散投資はしません。それより確信が持てた銘柄に集中投資します。買うまで数年間調べ続けて、複数の買い材料を見つけられたときに購入に至ります。もともとテクノロジーに興味があるため、半導体や技術について調べるのが好き。自分の身近な領域で銘柄を探したほうがいいと思います。また、長期のほうがシナリオを予想しやすいので、短期の売買はしません」(ほげ太郎さん)
2022年のテック株の下落局面では、資産が半分になったものの保有を続けた。利益確定も、ほかに投資したい銘柄が出てこない限りしない。
「一度、利益確定した後に買い戻そうと思ったら、株価が高くなっていて、買える株数が減ってしまったという失敗をしました。それ以来、上がったときも下がったときも、長期シナリオが崩れない限り売却しないと決めています」(ほげ太郎さん)
ここまでの資産の増え方は、ほげ太郎さんとしても想定以上だった。仕事も嫌いではないので、今のところFIREは考えていないという。これまで通り、確信を持てた銘柄だけを長期保有していくやり方を、マイペースで続ける予定だ。
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