現在、私はカリブ海でヨットの旅を楽しんでいます。日本に住むヨット仲間たちとグレナダからアメリカ領ヴァージン諸島(USVI)まで航海中です。
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航海中はもちろん操縦することが仕事になりますが、それだけでなく、雑談する時間もたくさんあります。
アメリカと日本の給与の差は大きい。アメリカのエンジニアの平均年収は日本の約3倍!
そんな航海中の話題の1つは、「アメリカと日本の給与の差」と「為替」についてです。円安の影響で、日本の給与はアメリカや他の海外の国々と比較してかなり低くなっています。
その一方、海外へ出て行って、居住する日本人の数はここ数年、減少しています。これは合理的なこととは言えません。
日本政府の統計によると、最近の日本の平均年収は461万円でした。1ドル=148円の為替レートで計算すると、これは約3万1100ドルになります。この賃金を時給に換算すると、約15ドルです。
一方、シアトルの最低賃金は時給19.97ドルで、日本の平均賃金はシアトルの最低賃金に比べて約25%低いです。シアトルの平均賃金を時給に直すと、約39ドルになります。つまり、日本の平均収入はシアトルの半分以下です。
シアトルの生活費は日本より高い可能性がありますが、給与から貯蓄可能な割合を計算し、円換算して考えると、シアトルで働く方が貯蓄を増やせると思われます。
特にこの差はテクノロジー業界で顕著です。
例を挙げると、日本のエンジニアの年収は約450~460万円で、これを米ドルに直すと約3万ドルになります。一方、アメリカではエンジニアの平均年収は約10万ドルです。これは日本の約3倍に相当します。つまり、日本円にして約3倍の貯金ができることになります。
[エンジニアの年収に関する参考記事]
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海外へ行った方がお金が稼げるのに、なぜ日本人はあまり海外へ出て行かないのか?
では日本人、特に若者はなぜ、海外へ出ないのでしょうか?
理由の1つは、英語が話せないことにあるかもしれません。また、エンジニアであっても、海外の技術水準に追いついていないことが考えられます。ビザの取得が難しいことも問題でしょう。
私は言語の壁が最も大きな障害だと感じています。英語が話せれば、国内の外資系企業でも世界標準に近い給与を得ることができます。
現在、日本人の海外就労者は比較的少ないため、たとえばインド人と比べると、日本人はビザを取得しやすいのではないかと思います。
最終的に、自己投資をして世界で活躍できる人材になることが、FIRE(Financial Independence, Retire Early:経済的独立を達成して早期リタイアすること)への近道だと考えます。
[自己投資に関する参考記事]
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●ポール・サイ ストラテジスト。外資系資産運用会社・フィデリティ投信にて株式アナリストとして活躍。上海オフィスの立ち上げ、中国株調査部長、日本株調査部長として株式調査を12年以上携わった後、2017年に独立。40代でFIREし、現在は、不動産投資と米国株式を中心に運用。UCLA機械工学部卒、カーネギーメロン大学MBA修了。台湾系アメリカ人、中国語、英語、日本語堪能。米国株などでの資産運用を助言するメルマガを配信中。
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