パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスは、2025年6月期の配当を前期比で「増配」とする予想を、2024年8月16日の15時に発表した。これにより、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの配当利回り(予想)は0.56%⇒0.91%にアップした。この配当予想が実現すれば、"22期連続増配"を達成することになる。
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パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスが発表した2024年6月期の決算短信によると、2025年6月期の予想配当は中間配当(12月)が「9円」、期末配当(6月)が「25円」、合計の年間配当額は「1株あたり34円」となっている。
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの2024年6月期の配当は「1株あたり30円」だったので、前期比で「4円」の増配となる。なお、2024年6月期の配当についても、前回予想の「1株あたり21円」から「1株あたり30円」に増配されている。今回の一連の増配によって、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの配当利回り(予想)は0.56%⇒0.91%にアップすることとなった。
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パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスは配当政策において、「積極的な事業展開のもと、経営基盤の強化、さらに事業改革及び財務体質の強化を図ることにより、企業価値を高め、株主及び投資家の期待に応えていきながら、持続的な成長にあわせた株主の皆様への安定的な利益還元を行ってまいりたい」としており、この方針に基づいて今回の「増配」を決定した形だ。
なお、「増配」が発表されたものの、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの株価はSBI証券の夜間取引(PTS取引)で一時、発表当日(2024年8月16日)の終値3722円より162円安い3560円(-4.35%)を記録している。
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パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの過去24期の配当の推移は?
■パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(7532)の過去24期の配当の推移 | ||||
期 | 年間配当額 | 期 | 年間配当額 | |
2002/6 | 0.3円 | 2014/6 | 4.5円 | |
2003/6 | 0.3円 | 2015/6 | 5円 | |
2004/6 | 1.3円 | 2016/6 | 5.5円 | |
2005/6 | 1.7円 | 2017/6 | 6.5円 | |
2006/6 | 2.1円 | 2018/6 | 8円 | |
2007/6 | 2.5円 | 2019/6 | 10円 | |
2008/6 | 2.8円 | 2020/6 | 15円 | |
2009/6 | 2.9円 | 2021/6 | 16円 | |
2010/6 | 3.1円 | 2022/6 | 17円 | |
2011/6 | 3.5円 | 2023/6 | 20円 | |
2012/6 | 3.9円 | 2024/6 | 30円 | |
2013/6 | 4.1円 | 2025/6 | 34円 (予想) |
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスは2004年6月期以降、連続増配を継続しており、2025年6月期の配当予想「1株あたり34円」が予想通りに実施されれば、”22期連続増配”を達成することになる。なお、2024年6月期に達成した連続増配期間「21期」という記録は上場企業の中で14位にランクインする記録となっている。
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また、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの配当額の伸び具合も確認しておきたい。連続増配が始まる直前の2003年6月期から2025年6月期までの22年間で、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの年間配当額は「1株あたり0.3円(厳密には0.3125円)」から「1株あたり34円」まで、108倍に増加している。
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配当が増えているということは業績が好調な証拠でもある。実際に、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの株価は2003年6月の終値251.2円から発表当日(2024年8月16日)の終値3722円まで、14.8倍に上昇している。
■パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(7532)の株価チャート/月足・20年
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの配当利回り、配当+株主優待利回りは?
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの2024年8月16日時点の株価(終値)は3722円なので、配当利回り(予想)は以下のようになる。
【※パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの配当利回り】
株価:3722円
年間配当額:中間9円+期末25円=34円
配当利回り:34円÷3722円×100=0.91%
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの配当利回りは0.91%。2024年7月の東証プライムの平均利回りは2.22%(配当実施企業のみ)なので、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの配当利回りは「低め」と言える。
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また、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスは100株以上の株式保有で、「自社グループの電子マネー『majica』のポイント2000円分」を年2回もらえる株主優待を実施している。
◆パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの株主優待の詳細 | ||
基準日 | 保有株式数 | 株主優待内容 |
6月末・12月末 | 100株以上 | majicaポイント2000円分(×年2回) |
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの2024年8月16日時点の株価(終値)は3722円、配当利回りは0.91%なので、「配当+株主優待利回り」を計算すると以下のようになる(※年2回株主優待を受けるものとして計算)。
【※パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの配当+株主優待利回り(100株保有時)】
投資金額:100株×3722円=37万2200円
優待品(majicaポイント):2000円分×年2回=4000円分
株主優待利回り:4000円÷37万2200円×100=1.07%
配当+株主優待利回り:0.91%+1.07%=1.98%
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの「配当+株主優待利回り」は、100株保有時で1.98%。「majica」は1ポイント=1円として、国内の自社グループ店舗(ドン・キホーテ、MEGAドン・キホーテ、アピタ、ピアゴ等。一部店舗除く)で利用できる。また、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスは2025年6月期で”22期連続増配”を達成する見通しでもあるので、今回の「増配」を機に、長期保有を検討する価値は十分にあると言えるだろう。
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パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスは、「ドン・キホーテ」をはじめとする総合ディスカウントストアを展開する企業。総合スーパーや海外リテールなども手掛けている。2025年6月期(通期)の連結業績予想は、売上高6.0%増、営業利益7.0%増、経常利益8.9%減、親会社株主に帰属する当期純利益2.5%減となっている(すべて前期比)。
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■パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH) | |||
業種 | コード | 市場 | 年間配当額(予想) |
小売業 | 7532 | 東証プライム | 34円 |
株価(終値) | 単元株数 | 最低投資金額 | 配当利回り(予想) |
3722円 | 100株 | 37万2200円 | 0.91% |
※株価などのデータは2024年8月16日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 |
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