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トランプ相場で上がった大型株・中小型株ベスト10!シャープのように株価2倍超でも上値を狙える銘柄とすでに割高で手出し厳禁の銘柄を見極める方法とは?

2017年3月21日公開(2022年3月29日更新)
ザイ編集部
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トランプ相場で上昇した「大型株」と「新興&中小型株」ベスト10を紹介! 毎年3月から4月にかけては、3月期決算銘柄が年度替わりするタイミング。今年で言えば、2018年3月期の業績予想が出ていない状況の企業が多く、銘柄選びが難しい。さらに今年は先行きが不透明な「トランプ相場」が続いている影響で、銘柄選びは非常に難しい状況だ。

ダイヤモンド・ザイは、「短期と長期で狙う割安株ランキング」を大特集! 今回はこの特集から、トランプ相場で上昇した「大型株」と「新興&中小型株」ベスト10を大公開! さらに、そのなかで今後も株価が上昇しそうな有望な銘柄を抜粋して紹介しよう!(※上昇率は2016年11月9日と2017年2月28日の終値で計算している)

大型株の1位は「シャープ」で株価は2倍超に!
今後も有望なのは、構造改革で好調な「外需株」

 トランプ氏がアメリカ大統領に当選した翌日の2016年11月10日から2017年2月末にかけて、日経平均株価は約18%上昇し、一時1万9615円の高値をつけた。このトランプ相場で大きく買われたのが、「外需株」と「金融株」だ。

 「外需株」の中で、今後も有望なのが構造改革で業績が改善している株だ。上昇率1位の「シャープ(6753)」は、ホンハイグループ入りによるコスト削減効果などで、赤字体質からの脱却が進んでいる。

 「ミネベアミツミ(6479)」も、統合したミツミの構造改革で利益率がアップ。加えてスマホ向け部材も絶好調だ。スマホ関連では「SUMCO(3436)」も期待が高い。こういった事業環境が良好な状態の銘柄は、今後も買われるはずだ。

 トランプ相場で上がった大型株は総じて評価が高いが、その中でも業績の改善が続くかどうかの見極めの時期が来ている。

◆トランプ相場で上がった「大型株」上昇率ベスト10
※投資判断は「買い>強気>中立>弱気>売り」。以下同じ。
  株価(2/28) 単元 上昇率 投資判断 最新の株価
1位  シャープ(東2・6753)
333円 1000株 103.0% 強気
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【分析コメントホンハイグループ入りで業績が改善。ディスプレイ事業の回復に向けて様々な構造改革に取り組んでいる。
2位  SUMCO(東1・3436)
1652円 100株 63.4% 強気
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【分析コメント300mmシリコンウエハの値上げが想定以上に進みそう。2017年12月期の増益率から見て、上値余地がある。
3位 出光興産(東1・5019)
3620円 100株 61.3%  中立
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【分析コメント原油価格の安定化を受け、原油在庫の評価が改善。ただ、昭和シェルとの合併協議は難航し、買いづらい。
4位  商船三井(東1・9104)
371円 1000株 55.9%  強気
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【分析コメント通期の経常利益を赤字から黒字へ上方修正。資源価格高も追い風。定期航路の運賃の値上げも期待できる。
5位  ジェイエフイーホールディングス(東1・5411)
2125円 100株 54.3% 買い
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【分析コメント受注回復や市況改善など鉄鋼事業は改善。トランプ大統領により、中国鋼材ダンピングが減少すれば市況安定へ。
6位 日本精工(東1・6471)
1602円 100株 53.6% 強気
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【分析コメントベアリング大手。想定為替レートを変更し、業績の上方修正を発表。自動車関連事業の収益性が想定以上の改善に。
7位  ミネベアミツミ(東1・6479)
1384円 100株 53.4% 強気
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【分析コメント統合したミツミの構造改革が進み、2018年3月期は黒字貢献となる可能性も。株価は反発基調が強まる。
8位  三菱瓦斯化学(東1・4182)
2366円 100株 51.5% 買い
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【分析コメント今期予想の大幅上方修正で株価が上昇。円安効果に加えて、想定以上に化学品の販売が好調でさらなる上昇へ。
9位  野村ホールディングス(東1・8604)
729.3円 100株 51.0% 中立
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【分析コメント第3四半期までは大幅増益。法人顧客部門が好調でコスト削減も寄与。ただ株価はかなり上昇し、割安感はない。
10位  ソニーフィナンシャルホールディングス(東1・8729)
1974円 100株 49.5% 中立
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【分析コメント2017年3月期第3四半期までは資産運用収益が増加も、保険料収入が減少。米利上げ観測が手掛かりの材料になる。
※株価は2/28時点。

1位の「野村マイクロ・サイエンス」は4倍超に上昇! 
新興・中小型株の急騰には注意も!

 ここまで紹介してきたトランプ相場で株価が上がった「大型株」の投資判断の欄には、「強気」の文字が多く見られる。

 一方、同じくトランプ相場で株価が上がった「新興&中小型株」には「弱気」が多い。理由は、時価総額が小さく、出来高が少ないことで株価が急騰し、現在は割高な水準まで株価が上がっているからだ。

 「弱気」や「売り」の銘柄は、株価急落の可能性があり、手出しは厳禁。すでに保有している人は、いったんの売りも考えるべきだ。

 ただ、「ヤマシンフィルタ(6240)」や、「原田工業(6904)」は業績好調の裏付けがある株価の上昇なので、さらなる上値も期待できる。また、「ディー・ディー・エス(3782)」は、最悪期から一転してテーマ化していることもあり、さらに人気になる可能性が大きい。

◆トランプ相場で上がった「新興&中小型株」上昇率ベスト10
  株価(2/28) 単元 上昇率 投資判断 最新の株価
1位  野村マイクロ・サイエンス(東J・6254)
1100円 100株 319.8% 弱気
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【分析コメント業績と配当の大幅上方修正発表で急騰。低位株なため短期資金が集中。ただし、株価にはすでに織り込んだ。
2位  ジーエヌアイグループ(東M・2160)
516円 1000株 237.3% 中立
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【分析コメントバイオ創薬開発。赤字縮小を好感して株価は上昇中だが、黒字転換が確認されるまでは様子見が妥当。
3位 安永(東1・7271)
1659円 100株 231.1%  弱気
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【分析コメントリチウム電池寿命を大幅向上させる新技術の開発で株価は急騰。しかし値動きだけを目的に買った投資家が大半。。
4位  新華ホールディングス・リミテッド(東2F・9399)
178円 1株 229.6%  売り
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【分析コメント上場廃止の猶予期間にある銘柄は、期限までに時価総額10億円を上回る必要があるため、思惑で買われた。
5位  ヤマシンフィルタ(東1・6240)
2015円 100株 224.5% 強気
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【分析コメント建機向けの油圧フィルタで世界最大手。米国のインフラ投資拡大で、恩恵を受ける企業として投資家に人気。
6位 サイバーステップ(東M・3810)
995円 100株 222.0% 弱気
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【分析コメント新作ゲームの年内リリース発表やサンリオとのライセンス契約が急騰。期待先行で買われたが、株価は割高。
7位  原田工業(東J・6904)
734円 100株 212.3% 強気
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【分析コメント購入部材のコストダウンや、工場の生産性の向上で売上原価率が改善し、利益を大幅上方修正した。
8位  ディー・ディー・エス(東M・3782)
865円 100株 212.3% 強気
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【分析コメント指紋認証ソフト好調で17年12月期の営業利益は急拡大へ。収益と財務体質が改善、「継続企業の前提」疑義を解消。
9位  マーキュリアインベストメント(東2・7190)
1682円 100株 206.8% 中立
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【分析コメント上場直後の好決算と株式分割で急騰。初値や公開価格突破で株価上昇が続いたが、過熱感があり当面は株価調整へ。
10位  第一化成(東1・4235)
1553円 100株 204.5% 弱気
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【分析コメント米企業の完全子会社化の発表後、海外展開への期待からか急騰。しかし、出来高が急減し、株価下落へ。
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