オーエス株式会社が株主優待の内容を変更すると2017年3月16日に発表した。
■オーエス | |||
業種 | コード | 市場 | 権利確定月 |
サービス業 | 9637 | 東証2部 | 7月/1月 |
株価(終値) | 単元株数(※2017年3月現在) | 最低投資金額 | 配当利回り |
668円 | 1000株 | 66万8000円 | 0.75% |
※株価などのデータは2017年3月16日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 |
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オーエスの株主優待は、従来年2回実施されており、「7月末と1月末時点で1000株以上保有する株主を対象に、保有株数に応じて、兵庫県と大阪府の映画館で使用できる『株主優待カード』のポイント、および『飲食優待割引券(20%割引)』を贈呈」というものだった。
今回の変更後も内容は変わらないが、株主優待の配布基準が変更される。具体的には、これまで「1000株以上・200株以上・3000株以上・4000株以上・8000株以上」という基準で配布されていた株主優待が、今後は「100株以上・200株以上・400株以上・600株以上・800株以上・1600株以上」という新たな基準で配布される。
なお、今回の変更は、2017年8月1日をもって、株式併合(5株⇒1株)と単元株数の変更(1000株⇒100株)を実施することに伴うもの。
「株主優待カード」のポイントを使うと、映画を無料で観られる。ただし、利用できる映画館は限定されており、以下の7施設のみ。
OSシネマズミント神戸(兵庫県神戸市)
OSシネマズミント神戸ハーバーランド(兵庫県神戸市)
TOHOシネマズ西宮OS(兵庫県西宮市)
TOHOシネマズ梅田(大阪府大阪市)
TOHOシネマズ梅田別館アネックス(大阪府大阪市)
TOHOシネマズなんば(大阪府大阪市)
TOHOシネマズなんば別館(大阪府大阪市)
映画館ごとに映画鑑賞1回に必要なポイント数は異なる。また、上映しているすべての映画が観られるとは限らない。さらに、日曜・祝日は使用不可。作品によってポイントの使用除外期間があったり、追加料金が必要になったりする場合があるので注意。
また、「飲食優待割引券」の対象となるのは、以下の6店舗となる。
居酒屋おおえす三宮店(兵庫県神戸市)
居酒屋おおえすホワイティうめだ店(大阪府大阪市)
串やきおおえす三宮店(兵庫県神戸市)
串かつおおえす三宮店(兵庫県神戸市)
串やきおおえすメトロこうべ店(兵庫県神戸市)
BarS”alu<バルザル>三宮OS店(兵庫県神戸市)
この株主優待の変更は、2018年1月31日時点の株主名簿に記載または記録された株主から適用される。2017年7月31日時点の株主を対象とする株主優待については、変更前の基準で配布される。
オーエスの株主優待制度の変更前と変更後
(変更前) | ||
基準日 | 保有株式数 | 株主優待内容 |
7月末/ 1月末 |
1000株以上 | ◆株主優待ポイント140ポイント×年2回 ◆飲食優待割引券(20%割引)5枚×年2回 |
2000株以上 | ◆株主優待ポイント200ポイント×年2回 ◆飲食優待割引券(20%割引)5枚×年2回 |
|
3000株以上 | ◆株主優待ポイント260ポイント×年2回 ◆飲食優待割引券(20%割引)5枚×年2回 |
|
4000株以上 | ◆株主優待ポイント380ポイント×年2回 ◆飲食優待割引券(20%割引)5枚×年2回 |
|
8000株以上 | ◆株主優待ポイント560ポイント×年2回 ◆飲食優待割引券(20%割引)5枚×年2回 |
|
詳細 |
※全株主に「株主優待カード」(本人用カード1枚、ファミリーカード2枚)が発行され、 そこにポイントが加算される。カード種別に関わらず、家族や友人も利用可能。 ※ポイントは保有株数に応じて月間使用限度あり。 ※1月の株主には3月下旬に贈呈され、ポイント有効期限は4月から9月までの6カ月間。 7月の株主には9月下旬に贈呈され、有効期限は10月から翌年3月までの6カ月間。 (※上記の点は変更後も同様) |
(変更後) | ||
基準日 | 保有株式数 | 株主優待内容 |
7月末/ 1月末 |
100株以上 | ◆株主優待ポイント60ポイント×年2回 ◆飲食優待割引券(20%割引)5枚×年2回 |
200株以上 | ◆株主優待ポイント140ポイント×年2回 ◆飲食優待割引券(20%割引)5枚×年2回 |
|
400株以上 | ◆株主優待ポイント200ポイント×年2回 ◆飲食優待割引券(20%割引)5枚×年2回 |
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600株以上 | ◆株主優待ポイント260ポイント×年2回 ◆飲食優待割引券(20%割引)5枚×年2回 |
|
800株以上 | ◆株主優待ポイント380ポイント×年2回 ◆飲食優待割引券(20%割引)5枚×年2回 |
|
1600株以上 | ◆株主優待ポイント560ポイント×年2回 ◆飲食優待割引券(20%割引)5枚×年2回 |
オーエスの株主優待の利回りはどうなる?
オーエスの株主優待は、単純に1ポイントいくらと明記されていないため、優待利回りの算出は難しい。なお、2017年8月1日の株式併合前に投資し、1000株⇒200株になっても株主優待利回りに変更はない。ただし、今後は単元株数の変更で最低投資金額が従来の半分になるため、投資をするハードルは下がって注目を集めそうだ。
とはいえ、オーエスの「株主優待カード」が利用できる場所は大阪と兵庫の一部映画館に限定される(飲食優待割引券も同様)。そのため、利用できる人が限られてしまう点はネックと言える。また、オーエスは普段あまり流動性が高くない銘柄なので、売買のタイミングには注意したい。
なお、オーエスは、不動産賃貸・販売、映画館やアミューズメント、飲食店の運営を行う会社。映画館事業は「君の名は。」などのヒットの影響で好調だったが、分譲マンションの販売戸数の前期割れなども影響し、2017年3月16日に発表した2017年1月期第3四半期決算では、売上高で前期比27.3%減、営業利益で同27.9%減、経常利益で30.3%減に。
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