すでに本決算を発表し終え、新年度の業績予想も公開している12月期決算の「増収増益株」から、おすすめの3銘柄を紹介!
ダイヤモンド・ザイでは、「短期と長期で狙う割安株ランキング」を大特集! 今回はこの特集から、12月期決算の「増収増益株」をピックアップする。すでに2016年度の本決算発表を終えている12月期決算の銘柄のなかには、新年度に大幅な業績の上昇を予想しているものもある。ダイヤモンド・ザイでは、「予想増収率」の高い40銘柄紹介しているが、ここではその上位15銘柄と、なかでも注目度の高い3銘柄を抜粋して紹介しよう!
本決算を発表済みの「12月期決算株」を狙え!
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日本の上場企業の多くは3月期決算を採用しており、毎年4月中旬から5月中旬に、前期の決算を発表し、同時に新年度の業績予想を発表する。ただし、本決算発表時点は、世界の経済情勢や商品・サービス需要の変化で業績が思いどおりに伸びなくなることを懸念して、保守的な業績予想を出す企業が多い。
「トランプ政権がどのような政策を打ち出してくるのかが見えにくいため、2018年3月期は、なおさら保守的な業績予想を出してくる企業が増えるでしょう。上場企業の営業利益の増益率は2~3%にとどまり、失望感から日本株は売られる」と、ニッセイ基礎研究所の井出真吾さんは予想する。
トランプ大統領の経済政策期待で2018年3月期も2ケタの営業増益を期待する投資家も多いが、期待が高まれば高まるほど、失望時の株価の下げは大きい。
そこで注目したいのが、「12月決算銘柄」だ。12月決算銘柄は、1月下旬から2月中旬に本決算を発表するため、今期の業績予想もすでに出ている。よって、3月決算銘柄に失望売りが広がっても、その影響を受けにくい。
そうした観点に基づいて、ダイヤモンド・ザイ>では、12月決算の増収増益株を「予想増収率」が高い順に、40位までランキング! IT関連のほか、医療関連株などの中小型高成長株がランクインしている。
しかも、12月決算銘柄は、5月前後に第1四半期の業績を発表する。今期の滑り出しの1~3月期の業績が好調に推移した場合には、業績予想を上方修正する可能性もある。そうした銘柄には、多くの3月期決算銘柄が失望で売られることで、資金が集まりやすいのだ。今回は40位までのランキングのなかから、上位15位を抜粋して紹介しよう。
◆12月期決算の「増収増益株」ベスト15 | |||||||
株価 | 単元 | 増収率 | 増益率 | 予想PER | PBR | 最新の株価 | |
1位 | ジェイホールディングス(東J・2721) | ||||||
1220円 | 1000株 | 346% | 900% | 12.7倍 | 85.73倍 | ||
2位 | ジオネクスト(東J・3777) | ||||||
59円 | 100株 | 279% | 148% | 118.0倍 | 3.97倍 | ||
3位 | フォーサイド(東J・2330) | ||||||
243円 | 100株 | 275% | 317% | 107.0倍 | 6.91倍 | ||
4位 | シーシーエス(東J・6669) | ||||||
1295円 | 100株 | 161% | 260% | 11.3倍 | 1.62倍 | ||
5位 | ASIAN STAR(東J・8946) | ||||||
173円 | 100株 | 158% | 4217% | 15.1倍 | 1.49倍 | ||
6位 | ラ・アトレ(東J・8885) | ||||||
553円 | 100株 | 87% | 132% | 4.7倍 | 1.40倍 | ||
7位 | モバイルクリエイト(東1・3669) | ||||||
405円 | 100株 | 69% | 81% | 52.1倍 | 2.07倍 | ||
8位 | アウトソーシング(東1・2427) | ||||||
3855円 | 100株 | 58% | 154% | 13.6倍 | 6.26倍 | ||
9位 | デジタルアドベンチャー(東J・4772) | ||||||
39円 | 1000株 | 54% | 4700% | 28.1倍 | 1.49倍 | ||
10位 | ユーザベース(東M・3966) | ||||||
3905円 | 100株 | 45% | 100% | 77.1倍 | 11.53倍 | ||
11位 | ディー・ディー・エス(東M・3782) | ||||||
993円 | 100株 | 44% | 502% | 68.9倍 | 26.42倍 | ||
12位 | ビーロット(東M・3452) | ||||||
1875円 | 100株 | 39% | 27% | 9.2倍 | 2.56倍 | ||
13位 | メディカル・データ・ビジョン(東1・3902) | ||||||
3115円 | 100株 | 37% | 26% | 95.3倍 | 11.09倍 | ||
14位 | WASHハウス(東M・6537) | ||||||
7620円 | 100株 | 37% | 27% | 101.3倍 | 12.01倍 | ||
15位 | N.フィールド(東1・6077) | ||||||
1455円 | 100株 | 35% | 85% | 36.4倍 | 11.14倍 | ||
※株価は3/3時点。 |
12月期決算銘柄で、特に注目の3銘柄を紹介!
さらにダイヤモンド・ザイでは、12月期決算の増収増益株ランキングのなかから、おすすめの6銘柄をピックアップ。今回はなかでも特に注目の3銘柄を抜粋して紹介しよう。
まずは、人材派遣の「アウトソーシング(2427)」だ。製造業の人手不足などの追い風で高い成長を続ける。M&Aによって事業の多角化を進め、経済危機などの不況化でも黒字化できる強靭な企業を目指す。アセアンや欧州を中心に、海外展開にも注力している。
また、立ち食いステーキ店「いきなり!ステーキ」を展開する「ペッパーフードサービス(3053)」は、消費者のニーズをとらえて、業績は右肩上がり。急成長の反動が懸念されるものの、海外展開などをテコに安定成長も可能。PERは約24倍とやや割高なので、押し目買いを狙いたい。
続いて、工具や工事用資材などのネット通販最大手「MonotaRO(3064)」は、今期も20%以上の増収増益となる見通し。取扱商品点数の拡充や、より精度の高いデータマイニングに基づくプロモーション活動などで、さらなる成長に期待ができる。
※銘柄選定は小林大純さん(フィスコ)、岡村友哉さん、西村公佑さん(クォンツ・リサーチ)
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