「5万円台以下の株」にこそ、高配当株や中長期で上昇が狙えるお宝株が潜んでいた!
発売中のダイヤモンド・ザイは、「上げる5万円株」を大特集! 5万円株というとダメな株というイメージがあるかもしれないが、ダイヤモンド・ザイ2016年12月号の特集で紹介した「5万円株」の上昇率は、同じ期間の日経平均株価を大きく上回って推移している。つまり5万円株は、儲けやすくて損しにくい、お得な株なのだ。
そこで今回はダイヤモンド・ザイから抜粋して、あらためて少額株にしかないメリットを説明しながら、今狙うべき5万円株をランキングで紹介しよう!
高配当利回りも株価大幅上昇もアリ!
5万円株=儲けやすく損しにくいお宝だった!
5万円株というと、ダメな株、危ない株というイメージを持つ人もいるかもしれないが、それは違う。実は儲けるチャンスが大きい株なのだ。実際、ダイヤモンド・ザイ2016年12月号で紹介した5万円株は、その後6ヵ月で、日経平均株価を大きく超える成績を上げた(下の図参照)。
まず、5万円株は600銘柄以上もある(なお、ザイで言う「5万円株」は「5万円台以下で買える株」のこと)。その中には、業績や財務が良好で、配当利回りが高い、高成長が期待できるなどの魅力的な銘柄もたくさんある。
そんな優良銘柄の中には、知名度が低い、業種が地味などの理由で、投資家に見過ごされて株価が安く放置されている「5万円株」もある。つまり、実力が正当に評価されていないのだ。
莫大な資金を持つ機関投資家や、日本株市場に多大な影響力を持つ外国人投資家が5万円株に多い中小型株を買わない、というのも大きな理由の一つだ。見方を変えれば、プロと違う土俵で勝負ができて、むしろ個人投資家のほうが有利な世界だということだ。
好業績の5万円株に多い中小型株は、外国人投資家が売りに回って大型株が不調なときに、逆に好調となる傾向がある。2017年に入ってからはこれが顕著だが、今後も中小型株が優位な状況が続く可能性は高い。
トランプ米大統領が打ち出した政策は本当に実行できるのか、市場の疑念は増している。北朝鮮や中東の情勢もどう転ぶかわからず、欧州や中国の政治経済も不安を抱えている。もちろん、相場全体が大きく下落するような局面では中小型株も影響は避けられないが、そうしたときこそ、優良銘柄を仕込むチャンスとなる。
そもそも、少額で買える5万円株は、投資のリスクを減らす「銘柄の分散」や「タイミングの分散」もしやすい。先行き不透明なときに、まさに買うべき株なのだ。
ここまで解説してきた「5万円株の魅力」を3つにまとめると、以下のようになる。
【魅力その1】 5万円台以下で買える株は約600銘柄も! 好業績なのに見逃されている優良割安株が多く儲けやすい!
5万円株には、実力があるのに割安で放置されている株が少なくない。理由の一つは、機関投資家や外国人投資家が買わないこと。機関投資家は運用方針上、中小型株には手が出せず※、外国人投資家は世界的な知名度がない銘柄は眼中にない。そうした株こそまさに狙い目だ。優良銘柄なら、いずれ自然に株価は上がるものだ。(※多くの場合、機関投資家には出資比率に「5%未満」等の制限があるが、大きな資金で時価総額の小さい中小型株を買うとこれを超えてしまい、また自らの買いが株価上昇を招いてしまうため。)
【魅力その2】 初心者の第一歩にも最適! 業種や銘柄の分散がしやすくリスクを減らせる!
少ない資金で買えるのも、もちろん大きな魅力。初心者が“株に慣れる”のにもぴったりだ。「分散投資」もしやすい。内需系・外需系など業種や値動きの特性が異なる複数の銘柄を買って、リスクを抑えるのは株式投資の基本。1銘柄買うのに最低数十万円必要な有名株ではかなりの資金が必要になるが、5万円の株なら10銘柄買っても50万円だ。
【魅力その3】 効率的な投資ができる! 細かな売り買いでタイミングに悩まなくてすむ!
一気に全力買いをせず、何度かに分けて買うというのも、投資の基本だ。例えば株価の下落局面で底値を見極めるのは至難の業だが、そういうときには、さらに下がったら同じ銘柄を追加で買うのが得策。少額で買える5万円株ならこれがやりやすい。同じ銘柄を複数単元持っていれば、一部を売ることができるので、売りのタイミングにも悩まなくてすむ。
優良な株を選ぶ4つのポイントとは?
高配当&連続増配の「5万円株ランキング」も紹介!
5万円株には、隠れた優良銘柄がたくさんある。しかしもちろん、何を買ってもいい、というわけではない。規模の小さな企業も多いので、ちょっとしたきっかけで株価が急落したり、経営が悪化したりするリスクも拭えない。銘柄の選別が重要なのは大型株でも同じだが、より厳しく吟味する必要がある。そこでまず、4つの視点で銘柄を絞り込むことが大切だ。
第1は、「配当利回り」。配当利回りが高いというのはそれだけでも魅力だが、同時にそのことが下支えとなり、株価が下がりにくいという特徴もある。
第2に、「高配当でかつ連続して増配」している株なら、いっそう魅力が大きい。
第3は値上がり狙いの「好業績株」だ。株価は中長期的には業績に連動する。売上げや利益を見るのは基本中の基本。言い方を換えると企業の成長性を見るということだ。
値上がり狙いでもう1つ、第4の割安な「高成長株」。単に割安なだけでなく、業績や財務がしっかりしていて収益性が高いことが前提だ。
これら4つの視点に着目すると、5万円株の中でもチャンスが大きい銘柄を選ぶことができる。ダイヤモンド・ザイ7月号では、それぞれの視点から選んだ優良5万円株のベスト20を3つ掲載しているが、今回はこのなかから、「底堅い高配当利回り&連続増配株」のベスト10を紹介しよう。
底堅い高配当利回り&連続増配株ベスト10 | |||||
最低購入額 | 単元 | 増配年数 | 配当利回り | 最新の株価 | |
1位 | アーバネットコーポレーション(東J・3242) | ||||
4万円 | 100株 | 6期連続 | 4.74% | ||
2位 | ハウスフリーダム(福Q・8996) | ||||
4万円 | 100株 | 増配 | 4.71% | ||
3位 | 日本ハウスHD(東1・1873) | ||||
4万円 | 100株 | 増配 | 4.12% | ||
4位 | フォーバルテレコム(東2・9445) | ||||
3万円 | 100株 | - | 3.89% | ||
5位 | 三共生興(東1・8018) | ||||
3万円 | 100株 | - | 3.82% | ||
6位 | グランディハウス(東1・8999) | ||||
4万円 | 100株 | 3期連続 | 3.78% | ||
7位 | ウィル(東2・3241) | ||||
3万円 | 100株 | 7期連続 | 3.71% | ||
8位 | 日本エスコン(東1・8892) | ||||
4万円 | 100株 | - | 3.71% | ||
9位 | ニッカトー(東1・5367) | ||||
4万円 | 100株 | 3期連続 | 3.71% | ||
10位 | プラマテルズ(東J・2714) | ||||
4万円 | 100株 | - | 3.64% | ||
※営業利益または当期利益が増益、配当性向が60%以下で、前期赤字、減配トレンドの銘柄を除いてランキング。データは5月8日時点。 |
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