株のベストな売り時&買い時がわかる「株価チャート」の見方と使い方を、「ソニー」と「トヨタ自動車」を例にわかりやすく解説!
一見難しそうな株価チャートも、仕組みを知ればベストな株の売り時&買い時がわかるので、これから株で儲けたい人なら、ぜひおさえたいところ。
そこで今回は、「ローソク足」「移動平均線」「出来高」などの具体的な使い方を解説しているダイヤモンド・ザイの別冊付録「はじめての株価チャート教室」の中から、実際に人気銘柄のチャートを使って、具体的なチャート分析をしている部分を抜粋して紹介。別冊付録では7銘柄の分析を掲載しているが、「ソニー」と「トヨタ自動車」の株価チャートを分析して今後の株価動向を予測しよう!
業績好調のソニーは力強い上昇トレンド!
ザイ・オンラインでは、ダイヤモンド・ザイの別冊付録から抜粋して、これまでに「ローソク足の使い方」「移動平均線の使い方」といった、チャート分析の基礎的な方法を紹介してきた。
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■「株価チャート」の見方をわかりやすく解説! 「ローソク足」「移動平均線」「出来高」の3つの要素をおさえて、株の売り時&買い時を見極めよう!
■「ローソク足」の見方を初心者にわかりやすく解説! ローソク足のヒゲや胴体の長さをチェックして、株価の下落・上昇、トレンド転換のサインを掴もう!
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それらを踏まえて、今回は個別銘柄のチャート分析を紹介。人気の2銘柄の月足と週足のチャートを、インベストラスト代表取締役の福永博之さんが分析してくれた(※分析は2017年4月末時点)。
まず、4月末に利益予想の大幅上方修正を発表した「ソニー(6758)」。リーマンショック以降、月足では60ヵ月移動平均線が下向きで下落が続いていたが、2015年に24ヵ月と60ヵ月移動平均線がゴールデンクロスを形成し上昇へ。現在は、株価が3本すべてを上回っており、この状態が続けば横ばいの24ヵ月線も上向きへ。週足では、すでに3本の移動平均線がすべて上向きなので、 13週移動平均線まで下がったところが買いチャンスか(※その後株価は大きく上昇し、2017年6月1日時点では、目標株価の4000円を一時突破!)。
移動平均線とともに過去の高値や安値の節目もチェック
一方で、同じ人気株でも「トヨタ自動車(7203)」は、月足チャートを見ると、60ヵ月移動平均線は上向きだが、12ヵ月移動平均線は横向き、24ヵ月移動平均線は下向きとなっており、手放しに強気にはなれないトレンドだ。
2016年12月には24ヵ月移動平均線に頭を抑えられて下落。現在60ヵ月と12ヵ月移動平均線のところで下ヒゲを出し、かろうじて下げ止まっているが、ここで反発できるかが重要。割り込んだ場合は要注意だ。長期の下値メドは2016年7月に付けた安値の4900円近辺となる。
週足チャートでは、株価が3本の移動平均線を割り込んでおり、52週移動平均線に押し返されると要注意。13週移動平均線と26週移動平均線のデッドクロスも出現しており、反発しなければ、直近の2016年11月の安値5500円近辺まで下落する可能性も。抵抗線となっている移動平均線を突破した後に、再び移動平均線まで調整したところで買う慎重さが必要だ。
「月足では、株価が移動平均線に挟まれる形になっており、方向感を失っています。これから買う人は、上下どちらに行くか、待ってから買った方がいいでしょう」(福永さん)(※その後も、株価は方向感が定まらない状況が続き、2017年6月1日時点では6000円前後でのもみ合い継続)。
投資家は、過去の高値を上値の抵抗線として、安値を下値の支持線として意識する傾向がある。移動平均線だけでなく、過去の高値や安値などの「節目」を突破したり、下抜けしたりするかにも注目しよう。
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