IPO株の銘柄分析&予想

「UUUM」のIPO情報総まとめ!スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、他のコンテンツ制作・発信企業との比較や予想まで解説![2017年9月5日 情報更新]

2017年7月27日公開(2022年3月29日更新)
ザイ・オンライン編集部
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会社名 UUUM(うーむ)
市場・コード/業種 東証マザーズ・3990/情報・通信業
上場日 8月30日
申込期間(BB期間) 8月14日~8月18日
おすすめ証券会社 SMBC日興証券大和証券岩井コスモ証券SBI証券マネックス証券
フィスコ分析による
市場の注目度
★★★★最高★5つ
初値(初値騰落率) 6700円(+226.83%)
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】

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【目次】(クリックで該当する情報へ移動します)
▼いつ申し込んで、いつ購入する?(ブックビルディング期間、上場日など)
▼どこの証券会社で申し込める?(幹事証券会社)
▼いくらで買える?(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)
▼発行株数・単元数・公開規模は?

▼どんな会社?
▼業績データ/業績コメント
▼企業の詳細情報/銘柄紹介
▼投資のポイント

 

UUUMのIPOは、いつ申し込んで、いつ購入する?
(ブックビルディング期間、上場日など)

■スケジュール
仮条件提示 8月10日
ブックビルディング(抽選申込)期間 8月14日~8月18日
公開価格決定 8月21日
購入申込期間 8月22日~8月25日
払込日 8月29日
上場日 8月30日

UUUMのIPOは、どこの証券会社で申し込める?
(主幹事証券会社・幹事証券会社・委託販売証券会社など)

■取り扱い証券会社(2017年8月14日時点。割当は変更になる場合があります)
証券会社名
(※青文字はクリックで詳細ページへ)
引受シェア 口座開設
SMBC日興証券
[最短3日後に取引可能]
2.6
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大和証券
[最短翌日に取引可能]
2.6%
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岩井コスモ証券
[最短3日後に取引可能]
0.9%
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SBI証券
[最短翌日に取引可能]
0.9%
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マネックス証券
[最短2日後に取引可能]
0.9%
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野村證券(主幹事証券) 87.0  
みずほ証券 2.6%  
いちよし証券 1.7  
エース証券 0.9  

UUUMのIPOは、いくらで買える? 割安/割高?
(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)

■価格情報
想定発行価格(※1) 1880
仮条件
[予想PER(※2)
1880~2050円
43.6倍~47.5倍]
公募価格 2050円
初値 6700円
初値騰落率 +226.83%
予想トレーディングレンジ(※3) 1800円~5000円
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】
※1 有価証券届出書提出時。※2 予想EPS=今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数、から計算したもの。※3 期間は上場後1年を想定。
■類似会社3社の予想PER(2017年8月8日ザラバの株価と会社側予想から計算)
会社名 ※クリックで最新チャートへ 予想PER
【3社平均】 90.2倍
エムアップ<3661> 38.8倍(連)
AppBank<6177> 180.5倍(連)
GameWith<6552> 51.2倍

 予想EPSから割り出した仮条件の予想PERと、類似会社3社の平均PERと比較すると、本銘柄の公開価格は類似会社より割安と判断できる。

UUUMの発行株数・単元数・公開規模は?

■株数などに関する情報
発行済株式数(上場時) 600万2000株(予定)
公開株式数 公募30万2000株  売出21万4800株
(オーバーアロットメントによる売出7万7500株)
想定公開規模(※1) 11.2億円(OA含む)
※1 有価証券届出書提出時における想定発行価格で計算。

UUUMはYouTuberマネジメント会社のIPO

「UUUM」の公式サイトより

 YouTuberを中心とするクリエイターのマネジメント業務、クリエイターに関連するプロモーション提案やグッズ販売、動画コンテンツの制作等を手掛ける。6月末時点で専属クリエイターは178名。所属チャンネル数は4,526チャンネルで、上位には「はじめしゃちょー(hajime)」「HikakinTV」などがある。

 YouTuberのマネジメント専業で初のIPOであり、インターネット業界で話題の企業として人気を集めそうだ。ただ、ベンチャーキャピタル保有株が非常に多いことが需給面の懸念材料となる。

 公開規模については12億円前後となる見込みで、荷もたれ感はない。一方、ベンチャーキャピタル保有株は上場後も197万3700株(上場時発行済株数の32.9%)残り、ロックアップは公開価格の1.5倍以上で解除される。

◆「UUUM」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
SMBC日興証券[最短3日後に取引可能]
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UUUMの業績データ

■業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高
(伸び率)
経常利益
(伸び率)
純利益
(伸び率)
2014/5単 164
(―)
▲ 18
(―)
▲ 18
(―)
2015/5単 1,318
(700.5%)
▲ 263
▲ 271
2016/5単 3,299
(150.2%)
221
185
2017/5連 6,983
350
257
2018/5連予 8,979
(28.6%)
381
(8.9%)
259
(0.8%)
2017/2連 3Q 4,690
(―)
411
(―)
302
(―)
2017/11連 2Q予 3,776
(―)
37
(―)
25
(―)
予想EPS(※)
/配当
単独:-円 連結:43.15円/0.00円
※予想EPSは「今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数」で計算したもの。

UUUMの業績コメント

 2018年5月期の業績は、売上高が前期比28.6%増の89.7億円、経常利益が同8.9%増の3.8億円と増収増益の見通しとなっている。

 足元では、同社グループは、クリエイターサポートサービスを主たるサービスとして展開しているが、国内の端末別インターネット利用状況を見ると、スマートフォンの保有率が2016年末で56.8%と前年より3.7%増加するなど(総務省2016年「通信利用動向調査」)、スマートフォンの普及や通信インフラの発達に伴い、これまで以上に動画の視聴機会が増えている。

 このような事業環境のもと、新たなクリエイターの獲得や育成、クリエイターを活用したプロモーションビジネスの拡大など、さらなる事業基盤の強化に努めるとともに、チャンネル運営、イベント、グッズといった新規事業の更なる拡大にも注力してきた。

 前第3四半期連結累計期間におけるクリエイターサポートサービスの売上高は、44億7156万3000円となった。既存の専属クリエイターの再生回数が拡大したことや、新たなクリエイターの獲得に努めたこと、視聴時間の増加に伴って1再生あたりの収益が拡大したことなどにより、前第3四半期連結累計期間におけるアドセンス売上は26億7344万1000円となった。また、タイアップ動画プロモーションの獲得に向けて営業活動を強化したことやクリエイター数増加に伴ってタイアップ動画の受託数が拡大したことで、広告売上は14億5209万1000円となった。

UUUMの詳細情報

■基本情報
所在地 東京都港区六本木六丁目10番1号
代表者名(生年月日) 代表取締役 CEO 鎌田 和樹(昭和58年12月3日生)
設立 平成25年6月27日
資本金 2億8100万円(平成29年7月27日現在)
従業員数 新規上場会社147人 連結会社147人(平成29年6月30日現在)
事業内容 YouTuberを中心とするクリエイターのマネジメント業務、クリエイターに関連するプロモーション提案やグッズ販売、動画コンテンツの制作等
■売上高構成比率(2016/5期 実績)
品目 金額 比率
アドセンス 1,684 百万円 51.1%
広告 1,343 百万円 40.7%
その他 100 百万円 3.0%
自社サービス 171 百万円 5.2%
合計 3,299百万円 100.0%
■大株主上位10位
順位 株主名 保有株数 保有シェア
1 鎌田 和樹 255万6600株 44.85%
2 ANRI1号投資事業有限責任組合 110万株 19.30%
3 ジャフコSV4共有投資事業有限責任組合 100万 17.54%
4 梅田 裕真 60万株 10.53%
5 服部 義一 34万3000 6.02
6 UUUM従業員持株会 4万1440株 0.73%
7 山田 裕介 3万株 0.53%
8 砂田 浩孝 2万4000株 0.42%
9 中村 隆夫 4000株 0.07%
10 髙田  順司 960株 0.02%
合計   570万 100.00%
■その他情報
手取金の使途 (1)人件費および採用費、(2)地代家賃、(3)広告宣伝費に充当する予定
関係会社 UUUM PAY株式会社(連結子会社) 企業の事務業務の代行
VC売却可能分(推定) -社-株(売出し・保有期間などの制限があるもの以外)
直近有償第三者割当 年月日 2014年4月21日
割当先 ジャフコSV4共有投資事業有限責任組合
発行価格 500円 ※株式分割を考慮済み
◆「UUUM」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
SMBC日興証券[最短3日後に取引可能]
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大和証券[最短翌日に取引可能]
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岩井コスモ証券[最短3日後に取引可能]
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SBI証券[最短翌日に取引可能]
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UUUMの銘柄紹介

 同社グループは「セカイにコドモゴコロを」を経営理念として掲げ、今までにない楽しみを「コドモゴコロ」ある発想で生み出し、新たな文化・価値を創造するコンテンツカンパニーである。

 テレビ、ラジオなどをはじめ、従来のメディアではコンテンツを制作・発信する人(送り手)とそれを体験する人(受け手)は別々だったが、インターネットの普及により、誰もがコンテンツを発信することが可能となり、一方の受け手も視聴するコンテンツが多様化してきた。一個人がコンテンツの受け手から送り手になり、そこにまたファン・視聴者等が生まれるという循環が起こり、新たなブームや文化を生む原動力となっている。同社グループは個人のメディア化を後押しし、新時代のエンターテインメントをリードする中心的存在を目指している。

 同社グループでは、YouTuberをはじめコンテンツを発信している個人を総称してクリエイターと呼んでいる(以下、「クリエイター」)。同社グループは動画コンテンツ事業の単一セグメントであるが、これらクリエイターの活動をサポートし、クリエイターとともに様々なコンテンツを世の中に提供する「クリエイターサポートサービス」と、クリエイターと親和性のあるコンテンツの開発・制作を行う「自社サービス」を展開している。

①クリエイターサポートサービス

 同社に所属するクリエイターは、専属プロデュース契約を締結する専属クリエイターと、MCN規約に同意するネットワーククリエイターの2種類の形式が存在し、それぞれが1つもしくは複数のYouTubeチャンネルを保有している。

 同社ではクリエイターに対して、様々なサポートを提供している。具体的には、タイアップ案件における企業との架け橋、リアルイベント企画、グッズの販売など、個人では難しい取り組みのサポートに加えて、動画制作に利用可能な素材の提供や、人気のあるクリエイターとの共演機会の提供など、動画視聴者増加につながるサポートの提供を行っている。また、著作権、肖像権、景品表示法等の各種ガイドラインの提示や研修の実施を通じて、コンテンツの健全化を図っている。なお、専属クリエイターとネットワーククリエイターでサポート内容は異なっている。

 これらサポートへの取り組みの結果、2017年6月30日時点のYouTubeチャンネル登録者数ランキングにおいて、トップ10のうち6チャンネルを同社所属クリエイターが占めるなど、国内MCNとして最大手のポジションを築いている。

 同社所属クリエイターの単月動画再生回数は2015年5月期平均で4.6億回であったのに対し、2016年5月期平均では11.5億回、2017年5月期第3四半期累計平均では18.3億回と順調に拡大している。

 また、2017年6月30日時点において、同社の専属クリエイターは178名、専属クリエイター、ネットワーククリエイターを含めた所属チャンネル数は4,526チャンネル(うち、専属クリエイターのチャンネル数は310チャンネル)である。

②自社サービス

 自社サービスは同社オリジナルコンテンツへの投資や、クリエイターと親和性の高い新規サービスに投資を行い、収益拡大を目指す事業である。具体的には、チャンネル運営や実況動画と親和性の高いゲームの開発などを行っている。

UUUMの投資のポイント

 YouTuberのマネジメント専業で初のIPOであり、インターネット業界で話題の企業として人気を集めそうだ。ただ、ベンチャーキャピタル保有株が非常に多いことが需給面の懸念材料となる。調査会社による男子中学生の将来なりたい職業第3位にYouTuberが入ったなどとの報道を見れば、同社についてもIPO案件としての話題性は高いと言える。創業4年でIPOを果たす若い経営陣による新興ベンチャー企業として成長期待も高まるだろう。しかし、マザーズ市況が足元さえないことから、需給面に懸念材料のあるIPO銘柄に対する警戒ムードが急速に広がる可能性がある。

 同社は2013年に設立され、2014年に現社名へ商号変更した。創業者の鎌田和樹CEOは1983年生まれの33歳で光通信<9435>出身。YouTuberを中心とするクリエイターをサポートしながら様々なコンテンツを発信しており、YouTube上に流れる広告による収益の一部をYouTubeから受領するアドセンス収益と、タイアップ動画を中心とする広告収益が同社収益の大部分を占める。

 同社に所属するクリエイターは、専属プロデュース契約を締結する専属クリエイターと、MCN規約に同意するネットワーククリエイターの2種類が存在し、それぞれが1つもしくは複数のYouTubeチャンネルを保有している。6月末時点で専属クリエイターは178名。所属チャンネル数は4,526チャンネルで、上位には「はじめしゃちょー(hajime)」「HikakinTV」などがある。

 業績面について、2018年5月期は売上高が前期比28.6%増の89.7億円、経常利益が同8.9%増の3.8億円と増収増益の見通しとなっている。売上高の高い伸びが続く一方、事業規模の拡大に応じた人員増や本社の増床等により費用も増加する見込み。なお、YouTube上の動画の再生回数は1年のなかでも学生の休みの時期となる3月と8月に伸びる傾向があるという。

 想定仮条件水準の今期予想PERは43~48倍程度となる。厳密な意味で比較対象とできる類似企業はなく、その事業内容の新規性が高バリュエーションを許容させそうだ。

 公開規模については12億円前後となる見込みで、荷もたれ感はない。一方、ベンチャーキャピタル保有株は上場時の売出しに係る放出株控除後も197万3700株(上場時発行済株数の32.9%)残り、これら株主のロックアップは上場日後90日経過または公開価格の1.5倍以上で解除される。スケジュール面では、8/9のトランザス<6696>から3週間ほど間を置いての上場となるため、投資家の参加意欲は高まりやすい。

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[データ提供・銘柄分析]フィスコ 

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主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
19社
52社
24社
47社
26社
80社
10%:1人1票の平等抽選
最大5%:「ステージ別抽選」
※1
345万
【ポイント】
大手証券の中でもIPOに力を入れており、例年、主幹事数・取り扱い銘柄数ともに全証券会社中でトップクラス! また、国内五大証券会社のひとつだけあり「日本郵政グループ3社」や「JR九州」「ソフトバンク」などの超大型IPOでは、主幹事証券の1社として名を連ねることも多い。10%分の同率抽選では、1人1単元しか申し込めないので資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。さらに、2019年2月からは、預かり資産などによって当選確率が変わる「ステージ別抽選」がスタート。平等抽選に外れた人を対象にした追加抽選で、最高ランクの「プラチナ」だと1人25票が割り当てられて当選確率が大幅にアップする。
※1 預かり資産残高などによって決まる「ステージ」ごとに、別途抽選票数が割り当てられる。
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◆SBI証券
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
21社
91社
13社
89社
21社
122社
60%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジポイント」順に配分
10%:知識・経験・資力と取引状況を踏まえて配分
1245万
【ポイント】
ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、2023年は全96社中91社と約95%のIPO銘柄を取り扱った。つまり、SBI証券の口座さえ持っていれば、ほとんどのIPO銘柄に申し込めると考えていいだろう。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」が、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのもメリットだ。また、スマートフォン専用サイトでIPOの申し込みや情報確認ができるのも便利。
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