北朝鮮が「火星12号(中距離弾道ミサイル)をグアム沖に向け4発発射検討」と挑発し、トランプが「グアムに何かすれば世界がかつて見たこともない軍事力を見せてやる」と応酬するなど、緊張が高まっています。順調に高値更新を続けていた米国株も、トランプ発言を受けて大幅に売られるなど雰囲気が変わってきました。米朝開戦の引き金ともなりかねない北のミサイルは本当に発射されてしまうのか!? 刺激的な金融メルマガ『闇株新聞プレミアム』が双方の事情を鑑みて、ずばり見通します!
米国を挑発する金正恩の思惑と
側近に釘刺されるトランプの胸中
北朝鮮が米国を挑発する背景には、経済制裁がさらに強化されたことと、8月21日から予定されている米韓合同軍事演習があります。金正恩としてはその両方を食い止めるためぎりぎりまで「駆け引き材料」を膨らませておきたいところです。
一方、トランプはここにきて北朝鮮問題で中国・習近平を頼っても意味がないことをようやく理解したようです。北朝鮮が消滅あるいは親米政権となって最も困るのが中国だからで、どうしても「そうならない程度の協力」しか出てきません。
そして、習近平は北朝鮮への原油輸出は絶対に止めず、とうとう「北朝鮮が米国やその同盟国に先制攻撃した場合には静観するが、米国やその同盟国が北朝鮮に先制攻撃をかけた場合には介入する」といったニュアンスを言い始めました。トランプは完全にコケにされています。
それでは実際のところどうなるのか? 金正恩はグアムに向け中距離弾道ミサイルを発射する気はありません。今までの発射実験でも「いつどこに向け何発発射する」などと具体的なことを発表したことはないのです。そんなことをしたら衛星で発射地点を探され妨害に遭うだけだからです。
トランプも先制攻撃などする気はありません。側近には「挑発に乗るな」と釘を刺され、逸脱しない範囲での過激発言になっています。ではなぜ「軍事力を見せてやる」などと言うかといえば、米国内では北朝鮮関連の発言がいちばん支持されているからです(それでも世論調査での支持は55%程度)。
トランプが側近の制止を振り切り
先制攻撃に出る可能性があるとすれば…
ただし、ロシアゲート疑惑の捜査が急展開し、側近あるいはトランプ自身の関与が明らかになると事情は変わってきます。
7月下旬、大統領選でトランプ陣営の選挙対策本部長だったポール・マナフォートがFBIの家宅捜索を受けていたことが報道されています。この人物はロシア関連の怪しげなビジネスで巨額の利益を上げていた「最も黒い人物」です。
マナフォートは「親中派のヒラリー当選だけは阻止せねば」と超保守派が送り込んだ選挙資金担当でしたが、ロシア関連のスキャンダルが山ほどでて2カ月で辞任しました。マナフォードを叩けばいくらでも埃は出ますが、トランプとの関係は2016年6~8月に限定されており「飛び火」はないでしょう。
“もう1つのロシアゲート”キッシンジャーに比べれば、マナフォートなど可愛いものです。捜査がキッシンジャーに及ぶ気配もなさそうで、それはすなわち「トランプも捜査されない」ということです。捜査当局が「強いもの」を避けて通るのは、どうやら日本だけのことでなかったようです。
参考記事:トランプ政権を手玉にとる危険な黒幕。もうひとつの「ロシアゲート」はキッシンジャー(2017年7月21日)
この辺から考えて今回の北朝鮮のミサイル問題は「それほど心配する必要はない」との結論に至りましたが、1~2年のうちには日本にとって真剣な脅威となるでしょう。
ここは親北朝鮮・親中国の国会議員やマスコミに惑わされることなく、テロ等準備罪や集団的自衛権(米国あるいは韓国が攻撃された場合はその適用対象となります)を厳格に運用し、結果的に北朝鮮のミサイル開発資金を提供しているパチンコ業界に対する規制を厳しくするなどの施策が絶対に必要となります。
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