増収増益が続く好業績な「高配当株」で、プロも注目の銘柄を紹介!
ダイヤモンド・ザイの巻頭特集「高配当株で1億円作る!」では、「初心者向けで安心」「業績好転中の中小型」など7つのタイプ別に、値上がりも狙える「買い」の高配当株86銘柄を公開している。
今回はその中から「増収増益が続く好業績な高配当株」をピックアップ。安定して業績が拡大し、独自の強みを持つ注目すべき銘柄とは?
”万年割安株”を避けるには⁉
カギは「過去の業績」にある!
株価は、中長期的には業績に連動する。従って、高配当と値上がり益の両得を狙うなら、業績拡大がしっかり見込める銘柄を選ぶのが重要だ。
「特にこの数年、成長していない株は買われないという傾向が明らかです。配当利回りはバリュー(割安度)を示す指標なので、値上がり益も狙うなら、グロース(成長性)の指標で探すほうがいいでしょう。割安度だけで見ると、”万年割安株”になってしまう恐れがあります」(マネックス証券の益嶋 裕さん)
一つの有力な方法が、継続して業績が伸びている銘柄で絞り込むこと。
「本来、株価が織り込むのは未来の業績です。しかし、長期間業績を伸ばし続けてきたことには、理由があるはずなのです。例えば、世の中のニーズが非常に高い製品やサービスを提供している、競合他社が真似できない技術やビジネスモデルを持っている、などです。そうした銘柄なら、今後も成長の可能性は高いといえます」(益嶋さん)
そこでダイヤモンド・ザイでは、過去5期以上連続で売上高と営業利益が伸び、今期予想でも増収増益の銘柄を抽出。なかでも有望な銘柄を益嶋さんに選んでもらった。
なお、成長性を見る際に最も注目されるのは、本業の稼ぎを示す営業利益だが、売上高も重要だ。売上が伸びなければ、いずれ利益も頭打ちになる。株価だけでなく、減配リスクを避けるという面でも、連続増収増益は有効な指標になる。「業績を伸ばし続けている企業が配当を減らすというのは、よほどのことがない限り考えにくい」からだ。
東京五輪関連銘柄の「丹青社」は、業績好調で連続増配中!
ダイヤモンド・ザイでは独自の強みを持ち、時流に乗って業績を伸ばしている企業を11銘柄掲載しているが、今回はその中から「丹青社(9743)」をピックアップして紹介しよう。
「丹青社」は商業施設や博物館、専門店などの空間ディスプレーの企画・設計会社で業界2番手。年間6000件を超えるプロジェクトを手掛ける企業だ。2016年にはニューヨークの人気ブラウニー(チョコケーキ)ショップの日本1号店「ファットウィッチベーカリー京都」や、東京・中目黒駅の新施設「中目黒高架下」をプロデュースし、高い評価を得た。
「丹青社」にとって、都心を中心に進む大規模再開発やインバウンド需要が追い風。東京オリンピックに向けたディスプレー需要は旺盛で、今後も需要拡大が見えており、堅調な成長が続く確度は高い。
2018年1月期は営業利益が過去最高を更新し、6期連続の増収増益となった。そして、5期連続となる増配が期待される。業績拡大に伴って配当を着実に増やし、株主還元強化の方針も打ち出している。PERは20倍前後と株価に割高感はない。長期的な目線で購入を検討したい銘柄といえる。
(※関連記事はこちら!)
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