2018年は食卓に欠かせない食品・飲料が値上げされている!
今回は「食費」の節約がテーマです。
近年、さまざまな食品の価格が、じわじわと上昇しています。単純に商品価格が上がるだけでなく、価格はそのままでも内容量が減る形で、値上げが行われる例も増えています。その一方で、サラリーマンの給与水準は、大幅に上昇しているわけではないので、多くの家庭において「エンゲル係数(消費支出に占める食費の割合)」が高くなってきている、との指摘もあります。
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それでは、具体的にどんな食品が値上げされているのでしょうか。一例は、以下のとおりです。
【2018年に値上げされた(または、これから値上げ予定の)食品】
●小麦粉
●冷凍食品(冷凍うどん、お好み焼き、たこ焼き)
●パックご飯
●米菓
●納豆
●アイスクリーム
●ヨーグルト
●ビール
●ワイン
●コーヒー
どれも生活に欠かせない食品・飲料ばかりですが、多くの人にとって、特にインパクトが大きいのは「小麦粉」の値上げではないでしょうか。すでに、この6~7月から値上げされており、当然ながら、パンなどの小麦粉を使う製品も、値上げの対象となっています。
ちなみに、パン以外にもコーヒーやヨーグルト、納豆といった、朝の食卓に上りやすい食品・飲料が、軒並み値上げされているのも特徴的です。いつのまにか“普段の朝食”がコスト高になってしまった、というご家庭も急増しているかもしれません。
お酒好きの人にとっては、ビールやワインの値上げも痛手でしょう。なかでも、ワイン価格の上昇は顕著です。原材料価格の高騰や世界的なワイン価格の上昇を背景として、この4月よりサントリーなどの大手メーカーが、輸入ワインや国産ワインの一部を、従来より3~6%値上げしています。
「天丼てんや」など、外食産業も続々と値上げを実施!
こうした値上げは、もちろん外食産業にも多大な影響を及ぼしており、すでに提供メニューの値上げに踏み切っている企業もあります。たとえば、天丼てんやでは、2018年1月から主力商品を値上げしていますが、その理由として原材料価格の高騰、人件費の高騰、物流コストの上昇を挙げています。
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天丼てんやが値上げの理由として挙げている「原材料価格の高騰、人件費の高騰、物流コストの上昇」という3つの要素は、いずれも一時的なものではなく、長期的に続いていくものと見なされています。つまり、今後も原則として、値上げ基調は続いていくことが予想されるのです。
さらには、2019年10月から消費税の引き上げも予定されており、家計にのしかかる重圧は、ますます強まることになります。
こうした状況を踏まえると、現時点で「食費が高いと感じている」「まだあまり節約しているとは言えず、削りどころがありそう」という人は、何らかの対策を講じたほうがいいでしょう。
出費の把握と予算決めをして、買い物の仕方を調整してみよう
それでは、これから食費を節約するにあたって、まずは何から始めればいいのでしょうか?
基本的な話になりますが、「月々の食費の予算」を決めておらず、食費に毎月いくら使っているかわかっていない場合は、出費を把握することが先決です。食材を買ったら必ずレシートをもらい、金額をノートや手帳などに書きとめ、1カ月にどれくらい使っているか把握したほうがいいでしょう。必ずしも、きっちり家計簿をつけなくてもOKです。
1カ月間で使っている金額が大体わかったら、そこから“守れそうな予算”を設定します。まったく節約せずに月8万円なのだとしたら、節約を意識して7万5000円の予算に食費を収める――といった具合です。予算を余裕で守れるようになったら、少しずつ厳しめに予算設定を変更していくといいでしょう。
予算を守るにあたって重要なのは、これまた当たり前の話ですが、ムダなものを買わないことです。買った食材は、必ず使い切るように心掛けたいもの。しかし、これができていない人はかなり多いようで、日本における“食品ロス(食べ残しなど)”は膨大な量に及びます。その量がどれくらいかと言えば、国民1人ひとりが毎日「ご飯1杯分程度」の食材をムダにしているのと、大体同じくらいなのだそうです。
経験則ですが、食材をムダにしがちな人は、日頃からまとめ買いをしているケースが多いと感じます。週末にまとめ買いをしたり、宅配システムやネットスーパーなどを利用してまとめ買いをしたりする人は、今の時代、多数派だと思われます。
しかし、まとめ買いをして食材をムダなく使い切るためには、高い計画性が求められます。また、冷蔵庫を上手に整理整頓するスキルも必要です。冷蔵庫がパンパンになるほど買い物をして、庫内に何が入っているか忘れてしまい、結果的に食材をダメにしてしまった、という経験がある人も多いのではないでしょうか。
定期的な宅配も、とりわけ共働きなどで食事の予定が変わることの多い家庭では、予定どおりに食材を消費できないこともありがち。毎回、使いきれない食材が出てしまう場合は、その宅配システムが生活に合っていない可能性が高いので、いったん止めることを検討したほうがベターでしょう。
まとめ買いをやめてしょっちゅう買い物に行くのは大変ですが、目先で必要なものだけを買う方式にすれば、冷蔵庫に空きスペースができて、食材の管理は格段にしやすくなるはずです。
ほかにも、食費のムダをなくすためにできる工夫はあります。
「チラシアプリ」の活用で安売り情報をチェック!
まず、いつも買い物する場所から見直してみましょう。
たとえば、会社帰りなどに、ついコンビニに立ち寄って、お菓子や飲み物などを買ってしまう人も少なくないかもしれません。しかし、コンビニは原則としてモノを定価で売るところ。同じものが、大型スーパーなら割安価格で買える例は多いです。コンビニやデパ地下、一部の高級スーパーなどでは、基本的に買い物しない、といったルールを決めてみるのもいいかもしれません。
また、各種アプリを活用するのもおすすめです。
たとえば、「トクバイ」というアプリは、地元のスーパーやドラッグストアなどの特売情報をチェックできる優れもの。買い物に出かける前に、事前にチェックする習慣にすると、お得に買い物ができます。
また、「Shufoo!」は、近所のスーパーなどのチラシをチェックできるアプリで、こちらもやはり特売情報をキャッチするのに便利。会員登録して利用するごとにポイントを貯めることができます。

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スーパーのプライベートブランドや冷凍食品に注目
いつも買っている定番品を見直してみるのもおすすめです。誰しも、納豆はこのブランド、牛乳はこのブランドなどと、こだわっているものがあるのではないかと思いますが、それをPB(プライベートブランド)製品に替えることで、節約できる場合があります。
セブンアンドアイホールディングスの「セブンプレミアム」やイオンの「トップバリュ」など、大手スーパーのオリジナルPB製品は、メーカー製品(ナショナル・ブランド)に比べると価格が安く設定されています。これは、問屋を通さず直接小売店が買い取り、商品パッケージにロゴを入れて、特別な宣伝をかけないといった企業努力のなせる業です。
PB製品というと、品質が気になる人も多いようですが、メーカー製品に企業ロゴをつけたOEM製品も多く、実質的にクオリティはメーカー製品と遜色ありません。
また、食品購入の際にぜひ選択肢に入れたいのが、冷凍食品です。ひと口に冷凍食品といっても、小麦粉を多く使う冷凍うどんやお好み焼き、たこ焼きなど、一部商品は値上がり傾向にありますが、ここでおすすめしたいのは、冷凍ブロッコリーやスライス玉ねぎなどの冷凍野菜です。
日常的に料理をする方は、業務用の安売りスーパーなどで、冷凍野菜の大型パックをぜひチェックしてみてください。冷凍野菜というと、洗浄やカットなどの下処理がされているぶん、割高なイメージを持つ人も多いですが、実際には生野菜よりも安くつくものもたくさんあります。保存がきくため、野菜が高い時期に上手に取り入れると、食費を安く抑えつつ、十分に野菜を摂ることができます。
「ふるさと納税」で食品をお得にゲットする手も!
今や常識になりつつありますが、「ふるさと納税」を活用するのも、楽しくムリなくできる食費の節約方法としておすすめです。
ふるさと納税では、日頃なかなか買わないぜいたく品を返礼品として受け取る人も多いですが、節約という観点で考えるなら、おすすめは「お米」です。寄付する日を調節し、毎月お米が届くようにすれば、家計に占めるお米代を大幅に減らすことも可能です。
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⇒【ふるさと納税】お米がもらえる自治体ランキング!(2018年度版)人気の「お米」がもらえる自治体を比較して、コスパ最強のおすすめの自治体を発表!
また、前述したように、ビールやワインなどのお酒、アイスクリームなども値上がりしているので、お酒をよく飲む人やデザート好きな人も、ふるさと納税を活用してみるといいでしょう。
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⇒【2017年度版】お得な「ふるさと納税」ランキング~ビール編~特産品でもらえる「ビール」で得する自治体は?
家族の健康や日々の生活の満足度に直接関わるだけに、食費はただ節約して安く抑えればいいというものではありません。情報をチェックして、できるだけ底値で購入すること、無理やムダのない献立で食品ロスを防ぐことを意識して、おいしくお得に食費を節約することを心がけてください。
(取材/麻宮しま)
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