IPO株の銘柄分析&予想

「アミファ」のIPO情報総まとめ!スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、他の雑貨の仕入・販売企業との比較や予想まで解説![2019年9月26日 情報更新]

2019年8月16日公開(2022年3月29日更新)
ザイ・オンライン編集部
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会社名 アミファ
市場・コード/業種 JASDAQスタンダード・7800/その他製品
上場日 9月19日
申込期間(BB期間) 9月2日~9月6日
おすすめ証券会社 野村證券SMBC日興証券SBI証券岡三オンライン証券DMM.com証券
フィスコ分析による
市場の注目度
★★★最高★5つ
初値(初値騰落率) 910円(+37.88%)
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】

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アミファが9月19日にIPO(新規上場)!

「アミファ」の公式サイトより

 アミファは、2019年8月15日、東京証券取引所に上場承認され、同年9月19日にIPO(新規上場)することが決定した。

 アミファは1973年10月20日に設立された。「アートやデザインを日常の暮らしに気軽に取り入れる」ライフスタイルの提案を目指す。ギフトラッピング、デザイン文具、キッチン・テーブルウエア、フラワー関連製品などを中心としたライフスタイル雑貨の企画・製造仕入・卸販売を主要な内容として事業を展開している。

【目次】(クリックで該当する情報へ移動します)
▼いつ申し込んで、いつ購入する?(ブックビルディング期間、上場日など)
▼どこの証券会社で申し込める?(幹事証券会社)
▼いくらで買える?(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)
▼発行株数・単元数・公開規模は?

▼どんな会社?
▼業績データ/業績コメント
▼企業の詳細情報/銘柄紹介
▼投資のポイント

 

アミファのIPOは、いつ申し込んで、いつ購入する?
(ブックビルディング期間、上場日など)

■スケジュール
仮条件提示 8月29日
ブックビルディング(抽選申込)期間 9月2日~9月6日
公開価格決定 9月9日
購入申込期間 9月10日~9月13日
払込日 9月18日
上場日 9月19日

アミファのIPOは、どこの証券会社で申し込める?
(主幹事証券会社・幹事証券会社・委託販売証券会社など)

■取り扱い証券会社(2019年9月3日時点。割当は変更になる場合があります)
証券会社名
(※青文字はクリックで詳細ページへ)
引受シェア 口座開設
野村證券(主幹事証券) 91.3
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SMBC日興証券
[最短3日で取引可能]
1.7
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SBI証券
[最短翌日に取引可能]
1.7%
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岡三オンライン証券
[最短2日後に取引可能]
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DMM.com証券
※委託販売の配分がなかったため取扱中止
 
みずほ証券 3.5  
岡三証券 1.7%  

アミファのIPOは、いくらで買える? 割安/割高?
(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)

■価格情報
想定発行価格(※1) 620
仮条件
[予想PER(※2)
620~660円
12.0倍~12.8倍]
公募価格 660円
初値 910円
初値騰落率 +37.88%
予想トレーディングレンジ(※3) 600円~1200円
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】
※1 有価証券届出書提出時。※2 予想EPS=今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数、から計算したもの。※3 期間は上場後1年を想定。
■類似会社3社の予想PER(2019年8月28日終値の株価と会社側予想から計算)
会社名 ※クリックで最新チャートへ 予想PER
【3社平均】 17.0倍
ミサワ<3169> 12.8倍(連)
良品計画<7453> 14.8倍(連)
トランザクショ<7818> 23.5倍(連)

 予想EPSから割り出した仮条件の予想PERと、類似会社3社の平均PERと比較すると、本銘柄の公開価格は類似会社より割安と判断できる。

アミファの発行株数・単元数・公開規模は?

■株数などに関する情報
発行済株式数(上場時) 320万株(予定)
公開株式数 公募45万5000株  売出50万株
(オーバーアロットメントによる売出14万3200株)
想定公開規模(※1) 6.8億円(OA含む)
※1 有価証券届出書提出時における想定発行価格で計算。

アミファは100円ショップ向け雑貨が主力

 主にライフスタイル雑貨の企画・仕入・卸販売を手掛ける。売上高の85.7%が100円ショップ向けを中心とした「ワンプライス商品」、6.2%が総合スーパーや製菓メーカー向けに受託生産を行う「OEM商品」、7.7%がフラワー関連商品「フルール商品」。またセリア<2782>向けが42.4%、大創産業向けが27.5%などとなっている。

 IPOで人気の業態とは言えず、セリアの既存店売上高の伸び悩みなどが気掛かり。サイバー・バズ<7069>との同時上場による初値買い資金の分散も想定する必要がある。しかし、株価バリュエーションには割安感があり、公開規模も小さい。

 公開規模については7億円程度となる見込み。藤井愉三社長と藤井俊行専務が発行済株式の大半を保有しており、ベンチャーキャピタル保有株はない。需給面は良好だろう。

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アミファの業績データ

■業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高
(伸び率)
経常利益
(伸び率)
純利益
(伸び率)
2015/9 3,737
(―)
363
(―)
265
(―)
2016/9 3,710
(-0.7%)
244
-32.5%
191
-28.0%
2017/9 4,112
(10.8%)
313
28.1%
230
20.3%
2018/9 4,736
(15.2%)
198
-36.6%
264
15.0%
2019/9予 4,835
(2.1%)
252
26.8%
164
-37.8%
2019/6 3Q 3,851
(―)
350
(―)
233
(―)
予想EPS(※)
/配当
単独:51.46円/16.00円
※予想EPSは「今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数」で計算したもの。

アミファの業績コメント

 2019年9月期の業績は、売上高が前期比2.1%増の48.3億円、経常利益が同26.8%増の2.5億円と増収増益の見通しとなっている。

 同社は主要顧客である100円ショップ各社に向けてライフスタイル雑貨の販売に注力している。特に主要顧客への販売拡大に向けて、新企画や新商品の提案に積極的に取り組んでいる。

 このような施策の結果、今第3四半期累計期間(2018年10月~2019年6月)における同社のライフスタイル雑貨の商品群別売上高は、「ワンプライス商品」が34.2億円、「OEM商品」が2.3億円、「フルール商品」が1.8億円、「その他商品」が0.1億円となった。

 なお、通期計画に対する第3四半期末時点における進捗率は、売上高38.5億円で79.6%、経常利益3.5億円で138.8%となっている。

アミファの詳細情報

■基本情報
所在地 東京都港区北青山二丁目13番5号
代表者名(生年月日) 代表取締役社長 藤井 愉三(昭和33年6月21日生)
設立 昭和48年10月20日
資本金 3200万円(令和元年8月15日現在)
従業員数 62人(令和元年7月31日現在)
事業内容 主にライフスタイル雑貨の企画・仕入・卸販売
■売上高構成比率(2018/9期 実績)
品目 金額 比率
ワンプライス商品 4,061 百万円 85.7%
OEM商品 295 百万円 6.2%
フルール商品 364 百万円 7.7%
その他商品 14百万円 0.4%
合計 4,736 百万円 100.0%
■大株主上位10位
順位 株主名 保有株数 保有シェア
1 ウィステリア合同会社 115万株 41.89%
2 レイクラム合同会社 80万3000株 29.25%
3 藤井 愉三 35万2000株 12.75%
4 藤井 俊行 34万7000株 12.64%
5 アミファ従業員持株会 2万株 0.73
6 村山 和治 1万5000株 0.55%
6 米田 康三 1万5000株 0.55%
6 山田 昭 1万5000株 0.55%
6 蒲生 邦道 1万5000株 0.55%
6 佐藤 勝男 1万5000株 0.55%
合計   274万5000株 100.00%
■その他情報
手取金の使途 設備資金、運転資金として充当する予定
関係会社
VC売却可能分(推定) -社 -株(売出し・保有期間などの制限があるもの以外)
直近有償第三者割当 年月日 -年-月-日
割当先
発行価格
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アミファの銘柄紹介

 同社は、「アートやデザインを日常の暮らしに気軽に取り入れる」ライフスタイルの提案を目指して、ギフトラッピング、デザイン文具、キッチン・テーブルウエア、フラワー関連商品などを中心としたライフスタイル雑貨の企画・製造仕入・卸販売を主要な内容として事業を展開している。販売先は、国内の100円ショップを主とした国内外の小売業者や卸売業者である。

 同社の事業は「ライフスタイル雑貨事業」の単一セグメントであるが、取扱商品群としては以下のとおり。

(1)ワンプライス商品

 ギフトラッピング商品、デザイン文具、キッチン・テーブルウエアなどで、最終消費者向けに均一価格ショップにて販売される商品群であり、100円ショップを中心として、国内外の小売業者、卸売業者を通じて消費者に提供している。「amifa」ブランドにて販売される商品と、販売先ブランド名にて提供している商品がある。

(2)OEM商品

 販売先の委託に基づき生産される軽包装資材やディスプレイ・販促資材であり、主に商品メーカーや流通業者からの受注生産品を販売している。チョコレートなど菓子メーカーの製品向け包装資材や、大手スーパーマーケットでの販売促進に使用される包装資材などを販売し、「良い包装、ディスプレイによって顧客商品の価値を高める」ことができる提案を行っている。

(3)フルール商品

 同社ではフラワー関連商品を「フルール」と呼んでいる。プリザーブドフラワーを中心に、「アミファ・フルール」ブランドで取り扱っている花材、花器及びラッピング資材を主に国内のフラワーアレンジメント教室、花小売業者や卸売業者へ販売している。

 同社の花器は、生花はもちろん、水やりの必要がないプリザーブドフラワーの特徴が生きるように、壁掛けなどフレーム型、壁掛け時計型など、インテリアとして楽しめる商品を揃えている。また、高純度のミネラルオイル(鉱物油)を、プリザーブドフラワーやドライフラワーと一緒にボトリングすることで、ボトル内の花材をひときわ美しく見せるハーバリウム商品を「フラワーアクアリウム」ブランドにて提供している。

(4)その他商品

 上記に分類されない商品であり、「エメルスタイル」ブランドで取り扱っているデザイン文具、キッチン・テーブルウエア等が含まれる。小売価格200円から1000円前後の価格帯を中心とする「エメルスタイル」ブランドは、「おうちカフェ」をテーマとした「大人かわいい」雑貨ブランドを目指し、主として百貨店の催事販売や文具・雑貨専門店で販売されている。

アミファの投資のポイント

 IPOで人気の業態とは言えず、100円ショップ向け中心ということでセリア<2782>の既存店売上高の伸び悩みなどが気掛かりとなる。しかし、株価バリュエーションには割安感があり、公開規模も小さい。今年、ジャスダック上場案件は3社あり、3/14上場のエヌ・シー・エヌ<7057>(公開規模7.4億円)が公開価格比+51.8%、3/18上場の共栄セキュリティーサービス<7058>(10.4億円)が+36.5%、6/27上場のあさくま<7678>(8.5億円)が+46.7%という初値を付けた。ただ、今回はサイバー・バズ<7069>が同時上場するため、初値買い資金の分散を想定する必要がある。

 同社は、ライフスタイル雑貨の企画・製造仕入・卸販売を主な事業内容としている。前期実績で売上高の85.7%を占める「ワンプライス商品」は、100円ショップ向けを中心としたギフトラッピング商品、デザイン文具、キッチン・テーブルウエアなど。例年、売上高の75~80%が通年販売の「定番商品」、20~25%がハロウィン・クリスマス向けなどの販売期間が限定的な「スポット型商品」となる。売上高全体に占めるセリア向けの割合は42.4%。また大創産業向けが27.5%、キャンドゥ<2698>向けが10.2%となっている。

 ほかに売上高の6.2%が総合スーパーや製菓メーカー向けにラッピング、ギフト用装飾などの受託生産を行う「OEM商品」、7.7%がプリザーブドフラワーなどのフラワー関連商品「フルール商品」。ファブレス型メーカーで、海外企業からの仕入・調達金額が約83%を占め、その大半が米ドル建てとなっている。

 業績面について、2019年9月期は売上高が前期比2.1%増の48.3億円、経常利益が同26.8%増の2.5億円と増収増益の見通しとなっている。主力のワンプライス商品は同6.5%増収となる見込み。第3四半期までに通期の利益計画を超過しているが、ハロウィン(10月)、クリスマス(12月)、バレンタイン(2月)といった行事のある上期に売上や利益が集中する傾向がある。前期は原材料費や物流費の高騰が響いたうえ、開発費等の増加もあって36.6%経常減益だった。

 想定仮条件水準の今期予想PERは12倍前後となり、オリジナル雑貨・家具を手掛けるミサワ<3169>などと同水準。期末配当は1株当たり16.0円を予定しており、上場後すぐに権利確定日を迎える。

 公開規模については7億円程度となる見込み。藤井愉三社長と藤井俊行専務が発行済株式の大半を保有(資産管理会社の保有分を含む)しており、ベンチャーキャピタル保有株はない。需給面は良好だろう。しかし、前述のとおり9/19はサイバー・バズが同時上場する。サイバー・バズは根強い人気のあるインターネット関連のマザーズ上場案件であり、同社は相対的に初値買い資金分散の影響を強く受ける可能性がある。

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2023 2022 2021
19社
52社
24社
47社
26社
80社
10%:1人1票の平等抽選
最大5%:「ステージ別抽選」
※1
345万
【ポイント】
大手証券の中でもIPOに力を入れており、例年、主幹事数・取り扱い銘柄数ともに全証券会社中でトップクラス! また、国内五大証券会社のひとつだけあり「日本郵政グループ3社」や「JR九州」「ソフトバンク」などの超大型IPOでは、主幹事証券の1社として名を連ねることも多い。10%分の同率抽選では、1人1単元しか申し込めないので資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。さらに、2019年2月からは、預かり資産などによって当選確率が変わる「ステージ別抽選」がスタート。平等抽選に外れた人を対象にした追加抽選で、最高ランクの「プラチナ」だと1人25票が割り当てられて当選確率が大幅にアップする。
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2023 2022 2021
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91社
13社
89社
21社
122社
60%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジポイント」順に配分
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