「ロク」はインターネットテレビの接続機器市場の
約4割を占める業界トップ企業!
ロク(ティッカーシンボル:ROKU)は、テレビのディスプレイでネットフリックス(ティッカーシンボル:NFLX)やアマゾン(ティッカーシンボル:AMZN)のAmazonプライム・ビデオのようなストリーミング・コンテンツを楽しむための接続機器ならびにサービスを提供している企業です。
ロクは、インターネットテレビ接続機器市場のトップ企業で、39%の市場占有率を誇ります。
「ロク」がインターネットテレビ接続機器市場で
トップになった3つの理由とは?
アマゾンの他にも、グーグル(アルファベット/ティッカーシンボル:GOOGL)やアップル(ティッカーシンボル:AAPL)などの大手企業がひしめくインターネットテレビ接続機器市場でロクが人気を博している理由としては、
1)ロクのプレーヤーがシンプルで使いやすいこと
2)どのコンテンツからも中立な立場を取ることで、もっとも幅広いコンテンツを提供できていること
3)値段が安いこと
の3つが挙げられます。
ロクのインターネットテレビ接続機器は、最も廉価なもので29.99ドル(約3160円)と手ごろな価格設定となっています。
またロクは、1万種類以上の無料番組を広告付きで提供しています。言い換えれば、コマーシャルが流れることを我慢すればタダでこれらのコンテンツを楽しめるわけです。もちろん、すでにユーザーがネットフリックスやAmazonプライムの会員ならばそれらのコンテンツも楽しめます。
アップルは「Apple TV」を、アマゾンは「Amazon Fire TV」を展開していますが、それらのインターネットテレビ接続機器は、自社で課金コンテンツを持っている関係上、どうしても排他的にならざるを得ません。その点、ロクは、どの企業からも中立な立場なので、全部のコンテンツを等しく楽しむことが出来るわけです。
「コード・カッティング」した消費者の多くが、
ロクのインターネット接続機器を購入!
最近、テレビではなくノートパソコンなどでコンテンツを楽しむことが一般化するに従って、ケーブルテレビの契約を解約する、いわゆる「コード・カッティング」と呼ばれる節約が流行しています。
広告主の立場からこの現象を考えると、テレビ・コマーシャルを見てくれる視聴者の数がどんどん減ってゆくことを意味します。
すると、広告主は失った顧客を補うため、新しい広告の表示先を模索する必要が出てきます。そして、「コード・カッティング」した消費者の多くがロクのインターネットテレビ接続機器を購入しているわけですから、ロクに広告を出すのが最も効果的な防衛策になるわけです。
またロクは、インターネットテレビ接続機器を通じてユーザーのデータを集めることが出来るので、広告主はターゲットを絞った広告を出すことが出来ます。つまり、ケーブルテレビに広告を出すよりロクに広告を出した方が、ピンポイントで自分の望む属性の視聴者に広告を届けやすいというわけです。
売上高成長率が前年同時期比で+59.5%と、
ロクの足下の業績はすこぶる好調!
先ごろ発表されたロクの第2四半期決算では、EPSが予想-20セントに対して-8セント、売上高が予想2.23億ドルに対して2.5億ドル、売上高成長率が前年同期比+59.5%でした。
部門別売上高は、プラットフォーム(=広告)売上高が前年比+86%の1.68億ドル、プレーヤー(=機器)売上高が前年比+24%の8240万ドルでした。
プラットフォーム売上高は、動画広告インプレッション数の増加による広告売上高の増加が寄与しました。
グロスマージンは、プラットフォームが65.4%、プレーシャーが5.5%でした。アクティブ口座数は3050万口座で、これは前期比+140万口座でした。また、ストリーミング時間は94億時間で、これは前期比+5億時間、前年同期比+72%でした。さらに、ユーザー当たり売上高(ARPU)は21.06ドルで、これは前期比+$2.00でした。
第3四半期売上高は、予想2.46億ドルに対して新ガイダンス2.5億~2.55億ドルが、2019年度の売上高は、予想10.5億ドルに対して新ガイダンス10.75億~10.95億ドルが提示されました。
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【今週のまとめ】
インターネットテレビ接続機器市場で支配的な存在になりつつあり
業績も好調なロクの今後の成長に期待!
ロクはインターネットテレビ接続機器で支配的な存在になりつつあります。消費者はロクにとりわけ愛着を持っています。
一方、広告主にとってもロクは理想のパートナーです。ロクは接続機器を販売するだけでなく広告も販売しているため、一度顧客を獲得すると永く売上を継続して上げることが出来ます。足下の業績もすこぶる好調なので、ぜひ注目しておきたい企業と言えます。
ロク(ROKU)チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます。
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