長らく業績低迷していた「ツイッター」だが、
最近は経営内容が大幅に改善!
このところツイッター(ティッカーシンボル:TWTR)の経営内容の改善が著しいです。
ツイッターは、フェイスブック(ティッカーシンボル:FB)と並んでSNSの草分け的存在ですが、業績面では大きく水をあけられており投資家からも見放されていました。
しかし、最近は収益性改善に向けた地道な努力が実を結んで、見違えるほど良い銘柄になりつつあります。
「行儀の悪いユーザー」を排除することで、
経営のKPIである「mDAU」を伸ばすことに成功
かつてツイッターは、お行儀の悪いユーザーを放置していました。フェイスブックと違い匿名でアカウントを開設できる手軽さも手伝って、荒らし放題の状態となっており、広告主が安心して出稿できるような環境とは言えませんでした。
「売上高パフォーマンスを改善するには、まずツイッターを気持ちよく楽しめるところにしなければいけない」ということにようやく気がついた経営陣は、2年前から、いやがらせをするユーザーをバシバシ垢BAN(アカウント閉鎖)し、粛清を開始しました。違反コンテンツを素早く発見し、それを排除していったわけです。
これらの努力が功を奏して、いやがらせの報告件数は、直近の四半期で前年同期比-18%となっており、峠を越した観があります。
ツイッターは、いわゆるボットやクソリプ用の捨てアカなどをユーザーのカウントに入れずに本当にマネタイズすることができる優良ユーザーだけをカウントする、いわゆるmDAU(マネタイザブル・デイリー・アクティブ・ユーザー)を経営のKPI(キー・パフォーマンス・インディケーター)に据えました。
そのmDAUは、順調に伸びつつあります。
日本市場での売上高を大きく伸ばすことで、
「ツイッター」全体の業績が伸長!
ツイッターは、米国外でのユーザーが多いSNSとして知られており、日本はその中でも重要なマーケットのひとつです。
日本でのマネタイゼーションは立ち遅れて来たのですが、お行儀の悪いユーザーを次々に排除してクリーン化に努めた後、大手広告代理店などに働きかけ、ブランドのキャンペーンの一環としてツイッターを通じた訴求を提案しました。
これが功を奏して、2018年から日本市場の売上高が見違えるほど伸びはじめました。これがツイッター全体の業績の伸長にも貢献しています。
実況に強い「ツイッター」は、
オリンピックと非常に相性の良いメディア
さて、ツイッターは、他のSNSと違い「リアルタイムでニュースをシェアする」という面で極めて優れています。特にスポーツなどのライブ・イベントでは、ゲーム展開に応じてその興奮をリアルタイムでシェアし合うという点において、ツイッターに勝るメディアは他にないと言っても過言ではないでしょう。
つまり、オリンピックなどのイベントとツイッターの相性はすこぶる良いのです。
また、ツイッターは最近、動画に力を入れているのですが、オリンピックなどのスポーツ・イベントでは特に動画が威力を発揮します。ゲーム後に、そのゲームのハイライトなどが容易に発見できるように優先順位を高く表示することもアルゴリズムを用いて調整することが出来ます。
この点を念頭に置いて、広告代理店はツイッターを積極的に利用してゆくことが予想されます。
一方、アメリカに目を転じると、来年は大統領選挙の年です。このため、選挙のキャンペーン絡みの広告売上高が伸びることが予想されます。
ユーザー・ファーストの改善を徹底することで、
今後もユーザー数は伸びると判断
ゴミ・アカウントをどんどん排除した関係で、一時はDAU(デイリー・アクティブ・ユーザー)が頭打ちになったかのような印象を与えたツイッターですが、同社の経営陣は「ユーザーが探し求めているニュースやコンテンツをサクサク表示できるようになれば、DAUはまだまだ改善できる余地がある」と考えています。
そしてDAUが改善すれば、広告によるマネタイゼーションにも拍車がかかるわけです。
このようにツイッターは、奇をてらわず、ユーザーが探し求めているコンテンツをサクサク表示するという王道のやり方に経営のリソースを集中する形で売り上げ増を狙っています。
「ツイッター」の第2四半期決算では、
営業キャッシュフローが大きく改善
2018年のツイッターの業績を見ると、営業キャッシュフロー(灰色)の改善が著しかったです。
なお、ツイッターのEPSは、税制改革などの一時要因で数字がブレているので、あまり参考になりません。あくまでも営業キャッシュフローを見るべきだと思います。
7月26日に発表された第2四半期決算は、EPSが予想19セントに対して5セント、売上高が予想8.29億ドルに対して8.41億ドル、売上高成長率が前年同期比+18.4%でした。
mDAUは1.39億人でした。前年同期は1.22億人でした。そのうち米国は2900万人、海外は1.1億人でした。
コストならび費用は、7.66億ドルでした。前年同期比+21%でした。営業利益は7600万ドルでした。ガイダンスは3500万~7000万ドルでした。営業マージンは9%でした。第3四半期の売上高は予想8.7億ドルに対して新ガイダンス8.15億~8.75億ドルが、営業利益ガイダンスは4500万ドル~8000万ドルが提示されました。
2019年度の設備投資額は、5.5億ドルから6億ドルが提示されました。
次の決算発表日は10月24日で、コンセンサスEPS予想は24セントです。
【今週のまとめ】
「ユーザー体験を向上する」という王道の経営方針により
業績を回復しつつある「ツイッター」は要注目!
ツイッターの経営内容の改善が著しいです。同社は、ツイッターをユーザーのみんなが気持ちよく使えるところにすることでエンゲージメントを増やし、結果としてより多くの広告主を呼び込むという極めて王道の経営方針を打ち出しています。
来年はオリンピックや大統領選挙があるので、広告モデルを採用しているツイッターにとってフォローの風が吹くと思われます。

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