ネット証券で手軽に「金」を買うなら、金ETF
ネット証券で可能な金投資のなかでも、最も手軽なのは、国内の証券取引所に上場している「金ETF」に投資する方法だろう。ネット証券に総合口座を開設していれば、簡単に取引ができ、しかも銘柄によっては4000円台からと、純金積立ほどではないが、こちらも少額から購入が可能だ。現在、東証に3銘柄、大証に2銘柄の金ETFが上場している【表2】。
株と同様に取引できるのが大きなメリットで、ネット証券側が対応していれば「逆指値」など条件付きの注文もできるし、信用口座を開設していれば高値局面では「売り」から入ることも可能。
ただし、「ETFS 金上場投資信託(1672)」は取扱っているネット証券が限られている。たとえば、カブドットコム証券やマネックス証券、楽天証券などでは扱っている一方、大手でもSBI証券や松井証券では取引できない。
また、大証の2銘柄「金価格連動型上場投資信託(1328)」と「国内金先物価格連動型上場投信(1683)」については、証券化商品のため金の現物という裏付けがない。そのため、発行体の信用リスクが発生する可能性があることは覚えておこう。
いずれは「現物の金」と考えるなら「純金上場信託」を
さて、せっかく金に投資するなら、いつかは「現物の金」を手にしたいと思う人もいるのでは? しかし、前述の楽天証券の純金積立では、原則として購入した金を現物の金として引き出すことは、残念ながらできない。
実は、ネット証券の金取引で現物の金を引き出せるのは、ETFの「純金上場信託(1540)」が唯一の選択肢。購入した金が1キロ相当になれば、現物との交換ができる。金の価格によって交換のための口数は変動するが、8月10日時点では概算で1010口(約408万円)が必要となる。
交換にあたっては、消費税(金の総量×指標価格×5%で計算)に加えて、転換取扱手数料5250円、貴金属地金送料3150円、1グラムあたり20円の改鋳費用、消費税など合計で約20万円以上の費用がかかる。
交換の最小単位が1kgで、交換にかかる費用が多額なことを考えると、実際に交換するのはそれなりにハードルが高いとも言えるが、現物に交換する可能性を残しておきたい人には「純金上場信託」がお勧めと言えるだろう。
なお、「純金上場信託」はどのネット証券でも取引可能だが、現物に交換できるのは、SBI証券、カブドットコム証券、三菱UFJモルガンスタンレー証券の3社のみ。これ以外の証券会社で購入した場合、現物に転換する前に移管の手続きが必要になる。
ネット証券に口座があれば、今日からでもすぐに始められる「金」投資。まずは、少額からトライしてみては?
(取材・文/肥後紀子)
【※関連銘柄の株価チャートはこちら!】 |
◆ETFS金上場投信(1672) |
◆金価格連動型上場投資信託(1328) |
◆国内金先物価格連動型上場投信(1683) |
◆純金上場信託(現物国内保管型)(1540) |
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【関連記事】 ◆【松井証券のおすすめポイントは?】1日50万円以下の株取引は手数料0円(無料)! その他の無料サービスと個性派投資情報も紹介 ◆「株初心者」におすすめの証券会社を株主優待名人・桐谷広人さんに聞いてみた! 桐谷さんがおすすめする証券会社は「松井証券」と「SBI証券」! |
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1約定ごと(税込) | 1日定額(税込) | 投資信託 ※1 |
外国株 | |||
10万円 | 20万円 | 50万円 | 50万円 | |||
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99円 | 115円 | 275円 | 550円/日 | 1764本 | ○ 米国、中国 |
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【マネックス証券のおすすめポイント】 日本株の取引や銘柄分析に役立つツールが揃っているのがメリット。中でも、多彩な注文方法や板発注が可能な「マネックストレーダー」や、重要な業績を過去10期以上に渡ってグラフ表示できる「マネックス銘柄スカウター」はぜひ利用したい。「ワン株」という株を1株から売買できるサービスもあるので、株初心者はそこから始めてみるのもいいだろう。また、外国株の銘柄数の多さも魅力で、4850銘柄以上の米国株や約2650銘柄の中国株を売買できる。「dカード」や「マネックスカード」で投資信託を積み立てると最大1.1%のポイント還元。さらに、投資信託の保有金額に対し、最大0.26%分(年率)のマネックスポイントが付与されるのもお得だ。なお、2023年10月にNTTドコモと業務提携を発表しており、2024年7月からは「dカード」による投資信託のクレカ積立などのサービスが始まった。 |
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【関連記事】 ◆NISAのクレジットカード積立は「dカード積立」がおすすめ! ポイント還元率は業界トップクラスの1.1%で、「dカード GOLD」ならお得な付帯サービスも満載 ◆【マネックス証券の特徴とおすすめポイントを解説】「単元未満株」の売買手数料の安さ&取扱銘柄の多さに加え、「米国株・中国株」の充実度も業界最強レベル! ◆マネックス証券のNISA口座は手数料が一番お得! 国内株は無料、外国株も買付は実質無料。外国株やIPOの銘柄数も多いので、投資初心者にはおすすめ! |
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【人気の「米国株」の銘柄数がトップクラス!】 | ||||||
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【auカブコム証券のおすすめポイント】 MUFGグループとKDDIグループが出資するネット証券で、SB証券や楽天証券などと並んで5大ネット証券のひとつ。日本株は、1日定額制なら1日100万円の取引まで売買手数料が無料(0円)!「逆指値」や「トレーリングストップ」などの自動売買機能が充実していることも特徴のひとつ。あらかじめ設定しておけば自動的に購入や利益確定、損切りができるので、日中に値動きを見られないサラリーマン投資家には便利だ。板発注機能装備の本格派のトレードツール「kabuステーション」も人気が高い。その日盛り上がりそうな銘柄を予測する「リアルタイム株価予測」など、デイトレードでも活用できる便利な機能を備えている。投資信託だけではなく「プチ株(単元未満株)」の積立も可能。月500円から株を積み立てられるので、資金の少ない株初心者にはおすすめだ。「J.D.パワー 2024年カスタマーセンターサポート満足度調査<金融業界編>」において、ネット証券部門で2年連続第1位となった。 |
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【関連記事】 ◆auカブコム証券の新アプリで「スマホ投資」が進化! 株初心者でもサクサク使える「シンプルな操作性」と、投資に必要な「充実の情報量」を両立できた秘密とは? ◆「auカブコム証券+au PAY カード」で積立投資すると最大5%のPontaポイントがたまる! NISAも対象なので、これから投資を始める人にもおすすめ! ◆【auカブコム証券の特徴とおすすめポイントを解説】NISA口座なら日本株と米国株の売買手数料が無料で、クレカ積立の還元率は「1%」とネット証券トップクラス |
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外国株 | |||
10万円 | 20万円 | 50万円 | 50万円 | |||
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※手数料などの情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。売買手数料は、1回の注文が複数の約定に分かれた場合、同一日であれば約定代金を合算し、1回の注文として計算します。投資信託の取扱数は、各証券会社の投資信託の検索機能をもとに計測しており、実際の購入可能本数と異なる場合が場合があります。 |
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