例えば、カード業界トップの還元率2%の「リクルートカードプラス」でガソリン代を支払うと2%分の「リクルートポイント(Pontaへの交換が可能)」に加え、「ENEOS Tカード」を提示した際にもらえる1%分の「Tポイント」が貯まり、合計3%のポイントが貯まることになります。さらに、「ENEOS Tカード」では「会員価格」の2円引きで給油できますので、1リットルあたり163円で給油が可能ということです。
では、「ENEOSカードS」と、「ENEOS Tカード」+「リクルートカードプラス」、それぞれの方法で96リットルを給油した場合を比較してみましょう。
ENEOSカードS | ENEOS Tカード+ リクルートカードプラス |
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年会費 (税込) |
1375円
(年1回以上の利用で無料) |
2200円
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1リットル あたりの価格 |
165円-3円(会員価格)
-2円(請求時)=160円 |
165円-2円(会員価格)
=163円 |
96リットル 給油した場合 |
1万5360円
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1万5648円
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Tポイント |
─
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78 Tポイント
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決済時の ポイント |
─
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312リクルートポイント
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お得額 |
480円
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582円
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「ENEOSカードS」の場合に支払うガソリン代は1万5360円なのに対し、「ENEOS Tカード」+「リクルートカードプラス」の場合に支払うガソリン代は1万5648円と高くなりますが、別途78(Tポイント)+312(リクルートポイント)=390円分のポイントが貯まります。
このポイントを考えると、実質的にガソリン代は1万5258円となりますので、年会費を考慮しない場合は「ENEOS Tカード」+「リクルートカードプラス」のほうがお得ということになります。
「リクルートカードプラス」の年会費を考慮した場合でも、ガソリン代以外に年間4万6800円(月平均3900円)以上利用すれば、「ENEOS Tカード」+「リクルートカードプラス」のほうが得になるので、この際、メインで利用するクレジットカードや「ETCカード」を「リクルートカードプラス」に変更すれば、ガソリン価格の高騰の影響を下げることができるでしょう。
一方、昭和シェル石油で「シェルスターレックスカード」を利用した場合はどうでしょうか?
昭和シェル石油は「Ponta」と提携しているので、「Pontaカード」の提示でポイントを貯め、高還元率カードでポイントを貯める、と言うワザが使えそうですが、残念ながら「Pontaカード」提示の場合は現金払いのみ。「提示+高還元カードで決済」というポイント二重取りはできません。
そんなときに便利なのが「Shell EasyPay(シェル イージーペイ)」です。「Shell EasyPay」は、非接触で支払いが可能な小型の端末で、年会費も入会金も無料で、かつガソリン代は「会員価格」になります。この「Shell EasyPay」を専用の読み取り機にかざせば、ガソリン代は「Shell EasyPay」をつくる際に登録するクレジットカードから引き落とされます。登録するクレジットカードは何でもOKなので、「シェルスターレックスカード」を登録することも可能ですが、「リクルートカードプラス」などの高還元率カードを紐付けておけば、会員価格で給油でき、さらに「Shell EasyPay」で0円~数円割り引かれ、そのうえクレジットカードのポイントを獲得できます。
では、先ほどと同じように「シェルスターレックスカード」と、「Shell EasyPay 」+「リクルートカードプラス」、それぞれの方法で96リットル給油した場合を比較してみましょう。
シェルスター レックスカード |
Shell EasyPay+ リクルートカードプラス |
|
年会費(税抜) |
1375円
(年24万円以上利用で無料) |
2200円
|
1リットル あたりの価格 |
165円-2円(会員価格)
-2円(請求時)=161円 |
165円-2円(会員価格)
-1円(EasyPay)=162円 |
96リットル 給油した場合 |
1万5456円
|
1万5552円
|
決済時の ポイント |
─
|
311リクルートポイント
|
お得額 |
384円
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599円
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この場合も年会費を考慮しない場合は、「Shell EasyPay」+「リクルートカードプラス」のほうがお得になります。しかも、1カ月の差額が215円なので、ガソリン代だけしか利用しなくても1年間で年会費以上に得をすることになります。
ただし、ガソリンスタンドはそれぞれがフランチャイズで、店頭価格と会員価格が同じ場合があったり、「Shell EasyPay」を使っても値引きがなかったり、「ENEOS Tカード」ではなく一般的な「Tカード」でも会員価格になる場合があったりと、非常に複雑です。そのため、今回のケースとは違う結果となることがあります。
ただ、還元率2%の「リクルートカードプラス」や還元率1.75%の「レックスカード」などの高還元クレジットカードをメインカードとして保有し、その高還元クレジットカードを活用できるような「ENEOS Tカード」や「Shell EasyPay」、今回は紹介しませんでしたがエッソ・モービル・ゼネラルの「speedpass」などを利用すれば、わざわざガソリン代だけを節約するために石油会社発行のクレジットカードを用意する必要はなくなるのです。
高還元クレジットカードは年会費がかかることも多いですが、あらゆる場所で使い倒せば年会費以上に得することができます。高還元クレジットカードをメインカードにすれば、高騰するガソリン価格を節約するだけでなく、生活全般で節約が可能になります。この機会に、メインカードを見直してみてはいかがでしょうか?
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【2024年4月1日時点・最新情報】
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆楽天カード |
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1.0~3.0% | 永年無料 | VISA JCB Master AMEX |
楽天Edy (楽天Edyへの チャージ分は 還元率0.5%) |
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【楽天カードのおすすめポイント】 楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベルを利用している人はもちろん、楽天ユーザー以外にもおすすめの「年会費無料&高還元」クレジットカードの代表格。通常還元率は1.0%だが、楽天市場や楽天ブックスでは最低でも還元率が3.0%以上に! また、「楽天ポイントカード」や電子マネーの「楽天Edy」との併用で、楽天グループ以外でも還元率は1.5~2.0%以上になる! ゴールドカードの「楽天プレミアムカード」も格安の年会費で「プライオリティ・パス」がゲットできてコスパ最強! |
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◆三井住友カード(NL) |
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0.5~7.0% | 永年無料 | VISA Master |
iD | |
【三井住友カード(NL)のおすすめポイント】 券面にカード番号が記載されていない「ナンバーレス(NL)」なのが特徴(カード番号はアプリで確認可能)。通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※)する! さらに、獲得できる「Vポイント」は、dポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、Tポイント、ANAマイルなどに交換できるほか、「1ポイント=1円」としてカード利用額に充当できるなど、ポイントの汎用性が高いのも魅力! ※ 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。 |
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【関連記事】 ◆「三井住友カード(NL)」は年会費無料+高還元+最短10秒発行の“三拍子”が揃ったおすすめカード!「対象コンビニ&飲食店で最大7%還元」特典は利用価値あり! ◆「三井住友カード(NL)」は、年会費無料&対象コンビニで最大還元率7%のお得なクレジットカード! カード情報を記載していないのでセキュリティも抜群! |
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◆三井住友カード ゴールド(NL) |
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0.5~7.0% |
5500円 (ただし、年100万円以上の 利用で次年度から永年無料) |
VISA Master |
iD | |
【三井住友カード ゴールド(NL)のおすすめポイント】 2021年7月1日に発行が始まった、券面にカード番号が記載されていない“ナンバーレス(NL)”のゴールドカード。年会費5500円(税込)だが、年間100万円を利用すると(※1)、次年度から年会費が“永年無料”になるうえに、1万ポイントが「継続特典」としてもらえるのが大きな魅力! さらに、通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※2)するなど、ポイントも貯まりやすくてお得! ※1 対象取引などの詳細は、三井住友カードの公式サイトでご確認ください。※2 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。 |
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【関連記事】 ◆「三井住友カード ゴールド(NL)」は、年100万円以上を使うと年会費が“永年無料”に! コンビニで7%還元、空港ラウンジや旅行保険などの特典も付帯してお得! ◆三井住友カード ゴールド(NL)のメリット・デメリットを解説! 同じく“実質”年会費が無料の「エポスゴールドカード」と付帯サービスなどを比較して魅力を解剖! |
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆JCB CARD W(ダブル) |
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1.0~10.5% (※) |
永年無料 | JCB | QUICPay | |
【JCB CARD W(ダブル)のおすすめポイント】 39歳以下の人だけが申し込める、年会費無料のうえに通常還元率1%のお得な高還元クレジットカード!(40歳以降も継続して保有可能)さらに「ORIGINAL SERIESパートナー加盟店」の「ポイントアップ登録(無料)」をすれば、Amazonやセブン-イレブンなどでは還元率2%、スターバックスでは「スターバックスカード」へのチャージで還元率5.5%、「Starbucks eGift」の購入で還元率10.5%に! ※貯まったOki Dokiポイントを「JCB PREMO」に交換した場合の還元率。 |
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【関連記事】 ◆「JCB CARD W」は「楽天カード」などとほぼ同じ、年会費無料+還元率1~10.5%のJCBの入門カード!Amazonやスタバをよく利用する20~30代は注目! ◆「JCB CARD W」は、年会費無料で還元率1%以上のお得な高還元クレジットカード!「JCB CARD W」のメリット・デメリットを他のカードと比較して検証! ◆JCB CARD W(ダブル)のメリットを解説!「年会費無料」「常に還元率1.0%以上」「ポイントの使い勝手が良い」と三拍子そろった高還元クレジットカード! |
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◆au PAY カード |
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1.0~2.0% |
初年度無料 次年度以降も 条件次第で無料(※) |
VISA Master |
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【au PAY カードのおすすめポイント】 通常還元率1.0%でPontaポイントが貯まり、マツモトキヨシやかっぱ寿司などの「au PAY ポイントアップ店」では還元率1.5~2.0%以上に達する、auユーザー以外も得するクレジットカード! しかも、初年度は年会費無料、2年目以降は年会費1375円(税込)だが、年に1回でもカード決済、もしくは携帯電話などのauのサービスを利用していれば次年度以降の年会費も無料に! ※ 2年目以降1375円。ただし、年一回でも利用した場合、もしくは「au ID」に「au PAY カード」を紐付けて、携帯電話などのauサービスを利用している場合は次年度無料。 |
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【関連記事】 ◆「auカブコム証券+au PAY カード」で積立投資すると1%分のPontaポイントが貯まる! つみたてNISAも対象なので、これから投資を始める人にもおすすめ! |
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◆セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード Digital |
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0.5~2.0% (※1) |
初年度無料 次年度以降も 条件次第で無料(※2) |
AMEX | Suica | |
【セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード Digitalのおすすめポイント】 通常還元率は0.5%だが、QUICPay決済を利用した場合は還元率2%に大幅アップ!(※3)セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンといったコンビニはもちろん、マツモトキヨシやツルハグループなどのドラッグストア、ビックカメラやヨドバシカメラといった家電量販店など、QUICPayを利用できる店舗ではいつでもどこでも還元率2%になるので非常にお得! 貯まるポイントは、有効期限のない「永久不滅ポイント」なので、ポイントの失効を気にする必要がないのもメリット! ※1 通常1000円(税込)につき1ポイント貯まる永久不滅ポイントを 「1ポイント=最大5円相当」 の商品に交換した場合の還元率。交換する商品によっては、1ポイントの価値が5円未満になる場合あり。※2 2年目以降1100円。ただし、年一回でもクレジットカードの利用があれば次年度以降も無料。※3 年間合計30万円までの利用分が対象。以降は還元率0.5%。 |
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