早いもので2014年ももう終わり。1月5日からは、新しく2015年のマーケットがスタートする。2014年の株式市場を思い返しながら、すでに新しい年に向けた投資戦略に思いをはせている投資家も多いだろう。
そこで今回は、2014年の相場の総決算として東証一部、東証二部、マザーズ、JASDAQに上場している約3400銘柄のデータを集計し、次のようなランキングを作成した。
・年間上昇率トップ30
・年間下落率トップ30
・年間高安剥離率トップ30
・年間売買代金トップ30
・年間出来高トップ30
・年間IPO初値上昇率トップ20
これらのランキングを見ながら、フィスコの村瀬智一さんに2014年の1年間を振り返ってもらいつつ、2015年の狙いどころを解説してもらった。
年間上昇率1位のアドテック プラズマ テクノロジーは
現在調整中だが2015年に再び値上がりする可能性も!
まずは、2014年に最も値上がりした銘柄を見る「年間上昇率トップ30」。2013年の大納会である12月30日の終値と2014年12月19日の終値から、年間の上昇率が高かった銘柄の上位30位までランキングしている。
■年間上昇率トップ30 | |||||
順位 | 株価 | 上昇率 | 関連 記事 |
最新 チャート |
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2013年 12/30 |
2014年 12/19 |
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1位 | アドテック プラズマテクノロジー(東M・6668) | ||||
170円 | 1444円 | +749.4% | ― | ||
2位 | 日本通信(東J・9424) | ||||
101円 | 586円 | +480.8% | ― | ||
3位 | 朝日ラバー(東J・5162) | ||||
334円 | 1753円 | +424.9% | ― | ||
4位 | アサカ理研(東J・5724) | ||||
492円 | 2570円 | +422.4% | ― | ||
5位 | ラオックス(東2・8202) | ||||
48円 | 246円 | +412.5% | ― | ||
6位 | ディップ(東1・2379) | ||||
1065円 | 4760円 | +347.2% | ― | ||
7位 | イデアインターナショナル(東J・3140) | ||||
460円 | 1774円 | +336.9% | ― | ||
8位 | アオイ電子(東2・6832) | ||||
1386円 | 5960円 | +330.0% | ― | ||
9位 | 神戸物産(東1・3038) | ||||
2299円 | 9730円 | +323.2% | ― | ||
10位 | 日本ギア工業(東2・6356) | ||||
324円 | 1350円 | +316.7% | ― | ||
11位 | 高橋カーテンウォール工業(東J・1994) | ||||
200円 | 807円 | +303.5% | ― | ||
12位 | アルデプロ(東2・8925) | ||||
40円 | 158円 | +297.0% | ― | ||
13位 | ディジタルメディアプロフェッショナル(東M・3652) | ||||
590円 | 2290円 | +288.1% | ― | ||
14位 | アクセルマーク(東M・3624) | ||||
781円 | 3000円 | +284.1% | ― | ||
15位 | 北越工業(東1・6364) | ||||
324円 | 1197円 | +269.7% | ― | ||
16位 | 菊池製作所(東J・3444) | ||||
493円 | 1800円 | +264.9% | ― | ||
17位 | ゲンキー(東1・2772) | ||||
2134円 | 7350円 | +244.4% | ― | ||
18位 | ミクシィ(東M・2121) | ||||
1540円 | 5240円 | +240.3% | ― | ||
19位 | フィンテック グローバル(東M・8789) | ||||
56円 | 187円 | +233.9% | ― | ||
20位 | デジタルデザイン(東J・4764) | ||||
419円 | 1380円 | +229.4% | ― | ||
21位 | ペッパーフードサービス(東M・3053) | ||||
980円 | 3220円 | +228.6% | ― | ||
22位 | SDエンターテイメント(東J・4650) | ||||
381円 | 1251円 | +228.3% | ― | ||
23位 | 図研エルミック(東2・4770) | ||||
217円 | 710円 | +227.2% | ― | ||
24位 | 山一電機(東1・6941) | ||||
240円 | 760円 | +216.7% | ― | ||
25位 | 大和小田急建設(東1・1834) | ||||
266円 | 827円 | +210.9% | ― | ||
26位 | 大泉製作所(東M・6618) | ||||
223円 | 688円 | +208.5% | ― | ||
27位 | ビーピー・カストロール(東1・5015) | ||||
443円 | 1314円 | +196.5% | ― | ||
28位 | 本多通信工業(東2・6826) | ||||
491円 | 1420円 | +189.2% | ― | ||
29位 | ケー・エフ・シー(東2・3420) | ||||
780円 | 2245円 | +187.8% | ― | ||
30位 | UBIC(東M・2158) | ||||
264円 | 749円 | +183.5% | ― | ||
※ランキングは2014年12月19日時点のデータで作成。東証1部:東1、東証2部:東2、東証マザーズ:東M、JASDAQ:東J |
上昇率でトップとなったのはアドテック プラズマ テクノロジー(6668)で、株価は1年間で8.5倍も高騰。この銘柄は、後で出てくる「年間高安剥離率トップ30」でも2058%という驚異的な数字で1位となり、見事2冠を達成している。
「この会社はリニア関連の銘柄ですが、元々が100円台で完全に個人投資家のオモチャにされた感じの銘柄ですね。一時3475円まで行った株価はその後調整し、現在は1400円台まで下がりました。ただ、リニア関連の技術では実績のある会社なので、来年になってリニア関連がまた動き出したら、再度上がってくる可能性はありますね」
2位の日本通信(9424)は、自社で通信網を持たず、他の事業者の回線を借りることで通信事業を行う「仮想移動体通信事業者(MVNO)」と呼ばれる企業で、格安SIMカードの販売などが評価された。このランキングだけでなく、「年間高安剥離率トップ30」でも4位にランクインしている。
「SIMロック解除が義務化されるといったニュースを材料に、今年前半大きく上げた銘柄です。ここまで上がった要因のひとつは、IRがとにかくうまかったこと。少し株価が下がると、良いタイミングでニュースリリースを出して株価を押し上げました。ただ、格安SIMカードは今多くの企業が参入してきているので、収益化するのはなかなか難しいと思います。2015年以降は厳しいかもしれませんね」
また、円安などにより急激に増加した訪日外国人による格安SIMカードの需要拡大も、日本通信の株価を押し上げる要因のひとつとなっている。同様に訪日外国人、中でも中国人環境客の増加が大きなプラス要因となったのが、5位のラオックス(8202)だ。
「2009年に中国資本の傘下に入ったときは、もう危ないのではないかと言われており、株価も2013年末の時点ではわずか48円でした。それが2014年に入って、中国人観光客相手の商売で完全に巻き返しましたね。中国の場合、来日する前の段階で割引券などを配るので、みんなそれを持って買いものに来るそうです」
訪日外国人の増加というテーマは来年以降も盛り上がりが期待できるので、意識しておくといいだろう。
ランキングではトップ10入りを逃したものの、今年の株式市場を語る上で外せないのが18位のミクシィ(2121)だ。スマホ向けのゲーム「モンスターストライク」の大ヒットが株価上昇の要因となった。
「今年のマーケットの前半戦を主導したのがミクシィです。ここが動いたら相場全体のムードが良くなる、投資家のセンチメントを表している銘柄でした。昔のソフトバンクみたいな感じですね。もったいなかったのは、『モンスターストライク』のダウンロード数のリリースが多すぎました。はじめは『1000万ダウンロード達成!』などに投資家も好反応を見せていましたが、何度も繰り返される打ちにだんだん慣れてしまいました」
2014年のミクシィのようなゲーム関連銘柄は、次々と物色される対象が変わっていくのが特徴だ。これまでも、任天堂(7974)からディー・エヌ・エ—(2432)、グリー(3632)、ガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765)と物色されたあと、2013年から2014年にかけてミクシィが来て、コロプラ(3668)へと移ってきた。しかし、そうして人気を集めてきたゲーム関連銘柄も「そろそろ“終わった感”がある」と村瀬さんは分析する。
「最近のゲーム会社では、人材確保のために従業員の給与がドンドン高騰しており、ヒット作がでないと一気に赤字になる可能性が高くなってきました。もともとヒット作が出るかどうかというギャンブル性の高さがありましたが、今は人件費の問題で不安要素が大きくなっています。2015年は、大きく業績を落とすゲーム関連銘柄がいくつか出てくる可能性が高い」
次ページでは、2014年の最安値と最高値の比率をくらべた「年間高安剥離率」を見ていこう。
年間高安剥離率ランキングには、IPO銘柄が数多く入る
次に紹介するのは、2014年における最安値と最高値の比率をくらべた「年間高安剥離率トップ30」。つまり、1年間でもっとも値動きの激しかった銘柄だ。
■年間高安剥離率トップ30 | |||||
順位 | 最安値 (日付) |
最高値 (日付) |
高安 乖離率 |
関連 記事 |
最新 チャート |
1位 | アドテック プラズマテクノロジー(東M・6668) | ||||
161円 (1/8) |
3475円 (8/14) |
2058.4% | 関連 記事 |
||
2位 | アサカ理研(東J・5724) | ||||
460円 (5/19) |
8940円 (11/21) |
1843.5% | ― | ||
3位 | ディジタルメディアプロフェッショナル(東M・3652) | ||||
500円 (2/4) |
9180円 (8/26) |
1736.0% | 関連 記事 |
||
4位 | 日本通信(東J・9424) | ||||
89円 (1/14) |
1268円 (7/7) |
1324.7% | ― | ||
5位 | ファーマフーズ(東M・2929) | ||||
231円 (5/21) |
3180円 (11/12) |
1276.6% | ― | ||
6位 | 大泉製作所(東M・6618) | ||||
150円 (5/19) |
1887円 (9/2) |
1158.0% | ― | ||
7位 | FFRI(東M・3692) | ||||
362.5円 (10/1) |
4455円 (12/19) |
1129.0% | 関連 記事 |
||
8位 | 図研エルミック(東2・4770) | ||||
155円 (3/24) |
1845円 (9/9) |
1090.3% | ― | ||
9位 | アルデプロ(東2・8925) | ||||
37円 (1/7) |
392円 (3/12) |
959.5% | ― | ||
10位 | 朝日ラバー(東J・5162) | ||||
316円 (2/4) |
3435円 (9/22) |
987.0% | ― | ||
11位 | アクセルマーク(東M・3624) | ||||
490円 (5/20) |
5230円 (11/20) |
967.3% | ― | ||
12位 | ネットワークバリューコンポネンツ(東M・3394) | ||||
845円 (5/20) |
8500円 (11/12) |
905.9% | ― | ||
13位 | フィックスターズ(東M・3687) | ||||
690円 (4/22) |
6920円 (7/29) |
902.9% | ― | ||
14位 | エスクロー・エージェント・ジャパン(東J・6093) | ||||
2700円 (3/27) |
25800円 (9/2) |
855.6% | ― | ||
15位 | ディー・ディー・エス(東M・3782) | ||||
201円 (2/4) |
1899円 (6/13) |
844.8% | ― | ||
16位 | オプティム(東M・3694) | ||||
4000円 (10/21) |
34700円 (11/11) |
767.5% | ― | ||
17位 | CRI・ミドルウェア(東M・3698) | ||||
2400円 (11/26) |
20320円 (12/2) |
746.7% | ― | ||
18位 | テックファーム(東J・3625) | ||||
477.5円 (2/5) |
3970円 (9/29) |
731.4% | ― | ||
19位 | デジタルデザイン(東J・4764) | ||||
316円 (2/4) |
2595円 (10/24) |
721.2% | ― | ||
20位 | ビーロット(東M・3452) | ||||
2010円 (12/10) |
16500円 (12/16) |
720.9% | ― | ||
21位 | SHIFT(東M・3697) | ||||
1300円 (11/12) |
10400円 (11/19) |
700.0% | ― | ||
22位 | ミクシィ(東M・2121) | ||||
884円 (2/4) |
6970円 (11/6) |
688.5% | ― | ||
23位 | 菊池製作所(東J・3444) | ||||
537円 (1/6) |
3380円 (6/16) |
529.4% | ― | ||
24位 | ラオックス(東2・8202) | ||||
42円 (5/19) |
326円 (12/3) |
676.2% | ― | ||
25位 | ネプロジャパン(東J・9421) | ||||
320円 (5/21) |
2425円 (11/18) |
657.8% | ― | ||
26位 | 東洋合成工業(東J・4970) | ||||
345円 (5/23) |
2597円 (11/12) |
652.8% | ― | ||
27位 | 石山 Gateway Hol(東J・7708) | ||||
34円 (11/4) |
218円 (1/17) |
541.2% | ― | ||
28位 | ストリーム(東M・3071) | ||||
74.8円 (2/5) |
540円 (9/24) |
621.9% | ― | ||
29位 | リミックスポイント(東2・3825) | ||||
200円 (4/23) |
1440円 (10/14) |
620.0% | ― | ||
30位 | 宮越ホールディングス(東1・6620) | ||||
232円 (5/21) |
1669円 (7/28) |
619.4% | ― | ||
※ランキングは2014年12月19日時点のデータで作成。東証1部:東1、東証2部:東2、東証マザーズ:東M、JASDAQ:東J |
ランキングの顔ぶれを見ると、27位の石山 Gateway Holdings(7708)をのぞき、ほとんどが最安値から最高値の順番に株価が値上がりした銘柄が並んでいる。その顔ぶれは、多少順位は異なるものの、トップ10のうち8銘柄は「年間上昇率トップ30」にも入った銘柄が並んでる。また、7位FFRI(3692)、13位フィックスターズ(3687)、14位エスクロー・エージェント・ジャパン(6093)、16位オプティム(3694)、17位CRI・ミドルウェア(3698)など、2014年に新規上場したIPO銘柄も数多くランクインしている。
そんな中で、「年間上昇率トップ30」に入っていなくてIPO銘柄でもないという、数少ない銘柄のひとつが18位のテックファーム(3625)だ。
「ここはもともとスマホ向けのアプリやサービスの会社ですが、カジノの両替機を扱っている子会社があることから、カジノ関連の穴株として急騰しましたが、現在は大きく調整中なので上昇率ランキングには入りませんでした。カジノの話は最近あまりニュースになっていませんが、今回の選挙で安倍政権が長期安定政権となる可能性が高まったことで、いずれカジノが実現してもまったくおかしくありません。そうなると2015年もどこかのタイミングでまた高騰することが期待できます」
下落率トップのエナリスの会計疑義により
新エネルギー関連銘柄全体のイメージが悪化
次に、2014年で最も値下がりした銘柄をピックアップした「年間下落率トップ30」を見てみよう。
■年間下落率トップ30 | |||||
順位 | 株価 | 下落率 | 関連 記事 |
最新 チャート |
|
2013年 12/30 |
2014年 12/19 |
||||
1位 | エナリス(東M・6079) | ||||
1765円 | 389円 | -78.0% | ― | ||
2位 | ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(東M・6090) | ||||
5430円 | 1206円 | -77.8% | ― | ||
3位 | アライドアーキテクツ(東M・6081) | ||||
4410円 | 1025円 | -76.8% | ― | ||
4位 | 石山 Gateway Hol(東J・7708) | ||||
188円 | 45円 | -76.1% | ― | ||
5位 | ホットリンク(東M・3680) | ||||
4686円 | 1132円 | -75.8% | ― | ||
6位 | オンコリスバイオファーマ(東M・4588) | ||||
3205円 | 791円 | -75.3% | ― | ||
7位 | JALCOホールディングス(東J・6625) | ||||
347円 | 99円 | -71.5% | ― | ||
8位 | リブセンス(東1・6054) | ||||
2587円 | 758円 | -70.7% | ― | ||
9位 | シグマクシス(東M・6088) | ||||
1608円 | 484円 | -69.9% | ― | ||
10位 | 日本トリム(東1・6788) | ||||
8120円 | 2547円 | -68.6% | ― | ||
11位 | オウチーノ(東M・6084) | ||||
5270円 | 1681円 | -68.1% | ― | ||
12位 | ANAP(東J・3189) | ||||
2036円 | 704円 | -65.4% | ― | ||
13位 | リアルコム(東M・3856) | ||||
90円 | 320円 | -64.4% | ― | ||
14位 | ニューフレアテクノロジー(東J・6256) | ||||
13060円 | 4665円 | -64.3% | ― | ||
15位 | オークファン(東M・3674) | ||||
2824円 | 1014円 | -64.1% | ― | ||
16位 | じげん(東M・3679) | ||||
1904円 | 713円 | -62.6% | ― | ||
17位 | ネットイヤーグループ(東M・3622) | ||||
3160円 | 1197円 | -62.1% | ― | ||
18位 | オルトプラス(東1・3672) | ||||
2422円 | 925円 | -61.8% | ― | ||
19位 | 夢展望(東M・3185) | ||||
1521円 | 581円 | -61.8% | ― | ||
20位 | アドバンスト・メディア(東M・3773) | ||||
1916円 | 751円 | -60.8% | ― | ||
21位 | ジャパンベストレスキューシステム(東1・2453) | ||||
682円 | 274円 | -59.8% | ― | ||
22位 | マツヤ(東J・7452) | ||||
561円 | 226円 | -59.7% | ― | ||
23位 | 第一中央汽船(東1・9132) | ||||
124円 | 50円 | -59.7% | ― | ||
24位 | アドウェイズ(東M・2489) | ||||
2925円 | 1189円 | -59.4% | ― | ||
25位 | アイ・アール ジャパン(東J・6051) | ||||
1790円 | 741円 | -58.6% | ― | ||
26位 | リプロセル(東J・4978) | ||||
1725円 | 718円 | -58.4% | ― | ||
27位 | テイクアンドギヴ・ニーズ(東1・4331) | ||||
2290円 | 966円 | -57.8% | ― | ||
28位 | 昭和システムエンジニアリング(東J・4752) | ||||
1380円 | 596円 | -56.8% | ― | ||
29位 | アイレップ(東2・2132) | ||||
733円 | 321円 | -56.2% | ― | ||
30位 | タカタ(東1・7312) | ||||
3015円 | 1330円 | -55.9% | ― | ||
※ランキングは2014年12月19日時点のデータで作成。東証1部:東1、東証2部:東2、東証マザーズ:東M、JASDAQ:東J |
このランキングで見逃せないのは、なんといっても1位のエナリス(6079)だ。エナリスは電力関係のコンサルや開発を行うベンチャー企業で、2013年の上場時にはかなりの期待を集めていたがその後株価は伸び悩み、2014年10月に会計疑義の疑惑が報じられたことで大暴落した。
「以前であれば上場廃止になってもおかしくなかった銘柄ですが、最近は投資家保護の観点からあまり上場廃止にはしないことから、ぎりぎり助かっている印象です。この銘柄のおかげで、新エネルギー関連の銘柄全体に『何か問題があるんじゃないか』という悪いイメージがついてしまいました。その点でも残念ですね」
2位のヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(6090)や6位のオンコリスバイオファーマ(4588)など、バイオベンチャー銘柄も目立っている。バイオベンチャー企業は比較的急騰しやすいセクターだが、実際には収益化が難しいビジネスモデルと言える。
「莫大な研究費と長い研究期間をかけた末に新薬などを開発することで大きな収益を得るビジネスモデルなのですが、これはアメリカ市場では受け入れられても日本市場では難しい。日本では、バイオベンチャー企業であっても毎年ある程度の成果を株主に求められてしまうため、研究途中の成果を切り売りしてしまうケースが多いんです。そうすると最終的に新薬が開発されても、手にできる利益は非常に小さくなってしまう。バイオベンチャー企業に投資するときは、その辺りも気をつけないといけません」
8位に、アルバイト紹介など人材斡旋事業のリブセンス(6054)が入っているのも、注目しておきたいと村瀬さんは言う。
「人材系の企業は業績好調のように思われがちですが、最近になって景気の状況が変わってきたことにより、人材の流れにも変化が出てきたように感じます。ひと言で言うと、人手不足で人材の確保が難しくなりました。自分の会社の社員にして人材を確保し、企業に派遣する企業は良いのですが、アルバイトのようになかなか自分の会社で囲い込みができない人材を扱っている会社は非常に難しいようです」
次は2014年にもっとも売買された銘柄をピックアップした、「年間売買代金ランキング」と「年間出来高ランキング」を見てみよう。
個人の売買中心で年間売買代金ランキングに入ったミクシィは立派
ソニーは来年こそ復活を果たすか!?
次は2014年にもっとも売買された銘柄をピックアップした「年間売買代金トップ30」と「年間出来高トップ30」のランキングを見てみよう。まずは「年間売買代金トップ30から」。
■年間売買代金トップ30 | |||
順位 | 銘柄名(市場※・コード) | 年間売買代金 | 最新 チャート |
1位 | ソフトバンク(東1・9984) | 22兆8204億2180万円 | |
2位 | トヨタ自動車(東1・7203) | 13兆1117億9320万円 | |
3位 | 三菱UFJフィナンシャル・グループ (東1・8306) |
8兆7689億8520万円 | |
4位 | 三井住友フィナンシャルグループ(東1・8316) | 7兆8120億4510万円 | |
5位 | ミクシィ(東M・2121) | 7兆0839億6856万円 | |
6位 | みずほフィナンシャルグループ(東1・8411) | 6兆4215億8020万円 | |
7位 | ファーストリテイリング(東1・9983) | 5兆8845億8440万円 | |
8位 | ソニー(東1・6758) | 5兆2903億5770万円 | |
9位 | アイフル(東1・8515) | 5兆2553億4409万円 | |
10位 | 野村ホールディングス(東1・8604) | 5兆2468億5980万円 | |
11位 | 本田技研工業(東1・7267) | 5兆1494億8290万円 | |
12位 | マツダ(東1・7261) | 5兆0844億1550万円 | |
13位 | ファナック(東1・6954) | 4兆8323億6590万円 | |
14位 | 日立製作所(東1・6501) | 4兆5855億4940万円 | |
15位 | KDDI(東1・9433) | 4兆4345億4220万円 | |
16位 | 三井不動産(東1・8801) | 4兆0912億2730万円 | |
17位 | キヤノン(東1・7751) | 4兆0654億5930万円 | |
18位 | JT(東1・2914) | 3兆8920億8890万円 | |
19位 | NTT(東1・9432) | 3兆6952億9820万円 | |
20位 | 三菱地所(東1・8802) | 3兆6485億2700万円 | |
21位 | 三井物産(東1・8031) | 3兆5982億6650万円 | |
22位 | 富士重工業(東1・7270) | 3兆5068億4180万円 | |
23位 | 日本マイクロニクス(東J・6871) | 3兆4867億6345万円 | |
24位 | コロプラ(東1・3668) | 3兆4657億8410万円 | |
25位 | パナソニック(東1・6752) | 3兆4560億0380万円 | |
26位 | 東芝(東1・6502) | 3兆1866億8780万円 | |
27位 | 日本通信(東J・9424) | 3兆1658億5913万円 | |
28位 | 三菱商事(東1・8058) | 2兆9937億4210万円 | |
29位 | 日産自動車(東1・7201) | 2兆9815億34,30万円 | |
30位 | ケネディクス(東1・4321) | 2兆9454億1260万円 | |
※ランキングは2014年12月19日時点のデータで作成。東証1部:東1、東証2部:東2、東証マザーズ:東M、JASDAQ:東J |
続いて、「年間出来高トップ30」はこちら。
■年間出来高トップ30 | |||||
順位 | 銘柄名(市場※・コード) | 年間出来高 | 最新 チャート |
||
1位 | みずほフィナンシャルグループ (東1・8411) |
312億6912万5600株 | |||
2位 | 三菱UFJフィナンシャル・グループ (東1・8306) |
144億3314万6300株 | |||
3位 | ユニチカ(東1・3103) | 121億9595万9000株 | |||
4位 | アイフル(東1・8515) | 108億9033万9800株 | |||
5位 | 新日鐵住金(東1・5401) | 92億5716万3000株 | |||
6位 | ラオックス(東2・8202) | 84億0368万6000株 | |||
7位 | 神戸製鋼所(東1・5406) | 83億2985万8000株 | |||
8位 | 野村ホールディングス(東1・8604) | 76億4485万5300株 | |||
9位 | シャープ(東1・6753) | 69億8584万5000株 | |||
10位 | 東芝(東1・6502) | 69億7510万2000株 | |||
11位 | ケネディクス(東1・4321) | 63億0212万8000株 | |||
12位 | 日立製作所(東1・6501) | 58億0892万4000株 | |||
13位 | 日本電気(東1・6701) | 58億0028万8000株 | |||
14位 | 日本通信(東J・9424) | 53億3486万7300株 | |||
15位 | 三井住友建設(東1・1821) | 49億2112万9100株 | |||
16位 | 三井住友トラスト・ホールディングス (東1・8309) |
47億2542万4000株 | |||
17位 | 新生銀行(東1・8303) | 44億7087万3000株 | |||
18位 | 東京電力(東1・9501) | 43億9713万4500株 | |||
19位 | ANAホールディングス(東1・9202) | 42億2874万7000株 | |||
20位 | 熊谷組(東1・1861) | 41億5193万9000株 | |||
21位 | 三菱重工業(東1・7011) | 40億1103万8000株 | |||
22位 | 川崎汽船(東1・9107) | 40億0283万3000株 | |||
23位 | 日本郵船(東1・9101) | 39億5106万1000株 | |||
24位 | ヤフー(東1・4689) | 39億3338万6200株 | |||
25位 | りそなホールディングス(東1・8308) | 36億2173万3700株 | |||
26位 | 日本板硝子(東1・5202) | 36億1343万3000株 | |||
27位 | 商船三井(東1・9104) | 34億7498万2000株 | |||
28位 | 川崎重工業(東1・7012) | 34億6556万2000株 | |||
29位 | 富士通(東1・6702) | 33億2598万2000株 | |||
30位 | 沖電気工業(東1・6703) | 32億2700万8000株 | |||
※ランキングは2014年12月19日時点のデータで作成。東証1部:東1、東証2部:東2、東証マザーズ:東M、JASDAQ:東J |
「売買代金と出来高、どちらも日経225採用銘柄が中心となっていますね。売買代金トップのソフトバンク(9984)は、もともと取引量の多い銘柄ですが、筆頭株主となっていた中国の電子商取引大手のアリババグループが、9月にニューヨーク証券取引所に上場したのも影響しています」
日経225採用銘柄以外で今年ならではの銘柄と言えるのが、年間上昇率ランキングにも入ったミクシィだ。年間売買高ランキングでは、みずほフィナンシャルグループ(8411)やファーストリテイリング(9983)を押さえ、堂々5位にランクインしている。
「他の銘柄が機関投資家の買いが中心なのにくらべて、ミクシィは完全に個人投資家の売買。それでここまで上げるのはすごいですね。前にも言ったように、2014年の前半でいかにミクシィが市場に影響を与えていたのかがわかります」
ここにランクインしている銘柄の中で、来年のおすすめ銘柄として村瀬さんが注目するのが、売買代金ランキングで8位に入っているソニー(6758)だ。
「ソニーは業績の悪化からこれまで散々売られてきましたが、不採算事業の整理や土地の売却などが進み、たまっていた膿を全部出しきったような状態。もうこれ以上は下がることがないだろう、という判断で、買い戻しが入ってきています。なんだかんだ言っても『世界のソニー』という感覚が投資家の間に残っていて、値動きを見ている人は多いんです。先日発表されたメガネにつけるタイプのウェアラブルモニターなど魅力的な商品も出してきたので、2015年には復活する可能性は高いと考えています」
次のページでは、公募価格から初値の値上がり率が高かったIPO銘柄を見ていこう。
IPO銘柄はマザーズ市場に上場するIT系銘柄が狙い目
長期的にはサイバーダインに期待
2014年に上場したIPO銘柄の中で、公募価格から初値の値上がり率が高かった銘柄をランキングしたのが下の表だ。
■年間IPO初値上昇率トップ20 | |||||
順位 | 上場日 | 公募価格 | 初値 | 上昇率 | 最新 チャート |
1位 | CRI・ミドルウェア (東M・3698) |
||||
11/27 | 2400円 | 1万3500円 | +462.5% | ||
2位 | ビーロット (東M・3452) |
||||
12/11 | 2010円 | 1万0500円 | +422.4% | ||
3位 | SHIFT (東M・3697) |
||||
11/13 | 1300円 | 6000円 | +361.5% | ||
4位 | イグニス (東M・3689) |
||||
7/15 | 1900円 | 8400円 | +342.1% | ||
5位 | ロックオン (東M・3690) |
||||
9/17 | 1300円 | 5000円 | +284.6% | ||
6位 | オプティム (東M・3694) |
||||
10/22 | 4000円 | 1万4400円 | +260.0% | ||
7位 | フリークアウト (東M・6094) |
||||
6/24 | 2000円 | 7000円 | +250.0% | ||
8位 | 弁護士ドットコム (東M・6027) |
||||
12/11 | 1230円 | 3880円 | +215.4% | ||
9位 | エスクロー・エージェント・ ジャパン(東J・6093) |
||||
3/28 | 2700円 | 8090円 | +199.6% | ||
10位 | FFRI (東M・3692) |
||||
9/30 | 1450円 | 4010円 | +176.6% | ||
11位 | サイバーリンクス (東J・3683) |
||||
3/6 | 2400円 | 6550円 | +172.9% | ||
12位 | レアジョブ (東M・6096) |
||||
6/27 | 1170円 | 3155円 | +169.7% | ||
13位 | フィックスターズ (東M・3687) |
||||
4/23 | 3450円 | 9040円 | +162.0% | ||
14位 | メディカル・データ・ビジョン (東M・3902) |
||||
12/16 | 5180円 | 1万2220円 | +135.9% | ||
15位 | GMO TECH (東M・6026) |
||||
12/11 | 5800円 | 1万3640円 | +135.2% | ||
16位 | スノーピーク (東M・7816) |
||||
12/11 | 2300円 | 5390円 | +134.3% | ||
17位 | GMOリサーチ (東M・3695) |
||||
10/21 | 2100円 | 4900円 | +133.3% | ||
18位 |
メドピア (東M・6095) |
||||
6/27 | 4000円 | 9250円 | +131.3% | ||
19位 | サイバーダイン (東M・7779) |
||||
3/26 | 3700円 | 8510円 | +130.0% | ||
20位 | アドベンチャー (東M・6030) |
||||
12/18 | 2500円 | 5680円 | +127.2% | ||
※ランキングは2014年12月19日時点のデータで作成。東証1部:東1、東証2部:東2、東証マザーズ:東M、JASDAQ:東J |
今年のIPO銘柄は、かなり元気が良かった印象だ。初値が公募価格の5倍以上に値上がりした1位のCRI・ミドルウェア(3698)、2位のビーロット(3452)を筆頭に、20位のアドベンチャー(6030)でも2倍以上に跳ね上がっている。
「これは2014年に限ったことではありませんが、IPO銘柄はIT系、中でもマザーズに上場する銘柄だと初値が上がりやすい、と言われています。結局過去のデータを見ると、そういう銘柄が非常によく挙がる傾向にあり、みんなそうした過去の経験をあてはめて考えるんですよ。また、数十億円、何百億円といった大型案件よりよ、数億レベルの規模の小さい案件の方が上がりやすいですね」
IPO銘柄の中で今後も期待したいのは、なんといっても介護支援ロボットを開発するサイバーダイン(7779)だ。
「少子高齢化が進むことを考えると、介護支援ロボット事業が伸びるというのは市場のコンセンサスになっています。今後、介護支援ロボットが医療機器として承認されれば、国からもお金も出ます。また、先日はオムロン(6645)と共同で産業用ロボットにも進出することが発表され、これまでの医療分野だけでなく、建設現場や産業用ロボットなど、幅広い社会インフラ産業として市場が広がることが予想できます。赤字が原因でサイバーダインの株価が下落したときも、同業の菊池製作所(3444)が強くなるなど、ロボット産業に対する期待感は非常に大きい。2015年以降も長期的な成長を期待して持っておきたい銘柄です」
サイバーダインに関して、村瀬さんはNISA口座での保有も勧めている。
(関連記事→NISA口座の人気銘柄は、実はNISA向きじゃない!? 株&投資信託の「保有残高ランキング」から考える2015年のNISA口座用おすすめ銘柄の選び方!)
株価押し上げ政策により2015年の株式市場も強気期待
ただし日本郵便の上場には注意!
さて、ここまで様々なランキングを通して2014年のマーケットを振り返ってきたが、2015年はどのような相場になっていくのだろうか。
「2014年は追加金融緩和をはじめ株価を押し上げる政策が進められてきましたが、12月の選挙で自民党が勝ったことによりこの路線はしばらく続くと思われるので、基本的には株式市場は2015年も強いと考えます」
そんな中、ひとつの懸念事項となっているのが、2015年に上場が噂されている日本郵便だ。日本郵便ほどの大企業が上場するとなると、機関投資家は半自動的に買わなければならならず、その資金づくりのために他の銘柄を売られる傾向にあるのだ。
「1987年にNTT(9432)が上場したときと同じ状況ですね。もし2015年に日本郵便が上場するとなると、その前後でマーケットが一時的に悪化する可能性があります」
注目のテーマとしては、これまでにも触れたとおり、今年に引き続いて「リニアモーターカー」「カジノ」「訪日外国人の増加」「介護支援ロボット」などが挙げられる。さらには原油安にも注目したいと村瀬さんは言う。
「今は原油価格が下がり続けているのでドタバタと混乱していますが、原油価格がこのまま低位で安定してくれれば、これまで原油高でやられていた内需系の企業の業績がかなり上がるだろうと期待しています」
今回は、2014年の株式市場を6つのランキングで振り返ってみた。いよいよ1月5日からは2015年のマーケットがスタートする。2015年の株価はどのような値動きを見せるのだろうか? 個人投資家にとって良い年になることを期待しよう。
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