最下層からの成り上がり投資術!

急落、株価が調整するまでは「高ROE、高配当」の大型株、この20銘柄で大事な資金を運用しろ!

【第152回】 2015年3月3日公開(2022年3月29日更新)
藤井 英敏
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  相変わらず、株価指数的には非常に強い相場が、日米ともに継続しています。2日の日経平均株価の終値は1万8826.88円と、2000年4月20日の1万8959.32円以来、約15年ぶりの高値を連日で付けました。

日経平均株価チャート(日足・1年)*チャート画像をクリックすると最新のチャートがご覧になれます。SBI証券HPより

 また、2日の米株式市場では、NYダウの終値は1万8288.63ドルと過去最高値を更新し、S&P500も2117.39ポイントと過去最高を更新し、さらに、ナスダック総合株価指数はの5008.096ポイントと、終値としては2000年3月10日以来およそ15年ぶりに節目とされる5000ポイントを超えました。

個人投資家やヘッジファンドは儲かっていない

 こんなにも、外部環境が良好で、投資環境は良好なのに、パフォーマンスがよくない投資家が多いこと多いこと。もちろん、主力の大型株や、指数連動ETF、株価指数先物などを強いグリップで、「バイ・アンド・ホールド」している投資家は、「ウハウハ」でしょう。

 しかし、アクティブ系の運用をしている個人や、ヘッジファンドは「ちっとも、儲かっていない」ようです。だって一緒に飲む友人の殆どが、「儲からない」と愚痴しかいいませんから。(苦笑)つまり、現在は、「パッシブ最強」の状態なのでしょうね。

 この主たる理由は、個人が売り越しを続けているからです。2月第3週(16~20日)の投資部門別株式売買動向では個人が5週連続で売り越しました。売越額は6691億円で昨年11月第1週以来3カ月半ぶりの高水準でした。もちろん、個人は、増資や新規上場の際の公募・売り出しなどで株式を取得することが多いため、統計上売り越しになりやすいのですが、足元の相場の上昇を考慮すれば、せっせと、戻り売りと、利食い売りをしていることでしょうね。(笑)

 一般的なアクティブ系個人は、低位材料株や、時価総額の小さい小型株・新興市場銘柄を好みます。ボラティリティーが高く、短期の値幅取りが期待できるからです。しかし、この手の銘柄群への個人からの大量売りが出続けている結果、アクティブ系の運用をしている個人や、ヘッジファンドは「ちっとも、儲かっていない」のでしょう。

 一方、2月第3週時点では、海外投資家は2週連続で買い越しました。また、年金系資金の動向を示唆する信託銀行は7週連続で買い越しました。内外の機関投資家(特に、年金系資金)の主流は「パッシブ運用」です。よって、指数寄与度の大きい、値嵩株や、時価総額の大きい大型株・東証1部の主力株が、パッシブ資金で買われる結果、アクティブ系個人が好む銘柄を大幅に「アウト・パフォーム」し続けていると思われます。

 そして、足元では、値動きの鈍さに業を煮やしたアクティブ系個人が、手持ちの低位材料株や、小型株・新興市場銘柄を叩き売り、値嵩株や、大型株・東証1部の主力株に、資金をシフトさせていることが、さらに、この傾向に拍車を掛けていると推察されます。

私は「早晩、調整に入る」とみている

 このような状況下、アクティブ系個人の見通しは、楽観派と悲観派に、真っ二つに分かれているようです。

 まず、楽観派は「株価指数は早晩上げ止まるはず。しかし、急落はないだろう。そうなれば、これまで物色の蚊帳の外だった低位材料株や小型株・新興市場銘柄にお鉢が回ってくるはず。だから、今は我慢我慢。」という見通しです。

 一方、悲観派は、「株価指数は早晩上げ止まり、時間もしくは値幅調整に入る可能性が高い。また、急落はないともいえない。仮に急落しないまでも調整色が強まれば、低位材料株や小型株・新興市場銘柄は(指数が上がっても全く上がらなかったくせに)、指数に連動、もしかしたらそれ以上に下落するかもしれない。怖いよー。」という見通しです。

 私は悲観派です。株価指数が調整し始めたら、低位材料株や、小型株・新興市場銘柄に追証絡みの売りが出て、下げピッチを加速させることになるとみています。逆説的にはそのような下げが出始めたら、「買い場」近しとみておく必要があります。そして、「セリング・クライマックス」が訪れたら、果敢に「買い向かい」ましょう。

 真面目な話、多くのアクティブ個人の相場の体感温度はメチャクチャ低いはずです。こんな状態になったら、「レスキュー隊がきて、助けてくれる。」なんて、甘い考えを持つべきではありません。「助けがこない」という最悪のシナリオを想定して、株式投資で成り上がりたいあなたは行動するべきです。

今の相場で狙うべき銘柄とは?

 今みたいな相場で狙えるのは、まずは、配当面で魅力がある(2.5%以上)、高ROE(8%以上)の大型株(時価総額5000億円以上)ということになります。まあ、この手の銘柄を買っておけば、「指数上がれど、我が株上がらず」という状況にはならないでしょう。(笑)繰り返しますが、アクティブ個人好みの銘柄を買うのは、「セリクラ」を待つべきです。それまでは、この手の「優良株」で、「命大事に」運用しておくべきだと思います。

 個人的には、今のような「パッシブ運用最強」という無機的な相場は好きではありません。しかし、成り上がりたいあなたは、相場環境に適切に対応し、上手く立ち回る努力をしないといけません。金を儲けるためには、相場環境の好き嫌いをいっている暇はありません。最も、効率的に儲けるには、どのような投資手法を採用するべきか、そして、どの銘柄に投資するべきかを、常に全力で考えましょう。

 発明王のエジソンの名言のひとつに、「首から下で稼げるのは1日数ドルだが、首から上を働かせれば無限の富を生み出せる」というものがありますよね。そんなイメージで、真剣に相場に取り組みましょう!

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3 ローソン(2651) 784,346 3.07 16.1
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4 日本たばこ産業(2914) 7,617,000 3.1 14.4
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5 大塚HD(4578) 2,027,453 2.75 9.2
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6 トレンドマイクロ(4704) 580,112 2.75 15.3
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7 ブリヂストン(5108) 3,752,467 2.62 15.5
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8 日産自動車(7201) 5,696,101 2.66 9.6
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9 ダイハツ工業(7262) 753,445 2.92 15.9
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10 キヤノン(7751) 5,215,680 3.88 8.7
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11 伊藤忠商事(8001) 2,244,902 3.38 13.03
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12 丸紅(8002) 1,285,034 3.2 16.6
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13 三井物産(8031) 2,999,280 3.75 1.24
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16 三井住友FG(8316) 6,735,149 2.83 12.3
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17 みずほFG(8411) 5,354,480 3.26 11.6
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19 日本航空(9201) 1,332,937 2.59 26.5
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20 NTTドコモ(9437) 9,661,928 2.89 8.4
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