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日本株が急落する中で買うべき株とは?日本経済の回復と後退の両方向で狙う三菱電機や関電工などおすすめの銘柄を公開!

2016年1月24日公開(2022年3月29日更新)
ザイ編集部
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2015年末の1万9000円台から大きく下げた日本株だが、今後の動きを握る要素の一つが日本経済の動向だ。2016年度の政府予測である1.7%成長は実現可能なのか。その場合に上がる株は何?もし、実現できなかった場合に買われる株とは? 日本経済を取り巻く事象の分析とともに、景気回復、景気後退それぞれの場合の上がる株をプロに聞いた。

黒田総裁の追加の金融緩和はもはや効果薄、
景気対策と設備投資で成長率は1%半ば程度!

政治目標の年2%の成長は難しい状況に!過去20年間の平均成長率は0.8%。これに比べると2016年の政府予想は野心的にも思えるが、投資のプロたちはそこまではいかなくても、1%台半ば程度の達成は可能とみている。


 15年末に政府は16年度の経済見通しを閣議で決定した。その実質GDP成長率は1.7%の予想で、15年度の見込みと比べ大幅なプラスとなる数字だ。ただ、これは約束の2%成長を意識した数字で、「その実現は不透明」との論調が多い。

 では、国内外の投資のプロたちは、日本の成長率をどう見ているのかと言えば、1.7%は無理だとしても、1%台半ばの成長は可能で、その達成には政府による内需拡大の政策が不可欠という声が多い。

 ゴールドマン・サックス証券の馬場直彦さんは、政府の景気対策を条件に1.4%の成長を予測する。

 「7月の参議院選挙に向けての3.3兆円規模の補正予算の編成と実行のほか3年連続での賃上げへの介入などに注目が集まります」(馬場さん)

 同様に1%台半ばの成長率を予想するのは、第一生命経済研究所の永濱利廣さんだ。

 「16年度は企業の在庫調整の終了や政府の景気対策の効果も顕在化するでしょう。そして、17年4月の消費増税前の駆け込み需要にも期待ができます」(永濱さん)

 前述の2人よりは若干低めの1.3%の成長を予測するUBS証券の青木大樹さんは、企業が稼いだ利益をどれだけ貯め込んでいるかを示す企業貯蓄率の推移に注目する。

企業貯蓄ゼロで物価上昇へUBS証券作成。編集部で加筆。

 「過去20年以上、企業貯蓄率が高まると物価は低下しています。つまり、企業が利益を使ってこなかったことが内需の低迷やデフレの原因なのです。16年はここがガラッと変わり、企業貯蓄率が20年ぶりにゼロになると見ています」(青木さん)

 継続的なインフレ期待や消費の拡大を背景に、企業はお金を貯め込むより生産設備の拡充や新設にお金を回すようになり、その結果、企業貯蓄率がゼロになれば、物価の1%上昇と名目賃金の2%上昇の達成が見えてくるというわけだ。

景気回復と景気後退の両方を意識しつつ
買い銘柄を選んでおくのが現状の最善策に!

 では、こうした景気上昇局面で上がる株とは?

 今回、プロが挙げてくれたのは、設備投資や内需の拡大で上がる株だ。設備投資では、三菱電機(6503)関電工(1942)、そして内需関連では優待も魅力のイオン(8267)だ。

設備投資と内需の関連株に注目!景気上昇で上がる株の銘柄!三菱電機(6503)は、会社計画は減収減益だが市場は増収増益を見込む2015年12月の日銀短観で企業の設備投資について先行きが堅調であることが確認された。FA(ファクトリーオートメーション)機器の大手である三菱電機のような株は引き続き狙い目だ。同社の会社計画は減収減益だが、市場予想はむしろ小幅ながら増益増収を見込んでおり、株価は堅調に推移している。
設備投資と内需の関連株に注目!景気上昇で上がる株の銘柄!関電工(1942)は、東電系の電気設備工事大手。今期は7%増収・28%営業増益を計画。電力小売自由化を見据え、再生可能エネルギーを利用した発電事業にも注力している。
設備投資と内需の関連株に注目!景気上昇で上がる株の銘柄!イオン(8267)は、賃上げアップとなれば、消費拡大が期待される。小売り大手のイオンは新型のセルフレジを3年で300店以上に導入を計画し、人手不足にも積極的に対応する。

 

 最後に、日銀による追加の金融緩和、いわゆる黒田バズーカ第3弾の効果はどうなのか。HSBC証券の城田修司さんは、もはやあったとしても、その効果は小さいと語る。

 「近年は通貨供給量と物価の関係が不安定になっており、量的緩和をすればインフレ率が上昇するという波及の経路が崩れてきています。追加緩和を行なってもその効果は期待薄でしょう」(城田さん)

 ちなみに、景気回復がうまくいかなかった場合の注目株とは?

 プロが挙げてくれたのは、低価格の外食とネットショッピングの計3銘柄。低下価格の外食としてはゼンショーHD(7550)サイゼリヤ(7581)、ネットショッピングとしては楽天(4755)だ。

低価格の外食など「デフレ関連銘柄」が復活!!景気後退で上がる株の銘柄!ゼンショーホールディングス(7550)は、「 すき家」は深夜営業を再開今期は最終黒字を見込む景気が伸びずデフレ懸念が再び高まれば、消費を節約しようとする傾向が高まり、低価格で勝負する企業がまた脚光を浴びる。そうした企業のひとつ、ゼンショーは人手不足で「すき家」が深夜営業中止に追い込まれ前期は大幅赤字となったが、9月末から深夜営業が再開、今期は最終黒字へ復活の見込み。
低価格の外食など「デフレ関連銘柄」が復活!!景気後退で上がる株の銘柄!サイゼリヤ(7581)は、低価格のイタリアンレストランチェーン。前々期は大幅減益だったが、前8月期は復活、最終利益は10倍に。今期も引き続き増収増益を計画している。
低価格の外食など「デフレ関連銘柄」が復活!!景気後退で上がる株の銘柄!楽天(4755)は、不況にも強いeコマース「楽天市場」などを展開。15年12月期も20%以上の営業増益が予想される。株価の下げ止まりを確認後、買い好機に。

 量的金融緩和が限界を迎え、日本の経済成長は、政府による内需拡大の施策と民間主導による設備投資の拡大にかかっていると言えそうで、景気回復と景気後退の両方を睨みながら、対応したいところだ。

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