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ポイント業界で2016年に注目すべき業種は?(後編)ポイントプログラムを刷新した新生銀行や楽天銀行、三越伊勢丹でお得な「エムアイカード」に期待!

2016年1月30日公開(2023年12月20日更新)
ポイ探ニュース(菊地崇仁)
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 ポイント業界周辺で注目すべき業種として、前回はコンビニエンスストアと電力・ガスを挙げた。今回は、2016年に注目すべき業種をさらに2つ紹介したい。
(関連記事⇒ポイント業界で2016年に注目すべき業種は?(前編)楽天の今後の動向が気になるコンビニエンスストア、電力自由化で利用者を囲い込みたい電力会社に注目!

【注目すべき業種・その3】
続々とポイントプログラムをリニューアルしている「銀行」

 都市銀行の中でもポイントプログラムに力を入れているのが、「りそな銀行」や「埼玉りそな銀行」、「近畿大阪銀行」だ。

 この3行はクレディセゾンと提携し、「りそなクラブ.com」というWebサイトを経由してネットショッピングをするとポイントが貯まるサービスを2015年に開始した。貯めたポイントは、マイルや他のポイントなどに交換可能だ。

 また、2015年には「新生銀行」がATM利用以外の銀行取引でもTポイントが貯まるようにポイントプログラムをリニューアル。同年、「auじぶん銀行」もauユーザー向けに、給与振込口座指定などでWALLETポイントを付与するサービスを開始した。

 「スルガ銀行」は、Tポイントが貯まる「Tポイント支店」を開設し、「楽天銀行」は、楽天スーパーポイントが貯まる「ハッピープログラム」をリニューアル。さらに「住信SBIネット銀行」は、取引に応じてポイントが貯まる「スマートプログラム」を新たに開始するなど、銀行でのポイント付与が加熱している。今後も、ポイントを付与する銀行が増えていくだろう。
(関連記事⇒ANAマイルが貯まる「スルガ銀行ANA支店」やTポイントが貯まる「新生銀行」など、日常の取引で毎月ポイントが貯まるお得なネット銀行を紹介!
(関連記事⇒住信SBIネット銀行「スマートプログラム」を攻略!「SBIカード」の保有で最大限ランクアップすれば、振込手数料が月15回まで無料の最強のネット銀行に!?

 銀行で貯められるポイントの魅力は、通信や電力・ガスと同様に、自動的にポイントが貯まる点だ。例えば、給与振込口座に「auじぶん銀行」を指定すると、毎月50 WALLETポイントが自動的に獲得できる。

 通常の定期預金は、利息に20.315%の税金がかかる。年利1%の定期預金だとしても、税金分を差し引くと、実際は年利0.8%弱になってしまう。しかし、ポイント付き定期預金で付与されるポイントには税金がかからない。

 つまり銀行は、金利を低めにする代わりにポイント付与率を高くすることで、消費者が受け取れる利息を多くすることができるというわけだ。

■ポイントプログラムに力を入れているネット銀行
 新生銀行 ⇒詳細ページはこちら!
公式サイトはこちら!
 auじぶん銀行⇒詳細ページはこちら!
 
 楽天銀行 ⇒詳細ページはこちら!
公式サイトはこちら!
 住信SBIネット銀行 ⇒詳細ページはこちら!
公式サイトはこちら!

【注目すべき業種・その4】
ポイント統合や企業との提携で多方面の集客を狙う「駅ビル・百貨店」

 アトレやグランデュオなど、JR東日本が運営する駅ビルのポイントを統合したJRE POINTが、2016年2月23日(火)より開始される。
(関連記事⇒JR東日本の共通ポイント「JRE POINT」が登場!アトレなど商業施設のポイントに加え、将来的にはSuicaポイントやビューサンクスポイントも統合へ

 開始当初のインパクトはあまりないが、JRE POINTは、今後、Suicaポイントやビューサンクスポイントと統合することが発表されている。ポイントが統合されれば、小田急百貨店や西武百貨店などの他の駅ビルにとって脅威になるだろう。

 また、三越伊勢丹が「エムアイカード(MICARD)」のリニューアルを発表している。従来は、三越伊勢丹グループ百貨店で「エムアイカード」を利用すると5%OFFになる優待だったが、5%のポイント還元に変更となる。
(関連記事⇒「MICARD(エムアイカード)」の制度が来年変更!「割引⇒ポイント」に変わっても、三越や伊勢丹を利用する百貨店ユーザーにはお得な1枚に変わりなし

 従来のエムアイカードポイントは、1000ポイント貯めると、三越伊勢丹グループ百貨店で使える1000円分の商品券に交換できるというシステムだったため、ポイントが使いにくかった。しかし、リニューアル後は「1ポイント=1円」として、レジで利用できるように改善される。

 また、エムアイカードポイントをANAとJALのマイルに交換できるサービスも開始される。野村不動産との提携クレジットカードやJALとの提携クレジットカードの発行も検討されており、「エムアイカード」で富裕層の開拓を行うことになる。

MICARD(エムアイカード)
還元率 0.5~10%
(通常0.5%、三越伊勢丹グループ百貨店での買い物時は、前年年間購入額に応じて還元率5~10%)
MICARD
発行元 エムアイカード
国際ブランド ISA、AMEX
年会費(税抜) 初年度無料、2年目以降2000円
家族カード あり(年会費無料)
ポイント付与対象の
 電子マネー
モバイルSuica、ICOCA
MICARD(エムアイカード)の公式サイトはこちら

(関連記事⇒高還元カードの代表格、百貨店系クレジットカード!還元率5~10%のカードも多い中、本当に使えるのは「ペルソナ・アメックス」と「MICARD GOLD」

 この他に、三越伊勢丹もTポイントサービスを開始する予定があり、富裕層だけではなく、多方面からの集客を図っている。

 筆者が「エムアイカード」に注目している点は、ANAやJALとのマイル相互交換だけではなく、ポイントプログラムのリニューアル時期にある。2016年4月にポイントプログラムのリニューアルをする予定になっており、電力自由化の開始時期と重なるのだ。

 つまり、電力会社と「エムアイカード」の提携があるのではないか、と筆者は予想している。

 新電力陣営は電気料金が高い世帯を効果的に取得したいはずなので、百貨店クレジットカードと提携する可能性は高いだろう。

ポイントプログラムで企業の経営状態がわかってくる?
投資家は、企業とポイントの動向を観察すべし!

 ポイントプログラムを見ていると経済のことがわかってくる。

 例えば、2015年9月14日(月)にはミュゼプラチナムが「楽天ポイントカード」の加盟店から外れた。以前より、ニュース記事でミュゼプラチナムの経営不振について報道されていたが、加盟店契約を終了するということは、ある程度、報道が合っていたことが推察できる。

 また、株式会社レインズインターナショナルが運営するしゃぶしゃぶ温野菜で「楽天ポイントカード」を採用するというニュースがあったが、同社が運営する牛角では「Tカード」を採用している。この場合、Tポイントと楽天スーパーポイントではどちらのほうが効果が高いのか、という効果測定が可能になるため、同社の動向に注目すべきだろう。

 以上、今回は前編・後編にわたって、ポイントという観点から、2016年に注目すべき業種を解説した。
(関連記事⇒ポイント業界で2016年に注目すべき業種は?(前編)楽天の今後の動向が気になるコンビニエンスストア、電力自由化で利用者を囲い込みたい電力会社に注目!

MICARD(エムアイカード)
還元率 0.5~10%
(通常0.5%、三越伊勢丹グループ百貨店での買い物時は、前年年間購入額に応じて還元率5~10%)
MICARD
発行元 エムアイカード
国際ブランド ISA、AMEX
年会費(税抜) 初年度無料、2年目以降2000円
家族カード あり(年会費無料)
ポイント付与対象の
 電子マネー
モバイルSuica、ICOCA
MICARD(エムアイカード)の公式サイトはこちら

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還元率 年会費
(税込)
ブランド 電子マネー対応
(ポイント付与対象)
カード
フェイス

 ◆三井住友カード(NL)

0.5~7.0% 永年無料 VISA
Master
iD
三井住友カード(NL)の公式サイトはこちら
【三井住友カード(NL)のおすすめポイント】
券面にカード番号が記載されていない「ナンバーレス(NL)」なのが特徴(カード番号はアプリで確認可能)。通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※)する! さらに、獲得できる「Vポイント」は、dポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、ANAマイルなどに交換できるほか、「1ポイント=1円」としてカード利用額に充当できるなど、ポイントの汎用性が高いのも魅力!
※ 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。Google PayではMastercardタッチ決済は利用不可。
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 ◆楽天カード

1.0~3.0% 永年無料 VISA
JCB
Master
AMEX
楽天Edy
(楽天Edyへの
チャージ分は
還元率0.5%)
楽天カード公式サイトはこちら
【楽天カードのおすすめポイント】
楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベルを利用している人はもちろん、楽天ユーザー以外にもおすすめの「年会費無料&高還元」クレジットカードの代表格。通常還元率は1.0%だが、楽天市場や楽天ブックスでは最低でも還元率が3.0%以上に! また、「楽天ポイントカード」や電子マネーの「楽天Edy」との併用で、楽天グループ以外でも還元率は1.5~2.0%以上になる! ゴールドカードの「楽天プレミアムカード」も格安の年会費で「プライオリティ・パス」がゲットできてコスパ最強
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 ◆イオンカードセレクト

0.5~1.0%

永年無料 VISA
JCB
Master
WAON
モバイルSuica
SMART ICOCA

モバイルSuicaと
SMART ICOCAへの
チャージ分は還元率0.25%)
イオンカードセレクトのカードフェイス
【イオンカードセレクトのおすすめポイント】
一般的な「イオンカード」ではポイントがつかない「WAON」チャージでポイントが貯まり、「ポイント2重取り」ができるのが最大のメリット。また、「イオンカードセレクト」の保有+月1回のカード(または搭載のWAON)決済+ネットバンキングに登録という3つの条件を満たすだけで「イオン銀行Myステージ」の「シルバーステージ」に到達し、「イオン銀行」の普通預金金利がアップするので、「イオンカードセレクト」以外の「イオンカード」保有者はすぐ切り替えよう! しかも「イオンカードセレクト」で年間50万円以上を利用すれば、年会費無料のゴールドカード「イオンゴールドカードセレクト」が手に入り、「イオン銀行Myステージ」が無条件で「ゴールドステージ」に! なお、2024年10月1日~12月8日に入会すると、カード発行後1カ月間は対象のイオンモール専門店での買い物が5%OFF(請求時)になるキャンペーンを開催中!
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還元率 年会費
(税込)
ブランド 電子マネー対応
(ポイント付与対象)
カード
フェイス

 ◆三井住友カード ゴールド(NL)

0.5~7.0%

5500円
(ただし、年100万円以上の
利用で次年度から永年無料
VISA
Master
iD
三井住友カード ゴールド(NL)のカードフェイス
【三井住友カード ゴールド(NL)のおすすめポイント】
券面にカード番号が記載されていない“ナンバーレス(NL)”のゴールドカード。年会費5500円(税込)だが、年間100万円を利用すると(※1)、次年度から年会費が“永年無料”になるうえに、1万ポイントが「継続特典」としてもらえるのが大きな魅力! さらに、通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード ゴールド(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※2)するなど、ポイントも貯まりやすくてお得!
※1 対象取引などの詳細は、三井住友カードの公式サイトでご確認ください。※2 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。Google PayではMastercardタッチ決済は利用不可。
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 ◆JCB CARD W(ダブル)

1.0~10.5%
(※)
永年無料 JCB QUICPay
JCB CARD W(ダブル)公式サイトはこちら
【JCB CARD W(ダブル)のおすすめポイント】
39歳以下の人だけが申し込める、年会費無料のうえに通常還元率1%のお得な高還元クレジットカード!(40歳以降も継続して保有可能)さらに「ORIGINAL SERIESパートナー加盟店」の「ポイントアップ登録(無料)」をすれば、Amazonやセブン-イレブンなどでは還元率2%、スターバックスでは「スターバックスカード」へのチャージで還元率5.5%、「Starbucks eGift」の購入で還元率10.5%に!
※貯まったOki Dokiポイントを「JCB PREMO」に交換した場合の還元率。
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 ◆アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード

0.3~1.5%
(※1)
3万9600円 AMEX
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードの公式サイトはこちら
【アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードのおすすめポイント】
日本で最初に発行されたゴールドカード「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」の後継カードだけに、ステータス&付帯サービスは最高レベルで、カードが金属製という特別感もあって、一般的なゴールドカードとはケタ違い。たとえば、年間200万円(税込)以上を利用してカードを継続保有すると、国内40カ所以上の高級ホテルに無料宿泊できる「フリー・ステイ・ギフト」は、もはや一般的なプラチナカードすら凌駕するレベルの特典だ。さらに、高級レストランを2人以上で利用すると1人分が無料になる「ゴールドダイニング by 招待日和」や、世界1400カ所以上の空港ラウンジを年2回まで無料で利用できる「プライオリティ・パス」最高補償額1億円の「海外旅行傷害保険」が付帯するなど、もはや「ゴールドカード」の枠組みを大きく飛び越えている。また、家族カードは2人目まで年会費無料でお得(3人目以降は年1万9800円・税込)。
※貯まるポイントをマイルに交換した場合。1マイル=1.5円換算。
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