会社名 | フェニックスバイオ |
市場・コード/業種 | 東証マザーズ・6190/サービス業 |
上場日 | 3月18日 |
申込期間(BB期間) | 3月3日~3月9日 |
おすすめ証券会社 | SMBC日興証券、SBI証券 |
フィスコ分析による 市場の注目度 |
★★★(最高★5つ) |
▼いつ申し込んで、いつ購入する?(ブックビルディング期間、上場日など)
▼どこの証券会社で申し込める?(幹事証券会社)
▼いくらで買える?(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)
▼発行株数・単元数・公開規模は?
▼どんな会社?
▼業績データ/業績コメント
▼企業の詳細情報/銘柄紹介
▼投資のポイント
フェニックスバイオのIPOは、いつ申し込んで、いつ購入する?
(ブックビルディング期間、上場日など)
■スケジュール | ||||||
仮条件提示 | 3月2日 | |||||
ブックビルディング(抽選申込)期間 | 3月3日~3月9日 | |||||
公開価格決定 | 3月10日 | |||||
購入申込期間 | 3月11日~3月16日 | |||||
払込日 | 3月17日 | |||||
上場日 | 3月18日 |
フェニックスバイオのIPOは、どこの証券会社で申し込める?
(主幹事証券会社・幹事証券会社・委託販売証券会社など)
■取り扱い証券会社(2016年3月5日時点。割当は変更になる場合があります) | ||||||
証券会社名 (※青文字はクリックで詳細ページへ) |
引受シェア | 口座開設 | ||||
SMBC日興証券(主幹事証券) [最短5日で口座開設可能] |
87.0% | |||||
SBI証券 [最短2日で口座開設可能] |
0.9% | |||||
野村證券 | 7.0% | |||||
藍澤證券 | 1.7% | |||||
中銀証券 | 1.7% | |||||
ひろぎんウツミ屋証券 | 1.7% |
フェニックスバイオのIPOは、いくらで買える?
(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)
■価格情報 | ||||||
仮条件 | 1800~2400円 | |||||
公募価格 | 2400円 | |||||
初値 | 2350円 | |||||
初値騰落率 | -2.08% | |||||
最新チャート | 【クリックで最新チャートへ】 |
■レンジ予想(2016年3月2日時点) | ||||||
想定仮条件レンジ [予想PER] |
―~―円 [―倍~―倍] |
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予想トレーディングレンジ(※) [予想PER] |
1000~3000円 [―倍~―倍] |
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※期間は上場後1年を想定。 |
フェニックスバイオの発行株数・単元数・公開規模は?
■株数などに関する情報 | ||||||
発行済株式数(上場時) | 282万6800株(予定) | |||||
公開株式数 | 公募30万株 売出11万株 (オーバーアロットメントによる売出6万1500株) |
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想定公開規模 | 10.4億円~11.3億円(OA含む) |
フェニックスバイオは医薬品開発の受託試験サービス展開
PXBマウスを用いた受託試験サービスを展開する。PXBマウスは薬を代謝するのに重要な臓器である肝臓の大部分がヒト肝細胞に置き換わっていることから、ヒトの代謝を予測することができると考えられている。
6社同時上場というIPO集中日において、研究開発型バイオベンチャーの大型IPOのイメージが先行して同社に初値買いが向かいにくくなりそうだ。ただ、同社の公開規模はさほど大きくなく、黒字計上していることから想定より初値が伸びる可能性もあるため、今後の動向を注視したい。
公開規模については10億円強となる見込み。ただ、ベンチャーキャピタル保有株が一定程度あり、ロックアップは公開価格の1.5倍高で解除される内容となっている。また、3/18は他に5社が同時上場するため、資金分散の影響も考慮する必要がある。
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SMBC日興証券 | ||||||
SBI証券 | ||||||
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フェニックスバイオの業績データ
■業績推移(単位:百万円・% ) | ||||||
決算期 | 売上高 (伸び率) |
経常利益 (伸び率) |
純利益 (伸び率) |
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2012/3 | 793(―) | ▲ 237(―) | ▲ 240(―) | |||
2013/3 | 980(23.5%) | ▲ 59(―) | ▲ 62(―) | |||
2014/3 | 1,152(17.6%) | 66(―) | 143(―) | |||
2015/3 | 881(-23.6%) | 96(46.0%) | 91(-36.7%) |
■連結業績推移(単位:百万円・% ) | ||||||
決算期 | 売上高(伸び率) | 経常利益(伸び率) | 純利益(伸び率) | |||
2014/3 | 1,152(―) | 50(―) | 128(―) | |||
2015/3 | 881(-23.6%) | 62(23.0%) | 56(-55.8%) | |||
2016/3予 | 1,184(34.4%) | 160(155.3%) | 135(137.9%) | |||
2015/12 3Q | 799(―%) | 84(―%) | 71(―%) | |||
予想EPS/配当 | 単独:-円 連結:47.76円(上場時発行済株式数で試算)/0.00円 |
フェニックスバイオの業績コメント
2016年3月期の業績は、売上高が前期比34.4%増の11.8億円、経常利益が同155.3%増の1.6億円と増収増益の見通しとなっている。
足元では、同社グループの顧客が属する医薬品業界では、後発品との競争激化、製品開発の停滞、保険料の財政圧迫に起因する価格値下げ圧力等により製薬企業の収益性は低下する一方、膨大な開発費負担が生じる新薬開発への投資効率を高める目的でM&Aによる業界再編が依然として活発な状況にある。
このような状況を背景に、製薬企業では新薬開発を迅速かつ効率的に実施するために、臨床試験等の開発業務を外部のCRO(開発業務受託機関)へ委託するケースが増えており、同社グループがターゲットとしている前臨床試験においても製薬企業の外部委託は拡大傾向にある。
なお、通期計画に対する第3四半期末時点における進捗率は、売上高7.9億円で67.5%、経常利益0.8億円で52.5%となっている。
フェニックスバイオの詳細情報
■基本情報 | ||||||
所在地 | 広島県東広島市鏡山三丁目4番1号 | |||||
代表者名(生年月日) | 代表取締役 藏本 健二(昭和31年6月7日生) | |||||
設立 | 平成14年3月4日 | |||||
資本金 | 18億3009万円(平成28年2月15日現在) | |||||
従業員数 | 新規上場会社39人 連結会社47人(平成28年1月31日現在) | |||||
事業内容 | PXBマウスを用いた受託試験サービス |
■売上高構成比率(2015/3期 実績) | ||||||
品目 | 金額 | 比率 | ||||
PXBマウス事業 | 881 百万円 | 100.0% | ||||
合計 | 881 百万円 | 100.0% |
■大株主上位10位 | ||||||
順位 | 株主名 | 保有株数 | 保有シェア | |||
1 | 三和商事株式会社 | 110万8000株 | 40.30% | |||
2 | 森本 俊一 | 49万6000株 | 18.04% | |||
3 | 京大ベンチャーNVCC1号投資事業有限責任組合 | 15万9600株 | 5.81% | |||
4 | 株式会社特殊免疫研究所 | 12万9000株 | 4.69% | |||
5 | 株式会社バイオインテグレンス | 9万5000株 | 3.45% | |||
6 | 株式会社叡拳 | 8万8000株 | 3.20% | |||
7 | 積水メディカル株式会社 | 8万株 | 2.91% | |||
8 | 中外テクノス株式会社 | 5万7000株 | 2.07% | |||
9 | 三菱UFJキャピタル4号投資事業有限責任組合 | 5万5000株 | 2.00% | |||
10 | バイオ・サイト・インキュベーション二号投資事業有限責任組合 | 5万株 | 1.82% | |||
10 | JAIC-ブリッジ2号投資事業有限責任組合 | 5万株 | 1.82% | |||
合計 | 236万7600株 | 86.11% |
■その他情報 | ||||||
手取金の使途 | 海外での売り上げ増加を図るための資金、、設備資金及び社内体制強化に係る人員確保資金に充当する予定。 | |||||
関係会社 | 三和商事株式会社(親会社)砂糖卸売業 株式会社特殊免疫研究所(その他の関係会社)対外診断薬、抗体、試薬の製造販売 三和澱粉工業株式会社(その他の関係会社)澱粉及び澱粉加工品の製造販売 PhoenixBio USA Corporation(連結子会社)米国におけるPXBマウスを用いた受託試験サービスの提供 CMHL Consortium LL(連結子会社)製薬企業と共同でPXBマウスの有用性に関する研究 |
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VC売却可能分(推定) | 1社1万株(売出し・保有期間などの制限があるもの以外) | |||||
直近有償第三者割当 | 年月日 | 2014年12月19日 | ||||
割当先 | 三菱UFJキャピタル4号投資事業有限責任組合 | |||||
発行価格 | 2500円※株式併合を考慮済み |
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フェニックスバイオの銘柄紹介
同社グループは、同社と連結子会社2社で構成されており、PXBマウス(ヒト肝細胞を持つキメラマウス)を用いた医薬品開発の受託試験サービスを主たる業務としている。
○PXBマウス事業とは
同社は、マウスの肝臓の70%以上がヒトの肝細胞に置き換えられた「PXBマウス(ヒト肝細胞キメラマウス)」を作製する技術を持つ。このPXBマウスを用いて、医薬品開発における創薬過程のうち、主に前臨床過程において様々なサービスを展開する。医薬品の安全性や有効性を確保するには、臨床試験でヒトでの代謝を確認することが必要だが、「PXBマウス」では薬を代謝するのに重要な臓器である肝臓の大部分がヒト肝細胞に置き換わっていることから、ヒトの代謝を予測することができると考えられる。
同社は製薬会社に対して「PXBマウス」を用いた医薬候補物質の投与の受託試験サービスを提供している。また「PXBマウス」はB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスなど、ヒトの肝細胞にしか感染しないウイルスを研究するツールとなることも実証されており、抗ウイルス薬の開発にも利用されている。主なサービスは以下のとおり。
(1)DMPK/Tox試験(薬物動態関連試験、安全性試験)
DMPK(Drug Metabolism and Pharmacokinetics)とは、薬物がヒトの体内に取り込まれて薬効を発揮する過程で代謝作用によって速やかで安全に体外に排出する薬物の体内動態に関する評価・解析のことである。薬物が薬効を発揮するためには一定の時間、適切な有効濃度で体内にとどまる必要があるが、同時に、ヒトにとって薬物は異物であるので代謝機構で速やかに排出されなければならない。
また、Tox(Toxicology)とは、ヒト体内の種々の組織(肝臓など)や細胞に与える毒性の評価・解析のことである。薬物は常に薬効と毒性が表裏一体の関係であるため、毒性が現れる臓器や症状、毒性を示す薬の量などを臨床試験に入る前に十分予測する必要がある。特に肝臓は薬物代謝の主担当臓器であるため、毒性を示すことが多いとされている。
同社では、創薬の前臨床試験において有用なデータを取得することができると考え、PXBマウスを用いた薬物動態関連試験及び安全性試験の受託試験サービスを提供している。
(2)肝炎試験(薬効評価)
PXBマウスはヒト肝細胞を有することで、ヒト肝臓疾患モデル動物としての高い利用価値を持つ。特に、適切な疾患モデル動物の利用が困難だったC型肝炎ウイルスやB型肝炎ウイルスの研究については、PXBマウスを利用することで大規模な薬効評価試験を速やかに実施することが可能となった。これまでに国内外の多くの製薬企業や研究機関がPXBマウスを利用して新薬候補化合物の有効性を検証しており、同社グループは主に抗肝炎薬の薬効評価の受託試験サービスを提供している。
(3)PXB-cellsの販売(PXBマウスから得られる新鮮ヒト肝細胞)
PXB-cellsは、PXBマウスから随時灌流採取した肝細胞であり、非凍結のまま新鮮な状態で提供できる。PXB-cellsを利用すると、創薬研究者は、肝細胞本来の機能を保持した状態で実験・評価することが可能となり、また、PXBマウスの安定生産を背景に、創薬研究者の都合に応じて実験を実施することが可能である。
フェニックスバイオの投資のポイント
6社同時上場というIPO集中日において、研究開発型バイオベンチャーの大型IPOのイメージが先行して同社に初値買いが向かいにくくなりそうだ。昨年のバイオ・医薬品関連のIPOでは、6月に上場したヘリオス<4593>が公開価格比+22.5%、12月のミズホメディー<4595>が同+156.5%と好調だった一方で、10月のグリーンペプタイド<4594>などが公開価格割れとなった。
ミズホメディーは体外診断用医薬品を手掛け黒字を計上している点に加え、公開規模が4億円程度と小型だったことが好パフォーマンスの要因となった。同社も公開規模はさほど大きくなく、受託試験サービスを手掛け黒字を計上している点がミズホメディーと共通している。想定より初値が伸びる可能性もあるため、今後の動向を注視したい。
同社は、PXBマウス(ヒト肝細胞を持つキメラマウス)を用いた医薬品開発の受託試験サービスを展開している。PXBマウスは薬を代謝するのに重要な臓器である肝臓の大部分がヒト肝細胞に置き換わっていることから、ヒトの代謝を予測することができると考えられている。
業績面について、2016年3月期は売上高が前期比34.4%増の11.8億円、経常利益が同155.3%増の1.6億円と増収増益の見通しとなっている。足元で大きく業績が拡大しているが、収益規模はなお小さく、想定仮条件水準の今期予想PERも46~50倍程度と割安感に乏しい。
公開規模については10億円強となる見込み。ただ、ベンチャーキャピタル保有株が一定程度あり、ロックアップは公開価格の1.5倍高で解除される内容となっている。また、前述のとおり3/18は他にアグレ都市デザイン<3467>、グローバルグループ<6189>など5社が同時上場するため、資金分散の影響も考慮する必要がある。
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SMBC日興証券 | ||||||
SBI証券 | ||||||
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[データ提供・銘柄分析]フィスコ
■「IPO株が当たらない!」という人は、まずこちらの記事へ!
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【2024年12月2日時点】
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◆SMBC日興証券 | ||||
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) | ネット配分・抽選方法 | 口座数 | ||
2023 | 2022 | 2021 | ||
19社 52社 |
24社 47社 |
26社 80社 |
10%:1人1票の平等抽選 最大5%:「ステージ別抽選」※1 |
345万 |
【ポイント】 大手証券の中でもIPOに力を入れており、例年、主幹事数・取り扱い銘柄数ともに全証券会社中でトップクラス! また、国内五大証券会社のひとつだけあり「日本郵政グループ3社」や「JR九州」「ソフトバンク」などの超大型IPOでは、主幹事証券の1社として名を連ねることも多い。10%分の同率抽選では、1人1単元しか申し込めないので資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。さらに、2019年2月からは、預かり資産などによって当選確率が変わる「ステージ別抽選」がスタート。平等抽選に外れた人を対象にした追加抽選で、最高ランクの「プラチナ」だと1人25票が割り当てられて当選確率が大幅にアップする。 ※1 預かり資産残高などによって決まる「ステージ」ごとに、別途抽選票数が割り当てられる。 |
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◆SBI証券 | ||||
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) | ネット配分・抽選方法 | 口座数 | ||
2023 | 2022 | 2021 | ||
21社 91社 |
13社 89社 |
21社 122社 |
60%:1単元1票の平等抽選 30%:「IPOチャレンジポイント」順に配分 10%:知識・経験・資力と取引状況を踏まえて配分 |
1245万 ※ |
【ポイント】 ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、2023年は全96社中91社と約95%のIPO銘柄を取り扱った。つまり、SBI証券の口座さえ持っていれば、ほとんどのIPO銘柄に申し込めると考えていいだろう。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる。当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」が、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのもメリットだ。また、スマートフォン専用サイトでIPOの申し込みや情報確認ができるのも便利。 ※SBIネオトレード証券、FOLIOの口座数を含んだSBIグループ全体の口座数。 |
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※ 主幹事数、取扱銘柄数はREITを除く。口座数は2023年12月末時点。 |