名古屋銀行（8522）、株主優待の内容を変更！「株式併合（10株を1株に併合）」に伴う微調整だが定期預金金利の優遇幅の引き下げで優待利回りダウン

 株式会社名古屋銀行が株主優待内容を変更すると2016年5月11日に発表した。

■名古屋銀行
業種	コード	市場	権利確定月
銀行	8522	東証1部/名証1部	毎年3月
株価（終値）	単元株数 （※2016年5月11日現在）	最低投資金額	配当利回り
362円	1000株	36万2000円	1.93％
【名古屋銀行の最新の株価・株主優待の詳細はこちら！】
※株価などのデータは2016年5月11日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。

名古屋銀行は愛知に拠点を置く中堅の地銀。県内の地銀では首位の規模。

 名古屋銀行の従来の株主優待の内容は、1000株以上の株主は次の①～③のいずれかを選択するもので、それに加えて3000株以上を1年以上継続保有する株主には、地元特産品を掲載したギフトカタログ（3000円相当の商品を選択できる）が贈呈されていた。
①スーパー定期預金（期間1年、金額は10万円以上100万円まで）の金利を、店頭提示金利より年0.3％上乗せ
②投資信託(金額10万円以上)の購入手数料のうち、申込金額の0.3％をキャッシュバック（上限3000円まで）
③外貨定期預金（金額1000米ドル以上）の手数料を30％キャッシュバック（上限3000円まで）

 今回の株主優待内容の変更は、2016年6月24日開催予定の株主総会で可決承認が見込まれている「株式併合（10株を1株に併合）」と「単元株式数の変更（1000株から100株）」に伴うもので、従来は1000株以上の株主が対象だったものが100株以上に、3000株以上の株主が対象だったものが300株以上に、株式併合に合わせて調整される。

 ただし、前述した①「スーパー定期預金（期間1年、金額は10万円以上100万円まで）の金利の優遇」に変更があり、従来は「店頭提示金利より0.3％上乗せ」だったものが、今後は「店頭提示金利より0.1％上乗せ」へと、上乗せされる金利が下がることになった。

 この株主優待の変更は、2017年3月31日時点の株主名簿に記載または記録された株主から適用される。

名古屋銀行の株主優待制度の変更前と変更後

名古屋銀行の株主優待の利回りはどうなる？

 名古屋銀行の2016年5月11日時点の株価（終値）は362円なので、変更後の株主優待利回りは以下のようになる。

【変更前】
（1000株保有・100万円の定期預金金利優遇を選択した場合）
投資金額：1000株×362円＝36万2000円
定期預金の利息：2470円
（※2016年現在の1年もの定期預金の店頭金利「0.01％」に0.3％を上乗せ（=0.31％）。利息は20.315％の税引き後の数字）
株主優待利回り＝2470円÷36万2000円×100＝0.68％

（3000株を1年以上保有・100万円の定期預金金利優遇を選択した場合）
投資金額：3000株×362円＝108万6000円
定期預金の利息とカタログギフトの特産品：2470円+3000円＝5470円
株主優待利回り＝5470円÷108万6000円×100＝0.50％

【変更後】（10株⇒1株の株式併合後）
（100株保有・100万円の定期預金金利優遇を選択した場合）
投資金額：100株×（362円×10株＝3620円）＝36万2000円
定期預金の利息：877円
（※2016年現在の1年もの定期預金の店頭金利「0.01％」に0.1％を上乗せ（=0.11％）。利息は20.315％の税引き後の数字。以下同）
株主優待利回り＝877円÷36万2000円×100＝0.24％

（3000株を1年以上保有・100万円の定期預金金利優遇を選択した場合）
投資金額：300株×（362円×10株＝3620円）＝108万6000円
定期預金の利息とカタログギフトの特産品：877円+3000円＝3877円
株主優待利回り＝3877円÷108万6000円×100＝0.36％

 名古屋銀行の今回の株主優待の変更は「株式併合」によるもので、大幅な変更はないものの、定期預金金利に上乗せされる優遇幅が0.3％から0.1％に低下したため、株主優待利回りは下がることになった。

 なお、名古屋銀行は昭和24年創業、その名のとおり愛知県・名古屋市に拠点を置く地銀。愛知県内の地銀の中では首位。マイナス金利影響下で預貸収支はやや悪化しているものの、業績は堅調をキープしている。

■名古屋銀行
業種	コード	市場	権利確定月
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株価（終値）	単元株数 （※2016年5月11日現在）	最低投資金額	配当利回り
362円	1000株	36万2000円	1.93％
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• 11月
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