来週の日経平均株価の予想レンジを発表!

来週(11/9~11/13)の日経平均株価の予想レンジは、5万4000~6万円! 暴落後の自律反発が期待される一方、米国のAIデータセンター規制の行方には要警戒!

2026年11月6日公開
ラカンリチェルカ(村瀬 智一)
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今週の日経平均株価は、米・中間選挙での民主党の勝利などを背景に
大幅に下落し、週末には一時5万7000円を割り込む!

 今週(11月2〜6日)の日経平均株価は、米国のAI投資の減速懸念や中間選挙を受けたAIに対する規制強化への警戒から大幅に下落。最終的に6万円を大きく割り込み、先週末と比べて5855.34円(9.25%)安い5万7434.77円で終えました。

日経平均株価チャート/日足・3カ月日経平均株価チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)
※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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 週明けの11月2日は小幅安で始まりましたが、3日の祝日を挟んだ4日にはAI・半導体関連株を中心に売りが加速。急落後には押し目買いで一時切り返す場面もありましたが、戻りは限定的でした。

 11月5日は、日経平均株価が6万1077円まで下落する一方、TOPIXは上昇し、指数間で明暗が分かれました。

 そして米国時間の11月5日には、3日の米・中間選挙でAI規制に前向きとされる民主党が大勝したことで、データセンター建設への規制強化に伴うAIインフラ投資の減速懸念が強まり、米国市場でナスダック総合指数やSOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)が急落。その影響で翌6日の日本市場も全面安となり、日経平均株価は前日比3643.13円(5.96%)安と終値ベースで過去3番目の下げ幅となりました。韓国KOSPI指数の急落によるサーキットブレーカーの発動も、投資家のリスク回避姿勢を強めました。

 チャートでは、日経平均株価、TOPIXともに52週移動平均線を下回っています。短期間で急落したので「売られ過ぎ」といった雰囲気が強まっていることからリバウンドも期待されますが、投資家の持ち高圧縮や機械的な売りが相場を一段と不安定にする可能性にも注意が必要です。

来週の日経平均株価は、自律反発が期待される一方、需給調整が継続!
日米のAI・半導体関連株の決算発表や米国の物価指標の動向に要注目

【来週の日経平均株価の想定レンジ】
 5万4000 ~ 6万円

 
 来週(11月9〜13日)の日経平均株価は、売られ過ぎから自律反発が期待される一方、AI・半導体関連株の需給調整が続き、戻りの鈍い展開となりそうです。戻り局面では持ち高調整の売りを警戒し、内需・好業績株への選別物色が進むと見ています。

 米国市場については、AIデータセンター規制の行方や、米国時間の11月6日に発表が予定されている米・雇用統計に対する金利や為替の反応が焦点となりそうです。その他の経済指標では、9日の中国10月消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)、10日の米国の10月CPI、13日の米国の10月PPIが重要視されており、これらの物価動向が米国の長期金利やハイテク株の動向を左右すると見られます。

 国内の経済指標では、11月9日の景気動向指数、10日の家計調査、12日の企業物価指数が注目されます。

 決算発表については、国内では9日に古河電気工業(5801)、10日にソフトバンクグループ(9984)と三井金属(5706)、12日にトライアルホールディングス(141A)、13日に三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)が控えています。

 一方、米国では11月10日のコアウィーブ(CRWV)、12日のシスコシステムズ(CSCO)とアプライドマテリアルズ(AMAT)の決算がAI投資の見通しを測る材料となりそうです。

【今週の値上がり率・値下がり率・出来高ランキング】
シンバイオ製薬 が+54.55%で値上がり率トップ!

 ここからは、今週、値動きが目立った個別銘柄を見ていきましょう。

 今週の値上がり率ランキングのトップはシンバイオ製薬(4582)でした。11月5日に造血幹細胞移植後のアデノウイルス感染症を対象とした注射剤ブリンシドホビルについて、英国医薬品・医療製品規制庁(MHRA)との間で、承認申請を進めることで合意したと発表。これが好感されました。

 値上がり率2位のHODL1(2345)は10月27日、国内事業会社からブロックチェーン上のスマートコントラクトを用いた決済制御機能の設計・開発業務を受注したと発表したことが材料となって急伸しました。その後も利食いを交えながらリバウンドが続いており、低位材料株として短期的な値幅取りが集中したようです。

 値上がり率3位のPEGASUS(6262)は、10月30日発表の中期経営計画で示した配当方針により、今期の予想配当利回りが10月30日時点で10%を超えることが材料視され、連日ストップ高をつける動きを見せました。
【※関連記事はこちら!】
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増配を開示した銘柄を利回り順に紹介[2026年10月]配当利回り13.9%のPEGASUS、配当利回り6.4%のGMOフィナンシャルホールディングスなどに注目!

 一方、今週の値下がり率ランキングの1位はペイクラウドホールディングス(4015)でした。11月2日に、連結子会社のアララが提供するメール配信サービス「アララメッセージ」への不正アクセスに関する続報を発表したことが、引き続き嫌気されました。

 値下がり率2位はキオクシアホールディングス(285A)。10月30日に発表した2027年10~12月期の営業利益見通しが市場予想を下回ったことで、週初から売りが先行しました。さらに、11月3日の米・中間選挙で民主党が上下両院の過半数を確保。テキサス州やジョージア州など主要なデータセンターがある州でも民主党が躍進したことで、AIデータセンターへの規制が強化されるとの見方から、AI・半導体関連株は軟調に推移。その流れでキオクシアホールディングスも下落しました。

■今週の値上がり率 トップ5
順位 先週末比(%) 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
1 +54.55 シンバイオ製薬 (東G・4582)
2 +43.90 HODL1(東S・2345)
3 +40.49 PEGASUS(東S・6262)
4 +20.10 ストライクグループ(東P・6196)
5 +17.04 出前館(東S・2484)
■今週の値下がり率 ワースト5
順位 先週末比(%) 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
1 −40.92 ペイクラウドホールディングス(東G・4015)
2 −36.82 キオクシアホールディングス(東P・285A)
3 −35.64 日本エム・ディ・エム(東P・7600)
4 −33.35 バリュエンスホールディングス(東G・9270)
5 −32.79 ウイルコホールディングス(東S・7831)
■今週の出来高 トップ5
順位 出来高(株) 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
1 1,293,466,200 NTT(東P・9432)
2 1,014,578,300 オンコセラピー・サイエンス(東G・4564)
3 856,696,200 ランド(東S・8918)
4 578,625,900 キオクシアホールディングス(東P・285A)
5 435,935,400 ソレイジア・ファーマ(東G・4597)

【来週の主要イベント】
米国のCPI・PPI、アプライドマテリアルズ決算、
国内のソフトバンクグループの決算やRECEPTIONISTのIPOに注目!

 来週は以下のようなイベントが予定されています。

<11月9日(月)>
◆決算:古河電気工業(5801)、ワークマン(7564)
◆9月景気先行指数/一致指数速報値
◆中10月生産者物価指数(PPI)
◆中10月消費者物価指数(CPI)
◆独9月貿易収支
◆米9月卸売売上高

<11月10日(火)>
◆RECEPTIONIST(660A)東証グロース上場
◆決算:資生堂(4911)、三井金属(5706)、ソフトバンクグループ(9984)
◆9月全世帯家計調査
◆9月国際収支/経常収支/貿易収支
◆中10月貿易収支
◆米10月消費者物価指数(CPI)
◆決算:コアウィーブ(CRWV)

<11月11日(水)>
◆決算:出光興産(5019)、三菱マテリアル(5711)
◆米国は退役軍人の日(ベテランズ・デー)の祝日
◆独10月消費者物価指数(CPI)改定値

<11月12日(木)>
◆決算:トライアルホールディングス(141A)、KADOKAWA(9468)
◆10月国内企業物価指数
◆米10月中古住宅販売件数
◆決算:シスコシステムズ(CSCO)、アプライドマテリアルズ(AMAT)

<11月13日(金)>
◆決算:三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)
◆欧7-9月期四半期域内総生産(GDP)改定値
◆欧9月貿易収支
◆米10月卸売物価指数(PPI)

【来週の注目銘柄】
「ヒューリック」「グロービング」「オリエンタルランド」
の3銘柄をピックアップ!

 来週、注目したい銘柄は、この3つです。

ヒューリック(2026年11月6日時点)
業種 市場・コード 株価 予想PER 実績PBR
不動産業 東P・3003 1895.5円 11.4倍 1.51倍
好業績を背景にした成長投資と株主還元の両立に期待
都心の駅近オフィスや商業施設を中心に、不動産の賃貸・開発・売買を展開しています。住宅等を除く保有物件の7割以上が駅徒歩5分以内に立地しており、安定した賃料収入と高い収益性が強みです。観光ホテル・旅館やデータセンターなど、成長分野への投資も積極的に行っています。2026年12月期・第3四半期の決算では、累計の経常利益が前年同期比10.4%増の1010億円で、通期予想を1900億円に上方修正。さらに年間配当予想を70円に引き上げました。新たな中長期経営計画では、M&Aを活用した事業領域の拡大を掲げており、安定収益を基盤とした継続的な利益成長と株主還元の強化が期待されます。株価は、直近の急騰で52週移動平均線、さらには7月29日につけた戻り高値1915円を明確に上抜けており、2月につけた年初来高値2094円の突破が意識されます。
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ヒューリック(3003)、14期連続の「増配」を発表し、配当利回り4.0%に! 年間配当は14年で28倍に増加、2026年12月期は前期比8円増の「1株あたり70円」に!
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グロービング(2026年11月6日時点)
業種 市場・コード 株価 予想PER 実績PBR
サービス業 東P・277A 1955円 16.7倍 7.18倍
AI関連需要の拡大を追い風に、事業変革支援を推進
企業の経営戦略の立案から実行支援までを手掛けるコンサルティング会社です。顧客企業と共同で事業変革を推進する「Joint Initiative」型コンサルティングが強みで、AIエージェントの開発や企業のAI導入支援にも注力しています。2027年5月期・第1四半期は、売上収益が前年同期比20.8%増の32億円と拡大した一方、採用費用の増加などで営業利益は3.1%減少。また、企業のAI活用需要を取り込み、AI関連の売上比率は56.1%に高まりました。11月にはAIを活用した調達支援サービスの試験運用を予定しており、AI事業の本格展開やM&A戦略の進展が注目されます。株価は、足元のリバウンドが続くなか、26週移動平均線が下値支持線として意識されています。この先、52週移動平均線を明確に上抜けてくると、上昇の勢いが一段と強まりそうです。
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オリエンタルランド(2026年11月6日時点)
業種 市場・コード 株価 予想PER 実績PBR
サービス業 東P・4661 3529円 43.3倍 5.03倍
クリスマスイベントや年末商戦での集客拡大に期待
東京ディズニーランドと東京ディズニーシーを運営する国内テーマパーク最大手です。ディズニーブランドの集客力や高付加価値のアトラクション、ホテル事業などが強みです。2027年3月期上期は、入園者数の増加と客単価の上昇を背景に営業利益が前年同期比15.0%増となり、通期業績予想を上方修正しました。11月11日から12月25日まで、スペシャルイベント「ディズニー・クリスマス」を開催。東京ディズニーランドではパレード「トイズ・ワンダラス・クリスマス!」、東京ディズニーシーでは花火イベント「スターブライト・クリスマス」などが行われます。年末の集客拡大や限定商品の販売、飲食需要の増加による収益押し上げが期待されます。株価は強い上昇トレンドが続いており、足元で2025年9月以来の水準を回復。2024年1月の高値5765円をピークとした長期の下落トレンドからの本格的なトレンド転換が期待されます。
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