前期から配当が1.5倍に増えた「増配」銘柄の中で、配当利回り順にランキングを作成!
最新の決算では「純利益が過去最高」「増配基調は継続」「ROE(自己資本利益率)が上昇」という上場企業の好調さが鮮明になっている。そんな中、投資する銘柄はどのような点に注目して選ぶべきなのか?
ダイヤモンド・ザイの巻頭ニュースページでは、最新決算へのストラテジストの評価とともに、決算の総括を踏まえて「増配×高利回り」「復配×高利回り」「ROE上昇率」「1株益上昇率」「黒字転換&営業利益率」という指標別に5つの銘柄ランキングを発表している。
今回はそのなかから、「増配×高利回り」銘柄ベスト10を紹介! 配当予想が前期比で50%増の企業から高配当利回り順に掲載する。
出揃った今期予想はおおむね好調!
最新決算でわかった傾向と対策は?
3月期決算企業の決算発表が終わり、2016年度の決算が出揃った。みずほ証券エクイティ調査部のレポートによると、東証1部企業の純利益は過去最高益を更新し、配当も前年比13%増と好調ぶりが鮮明になった。また、直近2年は減少していたROEも、2016年度はプラスに転じている。
この結果をどう評価すればいいか。みずほ証券チーフ株式ストラテジストの菊地正俊さんは「ROEの3年ぶりの上昇はポジティブ」と評する。
「伊藤レポート(2014年8月に発表された、経済産業省のプロジェクトの報告書。金融危機の反省から短期主義的な投資の是正やコーポレートガバナンスの強化について言及されている)が目標にした8%に乗り、2017年度予想では9%台に上昇予想。コーポレートガバナンス改革の成果として評価できる」(菊地さん)
コーポレートガバナンス改革の兆しは、企業の中期経営計画にも現れていると菊地さんは指摘する。生保協会の企業調査(上場572社回答)によると、2016年度には前年比10%増の約80%の企業が中期経営計画を公表。またROEの目標値を設定し公表する企業も前年度41%から49%に増えている。このような状況を踏まえ、菊地さんは「東証1部企業のROEが今後2~3年以内に2ケタを達成すれば、海外投資家の日本株を見る目が好転するだろう」と予想。ROEは今後ますます重要視される指標と言えるだろう。
一方、個別の決算に目を向けると「景気敏感業種とディフェンシブ業種との格差が特徴的」と、智剣・Oskarグループ主席ストラテジストの大川智宏さんは指摘する。景気敏感業種とは製造業、金融など、ディフェンシブ業種とは食品、小売などを指す。
「東証1部の純利益のシェアで見ると、2015年度は景気敏感がトップだったが、2016年度はディフェンシブが5%以上シェアを伸ばしてこれを抜き、主役が交代した。製造業は為替によるところが大きいが、米国の利上げ延期観測など不透明感が増す今は円高に振れやすく、今期も内需株の優勢が続きそう」(大川さん)
決算の総括を踏まえランキングを作成!
増配基調が続く今期、買うべき銘柄は?
では、上記のような今期の決算の特徴を踏まえて、どのような銘柄に投資をすべきなのだろうか? ダイヤモンド・ザイ編集部では、最新決算の傾向を踏まえて、いくつかの指標を組みあわせた「おすすめ銘柄のランキング」を作成した。ランキングの作成および「おすすめ銘柄」のセレクトは、フィスコの情報配信部長でアナリストの、村瀬智一さんにお願いした。
ダイヤモンド・ザイでは、「ROE上昇率ベスト10」「1株益上昇率ベスト10」「黒転&営業利益率ベスト10」「復配×高利回りベスト10」など、5つのランキングを発表しているが、今回はその中から「増配×高利回りベスト10」のランキングを公開! 今期の配当予想が前期に比べて50%以上増えている企業をピックアップした上で、配当利回りが高い順に並べて作成したランキングなので、ただの高配当銘柄でなく、業績も好調な銘柄が並んでいる。
「増配×配当利回りベスト10」の中でもおすすめなのは、第1位に輝いた「KG情報(2408)」。求人や住宅などのサイトを運営する企業で、配当は前期の19.4円から41.9円に飛躍的にアップしていて、配当利回りはなんと5%超! 4期連続で減収減益だったが、今期は増収増益予想で株価も回復傾向にあるので、業績のインパクト次第では値上がり益も狙えそうだ。
「増配×配当利回りベスト10」の中には、配当が前期比で3.8倍になった銘柄もあり、上位7位までが配当利回り3%超となっている。このランキングを参考に、業績がいい高配当銘柄への投資を検討してみては?
【ランキング 増配×高利回りベスト10】 | ||||
単元 | 増配率 | 予想配当利回り | 最新の株価 | |
1位 | KG情報(東J・2408) | |||
100株 | 116.0% | 5.05% | ||
2位 | ダイユー・リックHD(東1・3546) | |||
100株 | 100.0% | 3.32% | ||
3位 | エレマテック(東1・2715) | |||
100株 | 190.0% | 3.19% | ||
4位 | モリト(東1・9837) | |||
100株 | 64.7% | 3.17% | ||
5位 | ヒロセ電機(東1・6806) | |||
100株 | 100.0% | 3.12% | ||
6位 | バロックジャパンリミテッド(東1・3548) | |||
100株 | 280.0% | 3.07% | ||
7位 | JACリクルートメント(東1・2124) | |||
100株 | 66.7% | 3.02% | ||
8位 | 山陰合同銀行(東1・8381) | |||
100株 | 73.3% | 2.97% | ||
9位 | キタムラ(東2・2719) | |||
100株 | 100.0% | 2.85% | ||
10位 | NTN(東1・6472) | |||
1000株 | 50.0% | 2.73% | ||
※配当予想が前期比で50%増の企業から高配当利回り順に掲載 |
【2019年12月3日時点】 【証券会社おすすめ比較】 手数料、取引ツールetc.で総合比較! おすすめネット証券はココだ! |
|||||
株式売買手数料(税抜) | 投資信託 ※1 |
外国株 | |||
1約定ごと | 1日定額 | ||||
10万円 | 20万円 | 50万円 | 50万円 | ||
◆松井証券 ⇒詳細情報ページへ | |||||
0円※ | 300円※ | 500円※ | 500円/日 | 1183本 | ― |
【松井証券のおすすめポイント】 1日定額制プランしかないが、最大のメリットは、なんといっても1日の約定金額の合計が10万円以下であれば売買手数料が無料という点。資金が少なく、複数の銘柄に分散投資する初心者の個人投資家にはおすすめだ。さらに、2016年度JCSI(日本版顧客満足度指数)調査で、証券業種の第1位を獲得! その使い勝手は、チャート形状で銘柄を検索できる「チャートフォリオ」を愛用している株主優待名人・桐谷さんも「初心者に特におすすめ」と太鼓判を押す。また、デイトレード限定で手数料が無料になる「一日信用取引」、手数料が激安になる「一日先物取引」など、専業デイトレーダーにとって利便性の高いサービスも充実している。 ※1日定額制の場合 |
|||||
【関連記事】 ◆松井証券はどうして投資信託の取扱数が少ないのか? あえて取扱数で勝負せず、松井証券が「顧客に無駄なコストを使わせない」という理念にこだわる理由とは ◆【松井証券のおすすめポイントは?】10万円以下の株取引は手数料0円!その他無料サービスと個性派投資情報も満載 ◆「株初心者が口座開設するなら、おすすめのネット証券はどこ?」桐谷さんのおすすめは松井、SBI、東海東京の3社! |
|||||
◆SBI証券 ⇒詳細情報ページへ | |||||
90円 | 105円 | 250円 | 429円/日 | 2655本 | ○ 米国、中国、 韓国、ロシア 、アセアン |
【おすすめポイント】 ネット証券最大手で、アクティブプランなら1日合計10万円以下の売買手数料が現物・信用ともに0円とお得。投資信託の数は約2700本と業界トップクラス。投資信託が100円以上1円単位で買えるので、投資初心者でも気軽に始められる。さらに、IPOの取扱い数は、大手証券会社を抜いてトップ。PTS取引(私設取引システム)も利用可能で、一般的な取引所より有利な価格で株取引できる場合もある。海外株式は、米国、中国、ロシアのほか、アセアン株式も取り扱うなど、とにかく商品の種類が豊富だ。米国株が、2019年7月の値下げにより売買手数料が最低0米ドルから取引可能になったのも魅力。低コストで幅広い金融商品に投資したい人には、必須の証券会社と言えるだろう。「2019年 オリコン日本顧客満足度ランキング ネット証券」では、4年連続12度目の1位を獲得。 |
|||||
【SBI証券の関連記事】 ◆「楽天証券」や「SBI証券」など、5つの証券会社が売買手数料を大幅値下げ! 「1日最高40万円」の取引まで無料で売買できるお得なネット証券も登場! ◆【SBI証券のおすすめポイントは?】IPOの多さ&夜間取引、銀行との連携など独自サービスも充実! ◆「株初心者&株主優待初心者が口座開設するなら、おすすめのネット証券はどこですか?」桐谷さんのおすすめは松井、SBI、東海東京の3社! |
|||||
◆マネックス証券 ⇒詳細情報ページへ | |||||
100円 | 180円 | 450円 | 2500円/日 | 1183本 | ○ 米国、中国 |
【おすすめポイント】 1注文30万円までなら手数料の安さはトップクラス。小型株中心に売買する人には、魅力的な値段設定と言える。米国株も最低手数料5ドル(税抜)から買えるので、非常にお手軽だ。多彩な注文方法や板発注が可能な高機能無料ツール「マネックストレーダー」など、トレードに役立つツールもそろっている。中でも、日本株、米国株、先物取引についてロボットの投資判断を日々配信する「マネックスシグナル」は、スイングトレードのときに参考にしたい。毎月5000円の掛金から始められる低コストなiDeCoサービスも行っている。 |
|||||
【関連記事】 ◆マネックス証券のNISA口座は手数料が一番お得! 国内株は無料、外国株も買付が無料のうえ、外国株やIPOの銘柄数も多いので、投資初心者におすすめ! ◆【マネックス証券おすすめのポイントは?】日本株手数料の低さ、ユニークな投資ツールが充実! ◆「トレードステーション」の多彩な機能から手数料、おすすめの使い方まで徹底解説! マネックス証券が提供する「高機能トレードツール」を使いこなそう! |
|||||
1約定ごと(税抜) | 1日定額(税抜) | 投資信託 ※1 |
外国株 | ||
10万円 | 20万円 | 50万円 | 50万円 | ||
◆楽天証券 ⇒詳細情報ページへ | |||||
90円 | 105円 | 250円 | 429円/日 | 2637本 | ○ 米国、中国 、アセアン |
【楽天証券のおすすめポイント】 1約定ごとプランの「超割コース」は、手数料が低水準のうえ、手数料の1〜3%をポイント還元! また、2017年9月より、1日定額コースの料金を引き下げ、1日10万円以下なら手数料が無料に! さらに、楽天カードで投信積立を行うと1%分のポイントが付与されるうえ、投資信託を持っているだけでポイントが貯まるので、長期的に積立投資を考えている人にはおすすめだろう。貯まったポイントは、楽天スーパーポイントやJALマイルに交換可能。楽天スーパーポイントは、国内現物株式や投資信託の購入にも利用できる。また、取引から情報収集、入出金までできるトレードツールの元祖「マーケットスピード」が有名で、数多くのデイトレーダーも利用。ツール内では日経新聞の記事も無料で読むことができる。さらに、投資信託数が2000本以上と多く、米国や中国、アセアンなどの海外株式、海外ETF、金の積立投資もできるので、長期的な分散投資がしやすいのも便利だ。 |
|||||
【関連記事】 ◆「楽天証券」や「SBI証券」など、5つの証券会社が売買手数料を大幅値下げ! 「1日最高40万円」の取引まで無料で売買できるお得なネット証券も登場! ◆楽天証券おすすめのポイントはココだ!~使いやすいトレードツール「MARKETSPEED」がおすすめ! ◆「日経新聞」「会社四季報」を無料で読める証券会社を解説! 利用料0円ながら、紙媒体では読めない独自記事や先行情報を掲載し、記事の検索機能も充実 |
|||||
◆GMOクリック証券 ⇒詳細情報ページへ | |||||
88円 | 98円 | 241円 | 399円/日 | 116本 | ― |
【おすすめポイント】 売買手数料は、1約定ごと、1日定額制ともに最安レベルで、コストにうるさい株主優待名人・桐谷広人さんも利用しているとか。信用取引の売買手数料と買方金利・貸株料も最安値レベルで、一般信用売りも可能だ! 近年は、各種ツールや投資情報の充実度もアップしており、売買代金では5大ネット証券に食い込むほど急成長している。商品の品揃えは、株式、先物・オプション、FXのほか、CFDまである充実ぶり。CFDでは、各国の株価指数のほか、原油や金などの商品、外国株など多彩な取引が可能。この1社でほぼすべての投資対象をカバーできると言っても過言ではないだろう。頻繁に売買しない初心者やサラリーマン投資家はもちろん、信用取引やCFDなどのレバレッジ取引も活用する専業デイトレーダーまで、幅広い投資家におすすめ! |
|||||
【関連記事】 ◆「株主優待のタダ取り(クロス取引)」で得するなら、GMOクリック証券がおすすめ! 一般信用の「売建」を使って、ノーリスクで優待をゲットする方法を解説! ◆GMOクリック証券を「無料」で利用する裏ワザとは? グループ会社の株主優待を効率よく利用することで、1年間に「最大231回分」の売買手数料が0円に! ◆億トレーダーが初心者におすすめの証券会社を紹介! NISA口座の売買手数料無料のSBI証券と、株主優待で売買手数料が無料になるGMOクリック証券がおすすめ |
|||||
◆ライブスター証券 ⇒詳細情報ページへ | |||||
80円 | 97円 | 180円 | 400円/日 | 1本 | ― |
【ライブスター証券証券のおすすめポイント】 取引手数料は、現物株、信用取引ともにネット証券最安レベル。1約定ごとの「一律(つどつど)プラン」では、約定代金5万円以下なら売買手数料が50円とお得だ。その手数料の安さは株主優待名人・桐谷さんのお墨付き。口座開設から40営業日(約2カ月)までは、現物株、信用取引、先物・オプションの取引手数料が無料になるキャンペーンも長年にわたって実施中。無料の取引ツール「livestarR2」は高機能化が進んおり、特殊注文機能も完備。低コストで株や先物取引をアクティブにトレードしたい人にはもちろん、売買頻度の少ない初心者や中長期の投資家にもおすすめの証券会社と言えるだろう。 |
|||||
【関連記事】 ◆【ネット証券おすすめ比較・2019年版】株の売買手数料を比較したらあのネット証券会社が安かった! ◆株主優待名人の桐谷さんお墨付きのネット証券は? 手数料、使い勝手で口座を使い分けるのが桐谷流! |
|||||
1約定ごと(税抜) | 1日定額(税抜) | 投資信託 ※1 |
外国株 | ||
10万円 | 20万円 | 50万円 | 50万円 | ||
◆野村證券 ⇒詳細情報ページへ | |||||
139円 | 300円 | 477円 | ― | 1028本 | ○ 米国、中国、 欧州、アセアン |
【野村證券のおすすめポイント】 国内最大手の証券会社なので、安心感は抜群! 最近ではインターネットにも力を入れており、ネット取引専用口座「野村ネット&コール」は、店頭での窓口取引にくらべて売買手数料が大幅にお得になっている。また、大手証券会社だけあって、投資情報や銘柄分析レポートが充実しており、専門家による数多くの調査レポート動画も視聴可能。さらに、IPO取り扱い数がトップクラスなのも大きなメリット。特に主幹事数が多いので、本気でIPO投資をするならぜひ口座を持っておきたい証券会社だ。会社やレジャーなどの外出先でも株価のチェックや取引をしたい人には、スマホ用株アプリ「野村株アプリ」が便利。 |
|||||
【関連記事】 ◆【証券会社比較】野村證券の「現物手数料」「信用取引コスト」から「取扱商品」、さらには「最新のキャンペーン情報」までまとめて紹介! ◆IPO(新規公開株)の主幹事数・取扱銘柄数で選ぶ! より多くの当選が期待できるおすすめ証券会社 ◆「野村證券が主幹事のIPOは公募割れなし」は本当? イベント投資の達人・夕凪氏が過去のデータを分析し、IPO投資に役立つ「アノマリー」を徹底検証! |
|||||
※手数料などの情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。※1 投資信託の取扱数は、各証券会社の投資信託サーチ機能をもとに計測しており、実際の購入可能本数と異なる場合が場合があります。 |

【SBI証券×ザイ・オンライン】タイアップ企画
新規口座開設+条件クリアした人全員に
現金2000円プレゼント!⇒関連記事はこちら
1約定ごとの手数料がお得! | もれなく2500円プレゼント | 1約定ごとの手数料がお得! |
---|---|---|
SBI証券 日本株は、1日10万円までの 取引なら売買手数料が0円! |
岡三オンライン証券 1日定額プランで 手数料を大幅値下げ! |
auカブコム証券 大手ネット証券の中で 手数料が最安値水準! |
ネット証券最大手で、ザイ・オンラインでも人気NO.1⇒関連記事 | 2017年の秋からIPO取扱数がトップクラスに!⇒関連記事 | 手数料が安いだけでなく、口座開設も迅速!⇒関連記事 |