世界投資へのパスポート

サウジアラビアの国有会社サウジ・アラムコのIPOで
世界最大の上場企業が誕生! IPOを成功させるため
なりふりかまわず原油価格を吊り上げる可能性も!

2018年1月8日公開(2019年1月18日更新)
広瀬 隆雄
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過去最大となる1000億ドルのIPOが実施され
世界最大の上場企業が誕生する!

 2018年、世界の株式市場で最も注目されているイベントは、サウジアラビアの国営石油会社、サウジ・アラムコの新規株式公開(IPO)です。

 このIPOは、調達金額1000億ドルと言われています。今回の売出しは同社の発行済み株式数の5%なので、それから逆算される時価総額は、2兆ドルにもなります。現在、世界で時価総額No.1のアップル(ティッカーシンボル:AAPL、時価総額9000億ドル)の2倍を超える、世界最大の上場企業がいきなり登場するわけです

 過去最大のIPOは2014年にニューヨーク証券取引所に上場されたアリババ(ティッカーシンボル:BABA)で、そのときの資金調達額は250億ドルでした。

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 今回サウジ・アラムコは、これまでの記録より4倍も大きいIPOに挑戦するのです。これは極めてリスキーです。

 最初に断っておきますが、サウジ・アラムコのIPOは頓挫するかも知れません。いや、現在の原油価格では、これだけ大きいIPOを成し遂げるのはムリでしょう。

 ですので、サウジ・アラムコのIPOについて考えるときは、ディールが成功するシナリオだけではなく、ディールがポシャるシナリオについてもシッカリ考えることが必要です。

サウジアラビア国営企業であるサウジ・アラムコが
上場するまでの経緯は?

 サウジアラビアのサルマン国王の末息子、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子は弱冠32歳で、次の王位継承者となることが確定しています。

 彼は、原油価格の下落で財政危機に瀕するサウジアラビアを立て直すため、「ビジョン2030」という大々的な経済改革計画を発表しました。その中心となるプロジェクトが、サウジ・アラムコの株式公開です。

 彼は、株式を売ったお金で、サウジの経済の体質を、これまでの石油への依存一本槍から多角化することを目指しています。

 この計画に基づき、先週、サウジアラビアの内閣の勅令で、これまで国王の所有物だったサウジ・アラムコが、ジョイント・ストック・カンパニー(企業の形態のひとつで、比較的株式会社に近い)へ移行することが決定されました。

 この決定が意味することは、「もう後戻りできない」ということです

 先週発表された政府の公告によると、新しくジョイント・ストック・カンパニーとして発足するサウジ・アラムコの払込資本金は160億ドル、発行済み株式数は2千億株となっています。

 次に、注目されたコーポレート・ガバナンスの面ですが、取締役会のメンバーは11人、うち6人は政府が指名できることになっています。

 また、外国の機関投資家でもサウジ・アラムコの株の0.1%を取得すれば、取締役の候補を立てる権利があるとしています。

 現在のサウジ・アラムコの会長は、エネルギー産業鉱物相カーリッドA. アルファレです。またCEOは、アミン・アルナセルです。この2人に、サウジアラビアの公的投資ファンドの最高責任者ヤシール・アルルマヤンを加えた3人が、実質的にサウジ・アラムコの経営を牛耳っていると考えて良いでしょう。

 IPO後も、サウジアラビア政府は引続きサウジ・アラムコの大株主として君臨します。

サウジ・アラコムの上場先は未定だが
主上場先がニューヨーク証券取引所以外だと「赤信号」

 さて、上場に際しては、サウジアラビアのタダウル証券取引所を推す声があります。加えてニューヨーク、ロンドン、東京、香港への上場も検討されています。各国の法律では情報開示の基準が異なっており、それが上場先を決める際のひとつのポイントになると言われています。

 また、今回は一般への株式公開をせず、中国政府に対する私募という形で資金調達する途も検討されています。しかしその方法だと、中国政府は一度にキャッシュを払えるわけではないので、数年に渡る積み立てになると言われています。これは、かならずしもサウジアラビアにとって都合が良くありません。

 IPOの販売という観点から考えた場合、主上場先をニューヨーク証券取引所以外にした場合、IPO失敗のリスクはグッと高まります。なぜなら、それらの市場は「器が小さすぎる」からです。もし、ニューヨーク証券取引所以外の上場先が主取引所と発表された場合、このディールには「赤信号が灯った」と判断して間違いありません

 なお、IPOの主幹事はJPモルガン・チェースになると言われています。

サウジ・アラムコは、アメリカ企業として誕生し
後にサウジアラビアの国有企業に

 サウジ・アラムコは、もともとロックフェラー家の支配するスタンダート石油カリフォルニアがサウジアラビアでの石油開発の権益を獲得した際、現地の子会社として発足しました。ですので、ルーツはアメリカの会社であり、幹部社員はアメリカ人でした。

その後、サウジ・アラムコの業容が拡大するにつれ、スタンダード石油カリフォルニア(=のちにシェブロンに名称変更)だけでなく、エクソン、モービル、テキサコなどの資本パートナーが加わり、一大共同事業体を形成したのです。

 同社の本社は、アラビア湾のダーランに設置されました。これはサウジアラビアの主要油田が殆どアラビア湾側に存在しているところからそうなりました。世界最大の油田であるガーワー油田も、この地域にあります。

 その後、産油国各国におけるナショナリズムの台頭にしたがい、「石油会社を国有化しよう!」という機運が高まります。このためサウジアラビア政府は、1970年頃からアラムコの株式取得に動き、まず25%を購入しました。そして1970年代後半には60%、80年代には100%を取得し、完全にサウジアラビアの所有になったのです。つまり、サルマン国王がサウジ・アラムコの所有者であるというわけです。

 冒頭で述べたジョイント・ストック・カンパニーへの移行は、従って大きなイベントなのです。

サウジ・アラムコの保有する油田は
エクソン・モービルの13倍の規模

 サウジ・アラムコは長くアメリカ企業だったので、社風はアメリカ的です。世界の国営石油会社には珍しい、実力主義であり、アメリカの機関投資家は同社のそういう社風を歓迎すると思われます。総従業員数は5万5千人です。

 サウジ・アラムコの本社のあるダーランは、ある種、「治外法権」的な、独特の閉じた世界となっています。同社のキャンパスには、スイミングプール、ゴルフ場、映画館などがあり、リゾート地のような景観を呈しています。

 次にサウジ・アラムコの経営内容ですが、まずサウジアラビアの場合、地下資源、言い換えれば確認埋蔵量は、法的には政府の持ち物です。

 しかし、その地下に眠っている資源の採掘権はアラムコだけが独占しています。したがって、実質的には地下資源を所有しているのと同じことになります。

 次に生産計画ですが、これはサウジ・アラムコの経営陣が独断で決めることはできません。それを決めるのはサウジアラビア政府です。これはどうしてかと言えば、サウジ・アラムコの売上が国庫に与える影響(=政府収入の約60%)が大きいため、政府の経済プラン、国防上の配慮、外交の見地などから、総合的に生産計画を立てなければいけないためです。

 サウジ・アラムコは、長期的な視点から経営計画を立てることで知られており、10年単位で物事を考えます。これはアメリカのシェール業者が、「来期の債務の返済は?」とか「採掘権がいつ切れる?」などの目先の事情に振り回されながら経営されているのとは好対照と言えます。

 なお、サウジアラビア政府はサウジ・アラムコの会長の首をすげ替える権利を持っています。

 サウジ・アラムコの年次会計報告書によると、2016年の原油・コンデンセート確認埋蔵量は2608億バレルでした。

 この数字がどれだけ巨大であるかをイメージしていただくために例を出すと、これはエクソン・モービル(ティッカーシンボル:XOM)の確認埋蔵量の13倍にもなります。

 一方、天然ガスの確認埋蔵量は299兆立法フィートでした。

 次に生産高を見ると、1350万バレル/日(BOE)となっています。このうち天然ガスを除いた、原油だけの生産高は1050万バレル/日です。

 また、サウジ・アラムコの石油は、主にアジア市場に出荷されます。

サウジ・アラムコのIPOの成否は
原油価格次第?

 さて、以上がサウジ・アラムコの概要ですが、冒頭でも述べた通り、このIPOが成功する保証は全くありません。いや、有り体に言えば、現在のWTI(ウエスト・テキサス・インターメディエーツ)原油価格で62ドル前後の水準では、IPOは絶望的だと思います

 その理由は、去年後半以降、石油株は投資家から人気薄で儲かる気がしないので、誰も買いたくないからです。従って、株式による石油会社の資金調達は極めて不振でした。

 このような体たらくでは、到底1000億ドルを超えるようなIPOを値決めまで持ち込むことは困難です。それができるようになるには、原油価格を最低でも65ドル、理想的には70ドルを超える水準まで持っていく必要があると思います。

 もしサウジ・アラムコのIPOが失敗した場合、その最大の推進者であるムハンマド・ビン・サルマン皇太子は失脚するリスクもあると思います。

【今週のまとめ】
サウジ・アラムコのIPOのため
原油価格の吊り上げが行われる可能性も!

 サウジ・アラムコは「超ド級」のIPOです。しかし、その道のりは険しいと言わざるを得ません。

 サウジアラビアにとって、このディールは絶対に失敗できない大事業なので、もしIPOの販売がはかばかしくないというような場合には、なりふり構わず原油価格を吊り上げてくることが予想されます

 すると我々個人投資家の投資戦略としては、それに先回りする格好で、エクソン・モービル(ティッカーシンボル:XOM)BP(ティッカーシンボル:BP)などのオイルメジャー株を仕込むという戦法が考えられます

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