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「iPhone5」の発売は遅れる!? 米国株式市場を左右する「アップル」決算発表に注目が集まる

【第210回】 2012年4月23日公開(2012年4月23日更新)
広瀬 隆雄
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【今回のまとめ】
1.先週(4月16日~20日)の米国市場は、ダウやS&P500は高かったがナスダックは安かった
2.時価総額が大きいアップルの動向が指数を左右
3.アップルの決算は、米国時間4月24日(火)引け後発表
4.最近の弱い米国経済指標にFOMCで言及があるかに注目
5.これまでの決算発表は好調な滑り出し

アップルの決算は市場予想を超えられるのか?

 先週(4月16日~20日)の米国株式市場は、ダウ工業株価平均指数が+1.4%、S&P500指数が+0.6%、ナスダック総合指数が-0.4%でした。

 ナスダック総合指数だけがマイナスだった理由は、アップル(ティッカー:AAPL)が弱かったためです。アップルは高値から-11.7%調整したことになります。

 ナスダック市場に上場しているアップルの時価総額は5340億ドルで、世界最大です。このため米国の株価指標の中ではナスダック総合指数やS&P500指数に特に影響を与えます。なおアップルはダウ工業株価平均指数には採用されていません。

 そのアップルは4月24日(火)引け後に第2四半期(3月期)決算を発表する予定です。市場予想EPS(1株あたり純利益)は10.02ドルです。ただし「ウィスパー」は11.31ドルまで上昇しています。なお「ウィスパー」というのは「ささやき」の意味で、直前の投資家の期待値を示しています。

 一方、アップルの売上高に関する市場予想は367億ドルです。また売上高のウィスパーは380億ドルとなっています。

 過去の実績ではアップルは88%の確率でEPSが市場予想を上回ってきました。また決算発表をした次の日の平均パフォーマンスは+1.8%でした。

iPhoneの販売台数予想には弱気な見方も

 今回の決算発表では、iPhoneの販売台数に関して3250万台あたりを予想するアナリストが多いようです。しかしこれについては「実際はもっと少ないのではないか?」という懸念も表明されています。

 先週大手通信会社ベライゾン(ティッカー:VZ)が決算発表した際、ベライゾンにおける第1四半期のiPhoneの販売状況が報告されました。

 それによるとベライゾンでは第1四半期に320万台のiPhoneしか売っていなかったのです。このため「予想より販売ペースが鈍い」と指摘するアナリストもいました。過去のベライゾンの市場占有率から逆算すると、アナリスト達が考えているiPhone全体の販売台数に到達できないというわけです。

 しかし、いまや米国だけがiPhoneの市場ではありません。海外市場の重要性は急速に増しています。このため、米国国内しかないベライゾンの決算からiPhone全体の売れ行きを占うことには無理があるでしょう。

 現行機種の販売台数だけでなく、新機種についても不安材料があります。(次のページへ)

【2019年6月1日更新!】


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