NYダウが、過去最高値の2万8000を達成!
そんな絶好調な相場だからこそ、銘柄を厳選することが大事
米国の主要株価指数が、軒並み過去最高値を更新中です。
先週、ダウ工業株価平均指数(NYダウ)は、週間ベースで+1.2%となる2万8004.89で引けました。このほか、S&P500指数は+0.9%の3120.46、ナスダック総合指数は+0.8%の8,540.83で引けています。
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このところのニューヨーク市場は、小刻みに着実な上昇を繰り返しており、過熱感はそれほど感じられません。その反面、俗に「恐怖指数」と呼ばれるCBOE VIX指数は12.05という低い水準となっており、投資家の心の中に慢心が忍び込んでいる観は否めません。
季節的に見ると、11月から1月にかけては米国株が高いシーズンです。ですから必要以上に弱気になる必要は無いと思います。その反面、マーケットがズンズン上がっているのを見て、焦ってデタラメな買い方もしたくありません。
そこで今日は、第3四半期の決算発表を発表した銘柄の中から、とびきり勢いのある3つの銘柄を厳選して紹介したいと思います。
【フェイスブック(FB)】
将来の収益機会を拡大する「フェイスブック・ペイ」を発表!
フェイスブック(ティッカーシンボル:FB)は、先日、「フェイスブック・ペイ」という決済サービスを発表しました。
「フェイスブック・ペイ」は、フェイスブック、メッセンジャー、インスタグラム、ホワッツアップ上において便利、確実、安全に支払いができるサービスで、ユーザーの個人情報を守りながら今までよりさらにカンタンに送金ができるようになります。
具体的には、一度「この支払方法を好む」と意思表示すれば、次からいちいち支払い情報を再入力する手間が省けます。
「フェイスブック・ペイ」は、まずフェイスブックで実装されますが、ゆくゆくインスタグラムでも使えるようになると思います。
それが意味することは、将来、インスタグラムの「ストーリーズ」などの画面で自分の好きな商品を見つけたとき、直接、その商品を購入することが出来る日が来るということです。インスタグラムは女性の人気が高く、ファッション、ライフスタイル、旅行など購買行動と直結するようなアップデートが多いので、支払いソリューションとの親和性は極めて高いと言えます。
したがって「フェイスブック・ペイ」は、フェイスブックの将来の収益機会を広げる戦略的に極めて重要なサービスだと言えます。
さて、フェイスブックの第3四半期決算は、EPSが予想1.88ドルに対して2.12ドル、売上高が予想173.5億ドルに対して176.5億ドル、売上高成長率が前年同期比+28.6%でした。
DAU(1日あたりのアクティブ・ユーザー)は+9%の16.2億人でした。MAU(月間アクティブ・ユーザー)は+8%の24.5億人でした。
第4四半期の売上高成長率は、前年同期比+20~25%を見込んでいるとのことです。コンセンサス予想は+24%でした。
つまり、足下の決算もとても好調ということです。
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【ウォルト・ディズニー】
アップルのように、株価が“一皮むけて”上昇する可能性も!
ウォルト・ディズニー(ティッカーシンボル:DIS)は、先週、鳴り物入りで新サービス、「ディズニー・プラス」を発表しました。初日の反響は期待を大きく上回るもので、ウェブサイトにアクセスが集中しすぎてダウンするという場面がありました。
【※「ディズニープラス」の関連記事はこちら!】
⇒「ディズニー・プラス」のサービス開始で、成長期待の「ロク」に大注目! 中立的な立場を保つことでストリーミング戦争では”漁夫の利”を得られるか!?
ただ、この失態に関しては細かい点まで検証する必要があると思います。それと言うのも、たしかに新規加入者の申し込みページなどはアクセスが集中してダウンしましたが、肝心のコンテンツのストリーミングはまったく問題なく円滑に機能したからです。
今後重要になるのは、この「コンテンツのストリーミングが確実、安定的に実行できるか?」であり、その点、先週のパフォーマンスは上々の出来だったと言えます。
ウォルト・ディズニーは、BAM Tech(バムテック)というスポーツ番組ストリーミング技術の会社を買収したことで、スポーツの生中継を視聴者の好みに応じて色々な角度からリアルタイムで視聴するようなことが可能になると言われています。つまり「映画館が無くなる日」に備え、リビングルームの大型液晶テレビに対するサービス提供に大きく舵を切っているわけです。
しかも、それをサブスクリプション(定期購読)で提供するわけですから、毎月、安定的な売上高を見込めることになります。
サブスクリプションと言えば、今年はアップル(ティッカーシンボル:AAPL)がハードウェアを売り切りで提供する会社から、サービスをサブスクリプションで提供する会社に脱皮するということが話題となり、大相場になったばかりです。これと同じように、ウォルト・ディズニーの株価評価が「一皮むける」可能性もあるということです。
ウォルト・ディズニーの第4四半期(9月期)決算は、EPSが予想0.97ドルに対して1.07ドル、売上高が予想190.2億ドルに対して191億ドル、売上高成長率が前年同期比+33.6%でした。
なお今回の決算は、買収した21世紀FOX、Huluを含んでいます。
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【リフト】
IPO後の決算発表は、まったく問題なくパーフェクト!
リフト(ティッカーシンボル:LYFT)は、ライドシェアリングの会社です。業界ではウーバー(ティッカーシンボル:UBER)に次いで第2位ですが、経営の内容はリフトの方が遥かに良いです。
リフトは、IPO(新規上場)の際に“素っ高値”で寄付いた後、ズルズル値を崩し、その結果、たくさんの「しこり」を抱えています。しかし、業績的には、IPO後の決算発表をすべてパーフェクトにこなしており、ガイダンスも繰り返し上方修正されて来ました。
今回の第3四半期決算では、EPSが予想-73セントに対して-41セント、売上高が予想9.15億ドルに対して9.56億ドル、売上高成長率が前年同期比+63.4%でした。
アクティブライダー数は+28%の2230万人、アクティブライダー当たり売上高は+27%の42.82ドルでした。前年同期は33.63ドルでした。
コントリビューション・マージン(貢献利益)は50%、前年同期は45%でした。修正純利益マージンは-13%、前年同期は-42%でした。売上高に占めるセールス&マーケティング費用は16%、前年同期は41%でした。
これらの数字が何を意味するかと言えば、「出血大サービス」の値引きプロモーションをしなくても、着実に利用者ならびに売上高が伸びているので、もう値引きキャンペーンは引っ込めたということです。
第4四半期売上高は予想9.43億ドルに対して新ガイダンス9.75億~9.85億ドルが、修正EBITDAは-1.7億〜-1.6億ドルが提示されました。旧ガイダンスは-2.45億〜-2.4億ドルでした。
リフトは業績に極めて勢いがあるので、この株はどこかで火がつくと思います。
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【今週のまとめ】
市場の勢いに油断することなく、
業績的に勢いのある銘柄で攻めよう!
米国株式市場は、現在絶好調です。ただ、投資家の慢心もすこし忍び込んでいますので、ここは業績的に勢いのある厳選された銘柄で攻めたいと思います。
具体的には、フェイスブック、ウォルト・ディズニー、リフトの3社にとりわけ勢いを感じます。
【※今週のピックアップ記事はこちら!】
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⇒米国株投資で注意が必要な「為替」と「税金」とは?「特定口座(源泉徴収あり)」か「NISA口座」で投資をして、口座内に「米ドル」を残さないのがポイント!
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