世界投資へのパスポート

「NVIDIA(エヌビディア)」の株価は、業績のV字回復に
伴って上昇中!“映画並みの迫力映像”をゲーム内でも
描画できる新技術「レイトレーシング」が高評価に!

2020年2月17日公開(2020年2月17日更新)
広瀬 隆雄
facebook-share
twitter-icon
このエントリーをはてなブックマークに追加
RSS最新記事
印刷向け表示

高値更新中の米国株式市場は、
多少割高ではあるが依然“バブル状態”ではない

 米国の株式市場は、引き続き力強く上昇しています。先週は、週間ベースでS&P500指数が+1.6%、ナスダック総合指数が+2.2%、ダウ工業株価平均指数(NYダウ)が+1%上昇しました。

■S&P500指数チャート/日足・6カ月
S&P500指数チャート/日足・6カ月S&P500指数チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
拡大画像表示

 向こう12カ月の予想1株当たり利益(EPS)に基づいたS&P500指数の株価収益率(PER)は18.9倍となっています。これは、過去5年間の平均の16.7倍を上回っています。しかし、「低金利」と「企業業績が好調」という2つの好条件に照らして、現在のやや割高なバリュエーションは十分正当化できると思います

 まず「金利」を見ると、米国10年債利回りは先週金曜日の時点で1.61%でした。これは年始の1.9%に比べると下がっています。金利低下は、株式バリュエーションにとって支援的です。

■米国10年債利回りチャート/日足・6カ月
米国10年債利回りチャート/日足・6カ月米国10年債利回りチャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます。
拡大画像表示

 次に「企業業績」ですが、今は2019年第4四半期の決算発表がそろそろ終わりを迎えようとしています。これまでに、S&P500指数に採用されている企業の77%が決算発表を終えており、そのうちEPSは71%の企業が、売上高は67%の企業が予想を上回りました。つまり、決算には大きな異変は出ていないということです

新型コロナウイルスの決算への影響はあるものの、
全体的には心配されるほどではない

 新型コロナウイルスが今後の決算に与える影響に関してですが、決算カンファレンスコールを行った364社のうち、38%に相当する138社が新型コロナウイルスについて言及しました。特に工業セクターとハイテクセクターの企業が、新型コロナウイルスに言及するケースが多かったです。

 新型コロナウイルスに言及した138社のうち47社(34%)は「いまだ新型コロナウイルスの影響を予測するのは早すぎる」と述べる一方、34社(25%)は「新型コロナウイルスのせいでガイダンスを引き下げる」とコメントしました。

 新型コロナウイルスの影響でガイダンスを引き下げると発表した主な企業は、以下の通りです。

アップル(ティッカーシンボル:AAPL)
スターバックス(ティッカーシンボル:SBUX)
アライン・テクノロジー(ティッカーシンボル:ALGN)
クゥオルボ(ティッカーシンボル:QRVO)
ウォルト・ディズニー(ティッカーシンボル:DIS)
KLA(ティッカーシンボル:KLAC)
シーゲート(ティッカーシンボル:SGT)
ボストン・サイエンティフィック(ティッカーシンボル:BSX)
クアルコム(ティッカーシンボル:QCOM)
タペストリー(ティッカーシンボル:TPR)
アプライド・マテリアルズ(ティッカーシンボル:AMAT)
MGMリゾーツ(ティッカーシンボル:MGM)
エヌビディア(ティッカーシンボル:NVDA)

 ただ、全体としてガイダンスの引き下げをした企業の割合はこれまでの決算よりも小さく、新型コロナウイルスの影響は心配されたほどではありません

先週決算発表した企業の中では、
業績が復活した「エヌビディア」に要注目!

 先週決算発表した企業の中では、エヌビディア(ティッカーシンボル:NVDA)の復活が目を惹きました。第4四半期(1月期)決算は、EPSが予想1.67ドルに対して1.89ドル、売上高が予想29.8億ドルに対して31億ドル、売上高成長率が前年同期比+40.8%でした。

 グロスマージンは65.4%。前年同期は56.0%でした。

 市場別で見ると、データセンターとゲーミングが好調でした。ゲーミングは、在庫の消化が終わりました。データセンターへの投資の小休止も終わり、新しい成長局面に入っています。それら市場別の売上高の推移は、下のチャートで確認してください。

 データセンターの売上高は前年比+43%、前期比+33%の9.68億ドルでした。マイクロソフト(MSFT)のアジュールがエヌビディアの「V100テンサー・コアGPU」を800個組込んだクラウド・スーパーコンピュータを発表しました。またアリババ(BABA)バイドゥ(BIDU)は、エヌビディアの半導体を搭載したAIレコメンデーション・エンジンを発表しました。

 一方、ゲーミングの売上高は前年比+56%、前期比-10%の14.9億ドルでした。もう少し細かく言うと、デスクトップやノートブックのパソコンが好調でした。クリスマス商戦期間に入るにあたりに新製品のラインアップが最適であったことが好調の理由です。

 卸売市場での需要は、中国において大規模セールが盛り上げる「シングルズデー」との絡みで強かったです。また、『コール・オブ・デューティー・モダン・ウォーフェア』など、新作ゲームの登場も需要を刺激しました。

「エヌビディア」が強みを発揮する最新技術
「レイトレーシング」とは?

 今期はとりわけ、高度なビジュアル処理を必要とするゲームにおいて、光の物理的挙動をシミュレーションしてリアルタイムで映画画質に迫るレンダリングを提供する新技術「レイトレーシング(RTX)」が、消費者に好評でした

 レイトレーシングは、「BVH(Bounding Volume Hierarchy)」「レイ・トライアングル・インターセクション」「デノイジング」の3つの技術から成っています。

 まず「BVH」は、アクセラレーションのためのデータ・ストラクチャで、これがハイパフォーマンスのRTXを可能にする準備を提供します。「レイ・トライアングル・インターセクション」は、光が物体に当たった際、それがどのように反射するかを計算する技術で、これによりリアリスティックな影を描くことができます。最後の「デノイジング」は、そのようにしてできたグラフィックからノイズを取り除き、表面を滑らかにするための作業を指します。

 レイトレーシングは、こうした技術を通じて圧倒的にリアリスティックな映像を可能にしました

 最近、『ウルフェンシュタイン・ヤングブラッド』や『ブライトメモリー』『デリバー・アス・ザ・ムーン』などのRTXベースのニュー・タイトルが相次いで出ました。これらのゲームは、エヌビディアのRTX半導体を使わなければ理想のプレイ環境を確保できません

 さらに高度な技術として「グローバル・イルミネーション(GI)」という手法があります。これは、シーン全体において、様々な光源がどのような光の反射を醸し出すかを全体的に調和させる技術です。『メトロ2033』というゲームがそれに依拠しています。エヌビディアが製造する「ターリングRTX」は、この「グローバル・イルミネーション」を最も効率的に処理できます。その技術を使えば毎秒10億レイの処理が可能となり、処理時間も従来製品の「パスカル」と比較して10分の1になります。

 エヌビディアは、クラウド・ゲーミング・サービスの「Gフォース・ナウ」を先週ローンチしました。世界最初となるレイトレーシング対応ゲームのクラウドサービスです。「Gフォース・ナウ」はオープン・プラットフォームであり、フリーミアム・モデルを採用しています。例えば、「ファウンダーズ・クラス」は4.99ドル/月を払います。

新型コロナウイルスの影響を考慮した上で、
「エヌビディア」は来期の見通しも好調!

 さて、エヌビディアの来期の見通しですが、第1四半期の売上高は予想28.6億ドルに対して新ガイダンス29.4億~30.6億ドルが提示されました。グロスマージンは65.0%~65.4%の範囲内をガイドします。なお、このガイダンスは、新型コロナウイルスの影響1億ドルを含んでいます。

 エヌビディアの決算は1月〆なので、今回発表されたのは2020年度の第4四半期決算ということになります。これは、他の企業の2019年度決算に相当します。

【今週のまとめ)
米国の株式市場が堅調に推移する中、
スランプからの脱出を果たした「エヌビディア」に期待!

 米国株式は順調に高値を更新しています。株式市場のバリュエーションは18.9倍と割高ですが、おりからの低金利と企業業績の好調から、この割高は正当化できると思います。

 2019年第4四半期の決算発表では、新型コロナウイルスに言及する企業がいくつかありましたが、全体としてガイダンスはあまり下がりませんでした。これは、新型肺炎の業績の影響が軽微であることを示唆しています。

 個別では去年スランプに陥っていたエヌビディアの業績がV字型に回復しているのに注目したいと思います。

⇒エヌビディア(NVDA)の最新株価はこちら!

エヌビディア(NVDA)チャート/日足・6カ月エヌビディア(NVDA)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます。
拡大画像表示

【※今週のピックアップ記事はこちら!】
「テレワーク」の関連銘柄を紹介! 東京オリンピック期間の混雑緩和策、新型コロナウイルスの感染予防策として注目される「テレワーク」関連のおすすめ5銘柄

「令和2年度税制改正大綱」のポイントをFPがわかりやすく解説!「新NISA」導入や「つみたてNISA」の延長、「iDeCo」加入年齢の変更が検討されることに

証券会社(ネット証券)比較!売買手数料で比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!取引ツールで比較ページへ
 つみたてNISA(積立NISA)おすすめ比較&徹底解説ページへ
証券会社(ネット証券)比較!人気の証券会社で比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!株アプリで比較ページへ
 iDeCo(個人型確定拠出年金)おすすめ比較&徹底解説!詳しくはこちら!
ネット証券会社(証券会社)比較!最短で口座開設できる証券会社で比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!外国株で比較ページへ
桐谷さんの株主優待銘柄ページへ
証券会社(ネット証券)比較IPO(新規上場)比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!キャンペーンで比較ページへ
証券会社(ネット証券)比較!総合比較ページへ
【2020年4月1日時点】

「米国株」取扱数が多いおすすめ証券会社

◆マネックス証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
3500銘柄以上 約定代金の0.45%
最低手数料0米ドル、上限手数料20米ドル
【マネックス証券のおすすめポイント】
米国株取引に力を入れており、取扱数5400銘柄以上! 成行注文や指値注文のほか、逆指値注文、連続注文、ツイン指値(OCO注文)など、多彩な注文方法が使えるのも魅力だ。取引手数料もお得で、米国株なら最低手数料0ドルから購入可能。さらに、外国株取引口座に初回入金した日から20日間は、米国株取引手数料(税抜)だ最大3万円がキャッシュバックされる。また、米国ETFの中で「USAプログラム」対象銘柄は実質手数料無料(キャッシュバック)で取引ができる。しかもNISA口座なら、日本株の売買手数料が無料なのに加え、外国株(海外ETF含む)の購入手数料も全額キャッシュバックされ、実質無料になるのもメリット!
【関連記事】
◆【マネックス証券おすすめのポイントは?】日本株手数料の低さ、ユニークな投資ツールが充実しているネット証券大手
【米国株投資おすすめ証券会社】マネックス証券の公式サイトはこちら
◆SBI証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
3300銘柄以上 約定代金の0.45%
最低手数料0米ドル、上限手数料20米ドル
【SBI証券のおすすめポイント】
2019年7月の値下げにより、米国株は手数料が最低0米ドルから取引可能になった。また、一部の米国ETFは売買手数料が実質無料で取引できる。あらかじめ設定した金額か株数(口数)で定期的に買付する「米国株式・ETF定期買付サービス」が便利。 NISA口座なら、日本株の売買手数料だけでなく、海外ETF(米国・中国・韓国)の買付手数料も無料に。また、米国株の情報入手には、各企業情報が1ページにまとまったレポート「One Pager」、米国株・米国ETFをテーマで検索できる「米国テーマ・キーワード検索サービス」、さらに銘柄検索やソートができる「米国株式決算スケジュールページ」が使いやすい。
【関連記事】
◆【SBI証券のおすすめポイントは?】IPOの多さ&夜間取引、銀行との連携など独自サービスも充実!
◆「株初心者&株主優待初心者が口座開設するなら、おすすめのネット証券はどこですか?」桐谷さんのおすすめは松井、SBI、東海東京の3社!
【米国株投資おすすめ証券会社】SBI証券の公式サイトはこちら
◆楽天証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
2600銘柄以上 約定代金の0.45%
最低手数料0米ドル、上限手数料20米ドル
【楽天証券おすすめポイント】
米国株だけではなく、中国(香港)やアセアン各国(シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア)の株もラインナップ。海外ETFの取り扱い数も、米国ETF約300本を含む、約360本と業界トップクラス! 2019年7月の値下げにより、米国株式の取引手数料は最低0米ドルからになった。米国株式の注文は、最大90日先まで指値注文が有効で、「約定通知メール」サービスとあわせて利用すると便利。NISA口座なら買付手数料が無料(売却時の手数料は必要)なのもメリットだ。また、取引から情報収集までできるトレードツールの元祖「マーケットスピード」が有名で、数多くのデイトレーダーも利用。ツール内では日経新聞の記事を無料で読むこともできる。
【関連記事】
【楽天証券おすすめのポイントは?】トレードツール「MARKETSPEED」がおすすめ!投資信託や米国や中国株などの海外株式も充実!
◆【楽天証券の株アプリ/iSPEEDを徹底研究!】ログインなしでも利用可能。個別銘柄情報が見やすい!
【米国株投資おすすめ証券会社】楽天証券の公式サイトはこちら
本記事の情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。

ダイヤモンド・ザイのお得な定期購読はこちら!
【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2020年版】2人の専門家がおすすめの「最優秀カード」が決定!2020年の最強クレジットカード(全8部門)を公開! 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、 本当は“ゴールド”ではなく“プラチナ”だった!? 日本初のゴールドカードの最高水準の付帯特典とは? 高いスペック&ステータスを徹底解説!アメリカン・エキスプレスおすすめ比較 おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」付帯サービスはプラチナカード顔負け!最強ゴールドカード 実力を徹底検証 最強のマイル系クレジットカードはこれだ!専門家2人がおすすめするクレジットカード SPGアメリカン・エキスプレス・カード 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! ANAアメックスならANAマイルが無期限で貯められて還元率アップ! じっくり貯めて長距離航空券との交換を目指せ!
「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」付帯サービスはプラチナカード顔負け!最強ゴールドカード 実力を徹底検証 最強のマイル系クレジットカードはこれだ!専門家2人がおすすめするクレジットカード 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! ANAアメックスならANAマイルが無期限で貯められて還元率アップ! じっくり貯めて長距離航空券との交換を目指せ!
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

どうなる!?日本株
日経平均の新予測
株500激辛診断

5月号3月21日発売
定価730円(税込)
◆購入はコチラ!

楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!Amazonで購入される方はこちら!

どうなる!? 日本株

プロ68人に緊急アンケート!どうなる!?日本株
日経平均の新予測
楽観派VS悲観派の主張を比べてみよう
「SARS」vs「新型コロナ」相場の違いはどこ?
セクター別の打撃度チェック
DAIBOUCHOUさんWWW9945さんなど
億り人はこう動いた
新型コロナをモノともしない
「追い風」「克服」「ノーダメージ」の株を探せ!

人気の買っていい10万円株は99銘柄!
株500+Jリート14激辛診断
儲かる株の見つけ方
コロナショックの下落幅が小さい株
・来期も配当を増やす連続増配株
・いよいよスタート! 5G関連の株

2020年春のイチオシ株
10万円株/高配当株/株主優待株/Jリート/人気株

●みんな持ってる人気20銘柄の通信簿
・最新決算&アナリスト予想でわかった
来期も絶好調な株28銘柄

今が買いチャンス? 米国株100銘柄
・米国株の5つの心配をプロが解答
・増配し続けているスゴイ株「10年増配株」
・知る人ぞ知るスゴイ成長株「オススメ10倍株」
コロナショックで上がる株

●株入門マンガ/恋する株式相場! 
●AKB48武藤十夢のわくわくFX生活! ライフ

別冊付録
●来期業績を先回り!

上場全3761銘柄の最新理論株価

>>「最新号蔵出し記事」はこちら!

「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!

【重要なお知らせ】
>>定期購読の価格改定について


>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

【法人カード・オブ・ザ・イヤー2020】 クレジットカードの専門家が選んだ 2020年おすすめ「法人カード」を発表! 「キャッシュレス決済」おすすめ比較 山本潤の超成長株投資の真髄で、成長株投資をはじめよう!(ザイ投資戦略メルマガ)

ダイヤモンド不動産研究所のお役立ち情報