日本の社外取締役「9400人」全序列！有名無実のガバナンス改革を独自試算ランキングで暴く

日本企業の社外取締役の欺瞞を「全9400人」の実名を基に暴いていく。ガバナンス改革の柱としての存在を期待される社外取。ところが、「お友達」や女性、外国人の“アリバイ”選任といった問題が噴出。トラブルに見舞われる企業も後を絶たない。欠席が多く会議資料すら読まない“イエスマン”でも報酬は超高額だ。特集『社外取「欺瞞のバブル」9400人の全序列』では、上場企業の社外取「全9400人」を報酬や兼務数、業績などで独自試算した実名ランキングをはじめ、10本以上のランキングを本邦初公開。日産自動車やみずほフィナンシャルグループ、トヨタ自動車、東芝など日本を代表する名門企業の社外取を巡る騒乱劇にも触れ、「欺瞞のバブル」の実態を明るみに出す。本特集は6月6日（月）から約3週間にわたりお届けする。

＃1　6月6日（月）配信
社外取締役・実名ランキング【上位4000人】報酬、兼務、業績で9400人の全序列を初試算

　日本企業の社外取締役「全9400人」を網羅した実名ランキングを完全公開する。上場企業の社外取の報酬や兼務社数、企業業績など六つの軸で徹底評価し、全9400人を序列化した。1000点満点の独自試算による本邦初公開のランキングの前編では、上位4000人の実名と総得点を紹介する。

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＃2　6月6日（月）配信
「ゴーンご指名」の社外取3人組が今も阻む日産の改革、自己保身とお手盛りガバナンスの実態

「ゴーン事件」から3年。日産自動車はガバナンスの立て直しに迫られてきた。ところが、改革の主役となるべきはずの社外取締役の言動からは自己保身やお手盛り感がにじむ。日産の復活を妨げるゴーン“ご指名”の社外取「3人組」の素性と、もはや“害悪”ともいえる言動とは。

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＃3　6月7日（火）配信
社外取締役・実名ランキング【下位5400人】報酬、兼務、業績で9400人の全序列を解明

　日本企業の社外取締役「全9400人」を徹底評価した実名ランキングを完全公開する。上場企業の社外取全9400人を序列化した独自試算ランキングの後編として、後半5400人の実名と総得点を網羅した序列完全版をお届けする。

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＃4　6月7日（火）配信
「また興銀か、まずいな」みずほFGの“大揉め”新トップ選定で社外取が漏らした本音

「言われたことしかしない」。金融庁にそんな烙印を押されたみずほフィナンシャルグループ。度重なるシステム障害を引き金とした執行部首脳らの電撃辞任という修羅場を迎え、社外取締役は「平成入行組」を新トップに据えた。もめまくった選定の舞台裏を明かす。

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＃5　6月8日（水）配信
社外取「取締役会出席率」ワーストランキング【全55人】フジテレビで“7回中4回”の元私大総長も

　取締役会への出席義務がある取締役だが、「規格外」の社外取締役もいる。取締役会への出席率が低かった社外取ワースト55人の実名を公開する。在京キー局社外取の元名門私大総長は「7回中わずか4回」で落第点。キー局で“天皇”と称される大御所も上位に入った。

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＃6　6月8日（水）配信
トヨタの経産OB社外取が冷遇され軸足を日立へ？2社兼務でくすぶる「利益相反」リスク

　トヨタ自動車の社外取締役である経済産業省OBは、日立製作所の社外取も兼務する。トヨタで冷遇され、日立に軸足を移す布石ともささやかれる。だが、日本を代表する超名門2社の兼務には深刻な「利益相反」リスクがくすぶる。

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＃7　6月9日（木）配信
社外取締役「株主総会で不信任」ワーストランキング【全50人】メガバンク首脳がまさかの上位に

　社外取締役は株主総会で選任される必要がある。だが、その選任議案で反対が多かった社外取ワースト50を紹介する。メガバンクの三井住友フィナンシャルグループ首脳や元三菱UFJフィナンシャル・グループ首脳といった大物がまさかの上位に名を連ねた。

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＃8　6月9日（木）配信
東芝が“物言う株主”推薦の社外取を籠絡？経営陣が暴走を繰り返す「持病」の根深さ

　東芝が再建の切り札として打ち出した会社分割案は3月の臨時株主総会で否決された。投資家は執行部の保身ともいえるお粗末な一手を見逃さなかった。だが、そもそも東芝には「物言う株主」が推薦する社外取締役が存在するにもかかわらず、なぜ会社寄りの再建案が出されたのか。

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＃9　6月10日（金）配信
赤字・解散価値割れ企業なのに「高報酬な社外取締役」100社273人の実名、赤字1兆円超で報酬2500万円も！

　業績の厳しいコミットを課されないのは社外取締役の「役得」かもしれない。今回、純損益が赤字かつPBR（株価純資産倍率）1倍割れで株価が「解散価値」すら下回るのに、高報酬を得た社外取ワースト100社273人の実名を全公開する。1位は1兆円を超す赤字企業だが、社外取1人当たりの報酬は約2500万円に上った。

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＃10　6月10日（金）配信
山口FG異例のトップ解任劇の引き金、前会長vs大物社外取締役「5時間大激論」の一部始終

　山口フィナンシャルグループ前会長の異例の解任劇の引き金となったのは、新銀行構想を巡る前会長と社外取締役との深刻な分断だった。解任直前の取締役会で約5時間にわたって繰り広げられた、前会長と大物社外取の間の大激論の一部始終を明かす。

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＃11　6月11日（土）配信
社外取締役頼みの日本企業“ガバナンス劣化”に金融界の重鎮が警鐘「器だけでは無意味」

　器だけでは無意味だ――。日本株ストラテジストなどとして30年以上資本市場に身を置き、シティグループ証券取締役副会長などを歴任してきた一橋大学の藤田勉客員教授はそう喝破する。器とは東京証券取引所などが策定した企業統治指針のことだ。金融界の重鎮が社外取締役頼みの企業統治の実情を根本から大否定する。

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＃12　6月12日（日）配信
社外取締役「高齢&長期在任」ランキング【トップ100人】最高齢99歳、上位にシャープや新日鐵出身の大物も

　高齢化が進むのは社外取締役も同じだ。今回、在任期間の長さと併せて高年齢の社外取100人を紹介する。90歳以上の社外取は9人で、最高齢はなんと99歳。シャープや新日鐵など名門企業の大物経営者が上位に入った。

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＃13　6月13日（月）配信
社外取締役・報酬ランキング【上位4000人】、上場企業「全9400人」の完全序列、トップは9000万円！

　社外取締役は“最”上級国民――。ダイヤモンド編集部による上場企業3700社の社外取「全9400人」の徹底取材からはそんな実態が浮かび上がる。本記事では、社外取9400人の総報酬額を実名ランキングで完全公開する。前編として上位4000人の実名と兼務社数、推計報酬額の合計を明らかにする。

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＃14　6月14日（火）配信
「社外取は経営陣に挑戦せよ！」海外大物アクティビスト激白、次の標的企業は？

　日本企業の社外取締役は企業統治の向上に役立っているのか。香港拠点のオアシス・マネジメントの創設者、セス・フィッシャー氏がダイヤモンド編集部のインタビューに応じ、投資家目線で日本企業の社外取の構造問題を指摘した。

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＃15　6月14日（火）配信
東芝、東レ、曙ブレーキ…不祥事企業で検証、「学者社外取」は本当に役に立っていたか

　社外取締役として、専門的な知見を持つ経営学者は引っ張りだこだ。だが、学者は執行部の監督に本当に役に立っているのか。東芝や東レ、曙ブレーキなど経営危機や不祥事を起こした企業での学者ガバナンスを検証する。ビジネスパーソンなら誰もが知るような超大物学者の振る舞いに違和感も……。

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＃16　6月15日（水）配信
社外取締役・報酬ランキング【下位5400人】上場3700社の全9400人完全版

　上場企業3700社の社外取締役「全9400人」の総報酬額を実名ランキングで完全公開する。後編では、下位5400人の実名と兼務社数、推計報酬額の合計を網羅した序列完全版をお届けする。今回は、最高幹部が不可解な辞任をしたアイ・アールジャパンホールディングスのほか、RIZAPグループやキーエンスが登場。社外取に「天下り」を受け入れる地銀もあった。

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＃17　6月15日（水）配信
社外取締役「5社兼務」で日本一！“大モテ”社外取が明かす報酬と仕事の実態

　社外取締役は複数の会社での兼務が許されている。そのため2〜3社の兼務はまったく珍しくない。中には、上場企業だけで 5 社の社外取を兼務し、ほかにも監査役や自治体の参与なども務める 「つわもの」もいる。ダイヤモンド編集部は公認会計士出身で兼務数日本一の“激務”社外取を直撃した。5社も兼務すると、報酬は幾らになるのだろうか。超過密スケジュールの詳細や、なぜそれほど企業から人気を集めるのかを徹底的に明かしてもらった。

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＃18　6月16日（木）配信
三菱・三井・住友の社外取完全マップ！ポストの「持ち合い」に見る鉄の結束とグループ内序列

　日本を代表する旧財閥の三菱、三井、住友が、鉄の結束を誇る陰には社外取締役の存在もある。ダイヤモンド編集部は、三大財閥の序列と有力企業の社外取の顔触れを紹介する完全マップを作成した。グループ内での社外取ポストの“持ち合い”構造を図解で示す。

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＃19　6月17日（金）配信
社外取締役「男女別」報酬・兼務数ランキング【トップ50】報酬4000万円超は男性36人、女性17人

　東京証券取引所などが定めた企業統治指針では、社外取締役メンバーの多様性を求めており、女性の起用が広がっている。処遇を比較するために、男女別の推計報酬額と兼務社数のランキングを作成した。4000万円超の報酬を稼いだのは男性36人、女性17人だった。

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＃20　6月18日（土）配信
「女性社外取は数合わせ」時代遅れの日本企業に現役の女性社外取たちが大反論！

　女性の社外取締役のニーズが高まる一方で、女性比率を上げるための単なる「数合わせ」のような扱いの企業があるのも現実だ。そんな“時代遅れ”の偏見に対し、現役の女性社外取たちが自らの仕事ぶりなどを基に大反論する。

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＃21　6月19日（日）配信
日本の企業統治は遅れてる？社外取に必須の3大スキルとは？ガバナンスの第一人者が喝破

「日本のコーポレートガバナンス（企業統治）は、決して欧米に劣っていない」。企業統治に詳しい東京都立大学の松田千恵子教授はそう強調する。なぜか。社外取の必須スキルや、見過ごされがちな監査役の役割などについても語ってもらった。

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＃22　6月20日（月）配信
社外監査役・報酬ランキング【上位3000人】トップは4700万円！上場企業「全5600人」の完全序列

　企業が不祥事を起こすたびに、ガバナンス改革の必要性が叫ばれ、社外役員の拡充が進んだ。今回は社外取締役と並んで重要な社外役員、「社外監査役」にスポットライトを当てる。彼らは報酬に見合う働きぶりなのか。前編として、社外監査役の「上位3000人」推計報酬額ランキングでチェックしてみよう。

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＃23　6月21日（火）配信
東京証券取引所の「ガバガバ」ガバナンス、JPXの社外取は大物ぞろいも改革どん詰まり

　日本取引所グループ（JPX）は清田瞭最高経営責任者（CEO）が8年目の長期政権を迎えた。だが、改革は行き詰まり株価も低迷。社外取には産業界の大物らがずらりと並ぶが、東京証券取引所を傘下に置く上場企業の“総本山”といえる存在でありながら、ガバナンスの「ガバガバ」ぶりも際立っている。

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＃24　6月21日（火）配信
社外監査役・報酬ランキング【下位2600人】上場企業「全5600人」完全序列

　国内で上場する企業の社外監査役「全5600人」の総報酬額を、実名ランキングで完全公開する。個別には公開していない社外監査役の報酬額を、ダイヤモンド編集部が独自に試算。今回は後編として、下位2600人の実名と兼務社数、推計報酬額の合計を網羅した序列完全版をお届けする。

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＃25　6月22日（水）配信
親子上場企業に巣くう「“追認”社外取」、アクティビストとの泥沼闘争で浮き彫りに

　大物アクティビストと親子上場企業の法廷闘争が泥沼化している。発端は親子上場企業の経営統合で、アクティビスト側は、統合会社の少数株主を無視する態度を問題視している。親子上場企業に巣くう“追認”社外取の問題を浮き彫りにする。

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＃26　6月23日（木）配信
キリンが社外取の「三菱の指定席」を撤廃、名門財閥の結束揺るがす“脱・三菱”の波紋

　名門財閥、三菱の「鉄の結束」に異変が生じている。グループ幹部のキリンホールディングスが、長年にわたるメインバンク、三菱UFJ銀行からの社外取締役の受け入れをやめたのだ。「指定席」撤廃の真相に迫った。

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＃27　6月24日（金）配信
投資家を社外取締役に！米国発の新潮流「ボード3.0」とは？提唱者のギルソン教授を直撃

　長期投資家など「投資のプロ」を取締役会に迎え入れ、株主との対話などに力を入れる、米国発の「ボード3.0」という概念が注目を集めている。提唱者であるスタンフォード大学のロナルド・ギルソン名誉教授を直撃し、日本の企業統治の評価や、「3.0」を機能させる神髄を聞いた。

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Key Visual by Noriyo Shinoda