IPO株の銘柄分析&予想
2016年9月25日 ザイ・オンライン編集部

10月25日上場のJR九州株は「買い」なのか?
IPO投資にくわしい株式アナリスト2人が、
JR九州の業績や事業内容、成長性などを徹底分析!

JR九州(九州旅客鉄道)の2016年10月25日の東証への上場が決まった。上場時の売り出し株数は1億6000万株となり、推定時価総額が4000億円規模の大型IPOとなる。JR九州株は、昨年の郵政3社株に次ぐ政府放出株として、多くの個人投資家から注目を集めている。そんなJR九州のIPOは「買い」なのかどうか、株式投資のプロ2人が解説する!

JR九州株の上場までのスケジュールと
IPOの取扱い証券会社はこうなっている

熊本地震で九州新幹線が脱線し一時的に全線で運休。地震の合計被害額175億円を穴埋めできるのか。

 政府管轄下の鉄道・運輸機構が100%の株式を保有していた九州旅客鉄道(9142)が10月25日に上場する。政府保有株というと、昨年に上場した郵政3社が記憶に新しいが、上場による民営化で、資金の調達と、経営の自由度が拡大することが期待される。JRの上場は、1993年のJR東日本(9020)、1996年のJR西日本(9021)、そして1997年のJR東海(9022)に次いで4社目となる。

 まずは、上場に関して公開された内容についてまとめてみよう。

■JR九州(九州旅客鉄道)の公募・売出しの要領(予定)
売出株数  1億6000万株(国内1億2000万株、海外4000万株)
売出株放出元  独立行政法人 鉄道建設・運輸施設整備支援機
売出価格の決定方法  ブック・ビルディング方式
仮条件決定日  2016年10月6日(木)
ブック・ビルディング
期間
 2016年10月7日(金)〜10月14日(金)
売出価格決定日  2016年10月17日(月)
申込期間  2016年10月18日(火)〜10月21日(金)
受渡期日(上場日)  2016年10月25日(火)
取り扱い証券会社  三菱UFJモルガン・スタンレー証券(主幹事)/野村證券(主幹事)/JPモルガン証券(主幹事)/SMBC日興証券(主幹事)/大和証券/みずほ証券/岡三証券/東海東京証券/いちよし証券/SBI証券/SMBCフレンド証券/岩井コスモ証券/エース証券/東洋証券/マネックス証券丸三証券/藍澤證券/水戸証券/エイチ・エス証券/極東証券/髙木証券/立花証券/ちばぎん証券/内藤証券/日本アジア証券/松井証券むさし証券/あかつき証券/西日本シティTT証券/日の出証券/ふくおか証券/丸八証券/光世証券/リテラ・クレア証券/ゴールドマン・サックス証券/UBS証券/クレディ・スイス証券/シティグループ証券/バークレイズ証券/マッコーリーキャピタル証券/メリルリンチ日本証券/安藤証券/今村証券/ウツミ屋証券/岡三にいがた証券/岡地証券/木村証券/共和証券/上光証券/第四証券/長野證券/中原証券/西村証券/日産証券/ニュース証券/八十二証券/ばんせい証券/フィリップ証券/三木証券/三田証券/山和証券/豊証券/リーディング証券/カブドットコム証券

抜群の知名度と公共性で注目度は高い!
赤字の鉄道にこだわらず、その他の事業に資源を投入

 では、現状での予測では、公開価格は2000~3000円程度(100株単位)と言われているJR九州株は、ズバリ買いなのか。

 「地元住民を中心に、安定性に期待する投資家の買いで上場直後は堅調な値動きを見せる可能性が高い」(フィスコの株式アナリスト小林大純さん)

 高成長を期待する通常のIPOとは違い、鉄道という公共性と高い知名度から、普段は株を買わない人も関心を寄せている。

 JR九州は2011年には博多と鹿児島を結ぶ九州新幹線(鹿児島ルート)が全線開業。さらに、2013年10月には1泊2日で最低25万円、3泊4日で最低53万円の豪華寝台列車「ななつ星 in 九州」の運行開始で話題となった。しかし、不採算路線が足を引っぱり、前2016年3月期の鉄道事業の営業利益は105億円の赤字だ。

 「博多と長崎を結ぶ九州新幹線(西九州ルート)が2022年に開業予定ですが、導入予定の在来線と新幹線の両方の線路に対応するフリーゲージトレインは、重量の問題などから敬遠され新大阪までつながる可能性は低く、収益拡大への効果は疑問です」

 と、DZHフィナンシャルリサーチの田中一実さんは、鉄道事業の不安を口にする。

 一方で、業績を引っ張るのが、JR九州が注力中の駅ビルや不動産開発など。すでに開発が進む博多駅、大分駅、鹿児島駅、長崎駅周辺に加えて、熊本駅、宮崎駅周辺などでも自社用地を有効活用した開発を推進。収益を伸ばしている。

 「九州の主要都市の一等地を持っていることはJRならではの強みではありますが、九州地方は福岡県以外では人口の減少が続いています。地理的にアジアからのインバウンド需要をどこまで取り込めるか、不採算路線など負の資産を削減できるかがポイントでしょう」(田中さん)

 ザイ・オンラインでは、その他にもJR九州のIPOに関する記事を公開しているので、興味のある方はそちらも参照して欲しい。

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