ネット証券会社比較
【第26回】 2012年6月13日 ザイ・オンライン編集部

日経平均の急落はチャンス!とみる投資家が増加中!
売りからでも「日経225」を取引できる商品を比較!

日経平均の下落時に、CFDの取引高が過去最高に!

 日経平均株価が下落しても利益をあげられる金融商品の人気が高まっている。GMOクリック証券は、5月24日に4月のCFD取引高人気ランキングを発表した。4月といえば、日経平均は下落に転じた時期だった。ところが、日経平均とほぼ同じ値動きをする「日本225」の取引高は、前月比10%の増加で、過去最高を更新したという。

 今回は、下げ相場でも利益を狙える商品である、CFDの日経225連動商品日経225先物(国内・海外)について紹介しよう。

【図表1】CFD価格やチャートなどが見られるGMOクリック証券の「Platinum Chart」
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CFD(Contract for Difference)とは、FXと同じように売買の差額で決済する取引だ。FXが為替を原資産とした取引なのに対して、CFDの原資産は、国内外の株価指数や個別株、株価指数先物、債券先物、商品先物(金や原油など)…と幅広い。

 また、もう1つ、売りから取引できる日経225関連の商品として定着しているのが、多くの証券会社で取り扱いがある「日経225先物」と、その10分の1の証拠金で取引ができる「日経225mini」だ。

 日経225先物は、国内では大阪証券取引所で取引されているが、海外の米シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)シンガポール証券取引所(SGX)にも上場している。安藤証券カブドットコム証券松井証券楽天証券では、海外で取引される日経225先物の取引ができる。

 昨今の日経平均の値動きを見れば、上昇局面だけで利益を出すのは、なかなか難しい。日経225先物、CFDは買い建てだけでなく、売り建てもできるので、下落局面でも利益をあげるチャンスになる。

 次に、これらの商品のレバレッジとコストについて見ていこう。

CFDと先物、どちらがハイリスク?

 日経225先物や日経225のCFDには、売りから取引できること以外にもメリットがある。日経225先物や日経225のCFDの「売り建て」は、株の信用取引を使った「売り建て」には、買方金利や貸株料、逆日歩といったコストがかからない。株不足や空売り規制などもない。上昇・下落局面で、自由に買い建て、売り建てができるのだ(ただしCFDでは、金利や配当相当額の支払い、受け取りが発生する商品がある)。

 先物取引やCFDでは、証券会社に規定の金額以上の証拠金を預けて取引を行なう。各商品の概要をまとめたのが【図表2】だ。たとえば、大証の日経225miniでは、3万9000円の証拠金を預けると、1枚(1単位)が取引できる(6月11日時点。実際の証拠金額は、証券会社ごと、週ごとに異なる)。

 日経225miniの場合、価格の100倍の金額の取引ができるので、日経平均が8500円ならば、85万円の取引となる。日経225miniを1枚買い、100円上昇した時に売り返済をしたら、1万円の利益となる。3万9000円の証拠金で85万円分の取引ができるので、レバレッジは、850,000÷39,000=約22倍だ。

【図表2】証拠金850円から取引できるCFDや、レバレッジが30倍を超えるCFD(株365)もある。
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 証拠金の額や取引単位は商品によって異なる。たとえばSBI証券のCFD(日本225先物)では、証拠金は価格の10%となっている。日経225先物の価格が8500円の場合、850円の証拠金を預ければ1枚の取引ができる

 【図表2】「最低証拠金例」を見ると、店頭CFDは日経225先物より少額の証拠金から取引できることがわかる。一方、「最大レバレッジ」では、日経225先物はCFDよりも高いレバレッジ(取引金額に比べて少ない証拠金)で取引ができる。

 またCFDでも「株365」の場合は、先物よりもハイレバレッジだ。取引単位は100倍で日経225miniと同様だが、6月11日時点では証拠金が2万7000円で、日経225miniよりも1万円以上少なくてすむ。

 ただレバレッジが高いことは、ハイリスク・ハイリターンを意味する。それだけ資金の増減は激しくなる。現物株の感覚で「塩漬け」にすると、自分の資金以上の損失を被る可能性もある。証拠金取引では「早めの損切り」などのリスク管理は必須だ。

手数料は証券会社でかなり異なる

 先物取引では、株取引のように気配値情報を見ながら取引を行うオークション方式、CFDは、FXのように買値と売値が表示される「2-Way方式」で取引が行われる。この買値と売値の差が「スプレッド」だ。店頭CFD(日本225先物)では手数料無料が一般的だが、スプレッドが手数料に相当する。

 ネット証券各社の実際の手数料をまとめたのが【図表3】だ。大証・日経225先物で400円前後、日経225miniで40円前後。先物価格8500円で、日経225mini1枚の手数料が42円なら、手数料比率はわずか0.005%だ。

【図表3】日経225miniなら40円前後、店頭CFDは手数料が無料

 次のページでは、日経225先物とCFDの取引時間の長さと、そのメリットを紹介する。

日経225は24時間取引時代に

 日経225先物とCFDのもう1つ特徴は、取引時間が長いことだ。【図表4】には、日経経225先物とCFDの取引時間をまとめた。大証の日経225先物、日経225miniは深夜2時55分まで、店頭CFDは、ほぼ24時間取引が可能な会社もある。

 日経平均株価は、日本の取引終了後に市場が開く欧米の事件やイベントに影響を受けて、翌日の寄付から価格が大きくギャップをあけることがある。深夜でも取引可能な日経225先物やCFDなら、欧米市場のニュースを見ながらリアルタイムにトレードすることができるので、チャンスを逃さない。

 また、海外先物やCFD、株365の場合、日本の祝日でも海外市場が開いていれば取引できる(株365の休業日は、土日と年始のみ)。FXと同様、平日の昼間は働いているサラリーマンにとっても、取引しやすい商品だ。

【図表4】日本が祝日でも海外がウィークデイなら日経225の取引ができる。

先物取引やCFD取引ならば、上昇だけでなく下落でも収益機会にできるだけでなく、ほぼ24時間、レバレッジを利かせて少額から取引ができる。ここ数年で、個人投資家が取引できる金融商品の種類は大きく広がってきている。自分に合った商品を見つけて、上手に取引しよう。

(文/久保田正伸)