ザイスポ!
2013年4月2日 深野 康彦

グロソブは買ってもよいファンドなのか?

分配金を支払う余力はあと2年ほど……

 次に(2)の分配金余力をみてみます。この分配金余力は先に述べたように

>現在の分配金を今後も支払う場合、あと何カ月支払うことができるか?

 をみるものです。この分配金を支払うための積立金が「翌期繰越分配対象額」といい、6カ月に一度配布される運用報告書に掲載されています。グロソブの場合、直近の翌期繰越分配対象額は580円です(179期:2012年11月末)。

グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)の運用報告書14ページより抜粋

 179期は35円の分配金を支払っていますが、14円は運用の収益なので、21円を取り崩しています(運用報告書に記載されています)。仮に今後も毎月21円ずつを取り崩したとすると、580÷21=27.61カ月 で底をついてしまいます。昨年11月末の状態が続いていると仮定した場合、3月末時点ではあと24カ月弱で翌期繰越分配対象額がなくなる計算です。

 ちなみに10段階評価では「2」となり、やや厳しい環境に置かれているといえます。

毎月分配型ファンドを家計に例えてみるとわかりやすい

 記事の第1回目でも書きましたが、毎月分配型ファンドを家計に例えてみると、わかりやすいでしょう。

*詳しくは過去記事を参照
>第1回
なぜ世界の株式市場が上昇しても、危ない毎月分配型投資信託がたくさんあるのか?

 毎月の支出が分配金、収入がファンドの運用益にあたります。つまり「グロソブ家」は毎月の支出が35万円あるのに、今月の収入は16万9700円しかなく、貯金を18万300円取り崩しており、このままだと貯金が24カ月で0円になってしまう、ということです。

 私の著書『あなたの毎月分配型投資信託が危ない!』では、毎月の支出以上の収入があり(つまり取崩しをしなくてもよい黒字家計)、仮に若干の取崩しをしても10年以上大丈夫という、10段階評価で「10」のファンドも紹介しています。

 ぜひ、みなさんがこれから毎月分配型ファンドの購入をお考えでしたら、“黒字家計”のファンドをおススメしたいと思います。