NISA口座の比較&活用術
2013年12月27日 ザイ・オンライン編集部

NISA口座をまだ開いていない人は必読、
口座開設の前に「投資信託」を選びなさい!

2014年から投資に関する税制が大きく変化する。その中で個人投資家にとって節税のメリットが大きいのが、NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)だ。株や投資信託に投資してどんなに大きな利益が出たとしても税金がゼロになるNISAで失敗しないための「金融機関選び」と「投資法」を紹介しよう。

株や投信の儲けがすべて税金ゼロの
NISAの口座開設は1人1口座のみ!

 2013年年末をもって株や投信などの値上がり益や配当(分配)金の税率20%を10%に低減する証券優遇税制が打ち切られ、2014年以降は税率が20%に引き上げられる(実際は復興税込みで10.147%を20.315%へ引き上げ)。

 こうした個人投資家の投資意欲を削ぐ税制が復活する一方で、個人投資家にとってプラスとなる新税制も2014年からスタートする。それが、NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)だ。NISAとは銀行や証券会社に専用口座を開設して、その口座で株式や投資信託(MMFやMRFなどを除く)を購入すれば、売却益や配当金(分配金)の税金がゼロになるという優遇税制で、投資で資産を増やすなら、このNISAを使わない手はない。

 まずはNISAについてカンタンに説明しよう。

 NISA口座は20歳以上であればだれでも開設することができるのだが、すべての金融機関を対象に1人1口座しか開設することができない。つまり、一度ある金融機関にNISA口座を開くと、当初4年間は他の金融機関にNISA口座を開くことができなくなってしまうのだ(2015年から変更できる可能性あり)。

 このNISA口座での投資額は毎年100万円まで、投資期間は投資した年を含め5年目の年末までとなっている。ただ、期間内に売却した場合はその金額分の枠は終了、また年間の投資額が100万円に満たなかった残りの投資枠についても翌年への繰り越しはできない。

 ではこのNISAを上手に利用するためのポイントとは何か。

 それは、金融機関を選んで口座を開く前に、自分がNISA口座でどのような投資をするのかを考えることだ。ここで最も気をつけなければならないのは、株式投資をしたことがない人が非課税だからといっていきなり株を買ったりするケース。NISA口座での投資は、利益が出て初めて非課税の効果が得られるわけで損失が出てしまっては元も子もない。

◆NISAを知るための5つのポイント
ポイント1 2014年にNISA口座を開設できるのは2014年1月1日時点で20歳以上のすべての人!
ポイント2 NISA口座の開設はすべての銀行または証券会社において1人1口座だけ!
ポイント3 投資できるのは株式(ETFやJリートなどを含む)と投資信託(公社債投信を除く)の新規購入のみ!
ポイント4 非課税の期間はそれぞれ開始年から最長5年間で年100万円までの投資の値上がり益と配当金(分配金)がすべて税金ゼロ!
ポイント5 最初の5年間の投資分は期間終了時に翌年の枠に移すこともOK

 

まず自分が買いたい投信を決めて
それが買える金融機関に口座を開く!

 こうした観点からNISA口座での投資にオススメなのが投資信託だ。

 投資信託は、1万円程度という少額から投資できる上に、運用自体をプロに一任できる。また、様々な資産への分散投資も可能で、個別株よりもリスクの低い資産を選んで投資することもでき、投資の初心者にも経験者にも便利な金融商品と言える。

◆NISAで威力を発揮する投資信託の5つのメリット
メリット1 1万円程度の少額から投資ができるので100万円の枠をキッチリ使うことができる!
メリット2 証券会社に限らず銀行でのNISA口座でも投資ができる!
メリット3 詳細な投資先選びをすることなくプロに運用を一任できる!
メリット4 個別の株式と比較してリスクの大きさが掴みやすい!
メリット5 1つの投資信託で様々な投資先に分散した投資とリバランスができる!

 

 ただし、投資信託には気をつけなければいけないこともある。それが、投資信託は証券会社でも銀行でも買えるが、各金融機関で取り扱っている商品は異なっているという点。

 つまり、NISA口座で投資信託を買うなら、まずは買いたい投資信託を選び、その投資信託を取り扱っている金融機関に口座を開くということが重要なのだ。

 口座を開いたが買いたい投信の取り扱いがなかったという失敗をしないように、NISAは1人1口座なので「商品を選んでから金融機関を選ぶ」ということを肝に銘じておこう。