NISA口座の比較&活用術
2014年1月23日 肥後 紀子

NISA口座で大きく儲けるならIPOを使え!
~各ネット証券のNISA口座でのIPO対応をチェック~

 NISA口座での取引がスタートして早半月以上。すでに着々と投資を始めている人もいる一方、口座は開いたものの何に投資をしたらいいのか悩んでいる人もいるのでは?

 投資方針は人それぞれ違うだろうが、もしも「短期で大きく儲けたい」のであれば、NISA口座でもIPO(新規上場株)投資を見逃す手はない。しかし、そもそもNISAでIPO投資は可能なのだろうか?

2013年のIPOは、3倍以上の初値がついた銘柄が12銘柄も!

 まずは、昨年2013年のIPOの状況を振り返っておこう。

 結論から言うと、2013年のIPOは絶好調だった。新規上場した54銘柄中、初値が公開価格を上回ったのが52銘柄。勝率にすると96.3%で、これはここ数年で最も高い数値となっている。

 また、52銘柄のうち12銘柄では、初値が3倍以上という高値になった。【表1】は、2013年のIPOの値上がり率ベスト10を並べたものだ。

        【表1】2013年のIPO値上がり率ベスト10

順位 銘柄名(コード) 市場 上場日 公開価格 初値 値上がり率 1/17終値
1  リプロセル
 (4978)
JQ 6月26日 3200円 1万7800円 5.6倍 1681円
2  ANAP (3189) JQ 11月19日 1000円 5100円 5.1倍 1866円
3  システム情報
 (3677)
JQ 10月22日 740円 3500円 4.7倍 2287円
4  ソフトマックス
 (3671)
東M 3月12日 1300円 5510円 4.2倍 2930円
5  オークファン
 (3674)
東M 4月25日 2600円 1万480円 4.0倍 2638円
6  サンワカンパニー
 (3187)
東M 9月13日 950円 3500円 3.7倍 7200円
7  メディアドゥ
 (3678)
東M 11月20日 3300円 1万1770円 3.6倍 1万3800円
8  協立情報通信
 (3670)
JQ 2月20日 1500円 5000円 3.3倍 2023円
9  M&Aキャピタルパートナーズ
 (6080)
東M 11月20日 3000円 1万円 3.3倍 5670円
10  アライドアーキテクツ
 (6081)
東M 11月29日 1700円 5600円 3.3倍 4315円

 ※リプロセル、オークファンは1:5の株式分割済み

 最も値上がりしたリプロセル(4978)の初値は、公開価格のなんと5.6倍! 同銘柄は100株が1単元のため、公開価格で買って初値で売った場合には、

 (初値1万7800円-公開価格3200円)×単元100株=利益146万円

 146万円もの値上がり益をあっという間に手にすることができる(売却手数料は考慮していない)。

 もちろん、これはすでに上場した銘柄の話で、2013年全体のIPOについてもあくまで過去のデータに過ぎない。しかし、大雑把に言うと、昨年のように市場が上昇しているときはIPOも好調で、今年に関しても現状では市場全体は上昇が見込まれている。

 つまり、(上場する銘柄ごとの業績や将来性、需給などにもよるが)今年も現状ではIPO投資には大いに期待ができるということなのだ。

NISA口座でのIPO投資のメリットと注意点は?

 NISA口座でIPO投資を行なうメリットは、言うまでもなく利益が非課税になるということ。昨年で証券優遇税制が終了してしまったため、通常の口座でIPO投資をした場合は、利益に20.315%(復興所得税を含む)の税金がかかる。

 仮に、IPO投資で100万円の値上がり益を得た場合、NISA口座なら100万円がそのまま手に入るが、通常の口座では税金が引かれて79万6850円に目減りしてしまう。その差は、なんと20万3150円。一度に大きな利益が狙えるIPOだからこそ、NISA口座を利用するメリットをより実感しやすいと言える。

 逆に、注意したいのはIPO銘柄の売り時だ。前ページの【表1】では、2013年のIPO値上がり率ベスト10銘柄の現在の株価も記載した。上場の時期がそれぞれ異なるため、まとめて比較するのは少々乱暴だが、ベスト10銘柄のうち1月17日の株価が初値より高いのは、4銘柄(※1:5の株式分割を行なったオークファンを含む)にとどまっている。

 しかも、上場後しばらくは値動きが激しいため、初値以降も大きく上昇する可能性がある反面、公開価格を割り込むほど下落するリスクもある。NISA口座の場合、損益通算ができないので、大きな含み損を抱えたままになるのはできるだけ避けたい。

 というわけで、公開価格で買えたら、基本的にはとにかく初値で売るのがおトクかつ安全と言えそうだ。

NISA口座でIPO投資をするなら選ぶべきネット証券は?

 ところで、そもそも気になるのは「NISA口座でIPO取引ができるのか」ということだろう。主なネット証券の対応状況は、【表2】のとおり。 

証券会社名 IPO対応 口座開設
NISA口座 通常口座 2013年度取扱い件数
 SMBC日興証券 非公開
SMBC日興証券の公式サイトはこちら!
 SBI証券 44社
SBI証券公式サイトはこちら!
 カブドットコム証券
(2015年より対応済み)
16社
カブドットコム証券の公式サイトはこちら!
 松井証券 2社
松井証券の公式サイトはこちら!
 マネックス証券 34社
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 楽天証券 × 0社
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 丸三証券 9社
丸三証券公式サイトはこちら!
 むさし証券 2社
むさし証券の公式サイトはこちら!
 ライブスター証券 × ×
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 多くのネット証券では、通常の口座でIPOを扱っていれば、NISA口座でも対応している。ただし、楽天証券カブドットコム証券のように、「通常はIPOを扱っているが、NISA口座では扱わない」というところもある。マネックス証券は現在は非対応だが、2014年の夏頃以降、NISA口座でもIPO取引が可能になる予定だ。

 また、IPOに対応しているといっても、IPO取扱い数はネット証券によって大きく異なる。NISA口座で本格的にIPO投資をするつもりなら、SMCB日興証券SBI証券、(現在は非対応だが)マネックス証券など、IPOの取扱い数が多いネット証券でNISA口座を開くのがオススメだ。なお、過去の取り扱い実績については、各社とも公式サイトで公表している。

 ちなみに現在、IPOが予定されているのは次のアキュセラ・インクのみ。

銘柄名
コード
市場 上場予定日 事業概要 申し込み
単位
仮条件
提示日
 アキュセラ・インク(4589) 東M 2月13日 眼科分野に特化した、臨床開発段階のバイオ製薬 100株 1月23日

 ただし、外国株式という理由で、SBI証券などではアキュセラ・インクに関してはNISA口座でのIPO取引の対象外としている(SBI証券の場合、通常の口座ではIPOで取り扱う)。

 現状では1銘柄のみだが、2014年も昨年並みかそれ以上の新規上場が見込まれると言われている。現在、NISA口座を検討中で「IPO投資も視野に入れよう」という人は、前ページの表を参考にIPOに対応しているネット証券を選んでみては?

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