世界投資へのパスポート
【第302回】 2014年2月10日 広瀬 隆雄

世界同時株安はひとまず小康状態も
新興国危機は再燃する可能性が高い

【今回のまとめ】
1.1カ月ぶりに米国株式市場は週間ベースでプラスを記録
2.市場参加者の慢心も払しょくされた
3.新興国は人気離散が続いている
4.新興国成長鈍化の問題は解決したわけではない

NY市場、ようやく反発

 先週はダウ工業株価平均指数が+0.61%、S&P500指数が+0.81%、ナスダック総合指数が+0.54%と、過去1ヶ月ではじめて週間ベースでプラスとなりました。

  去年1年間を通じてアメリカ株の調整局面は-3%から-7%の範囲内でした。もし今回もそれが当てはまるのであれば、1月の調整局面は完了したという風に理解できます。因みにS&P500指数は1月15日の高値から先週水曜日の安値までで-6.1%の調整でした。

過熱感はとれた

 マーケットが下がった関係で市場参加者の慢心は、かなり払しょくされました。下はブルベア指数ですが、ブル(強気)が先週の53.1%から45.9%へ急減したのが注目されます。

  ブルベア指数は典型的な「逆指標」であり、強気が多ければ多いほど「相場には悪い」と解釈します。

 アメリカ市場が本当に調整局面を抜け出したかどうかを判断するには、フォロー・スルーの買いが入ることを確認する必要があるでしょう。言い換えればS&P500指数がもう一段高する必要があるのです。S&P500指数の50日移動平均線は1810にありますので、これが目先のターゲットになります。つまり、ここ二日間の上げが「ダマシ」であるかどうかは、今週以降の市場の動きによって決まるのです。