世界投資へのパスポート
【第345回】 2014年12月15日 広瀬 隆雄

今週は今年最後の米国株の買い場となる

【今回のまとめ】
1.米国株は天井圏から反落局面にある
2.今週の連邦公開市場委員会ではいよいよ利上げがほのめかされる可能性アリ
3.原油価格急落で石油会社のデフォルトが懸念される
4.しかし原油価格の下落は全体的にみればむしろプラス
5.12月特有の株の動きに注意を払うこと
6.テクニカル的には近く反発してもおかしくない

天井圏から反落する米国株市場

 このところのアメリカ株を見ると天井圏から反落するチャートになっています。

 このチャートを見ると、落ちてくるナイフを素手で掴むような状況となっていて、ちょっと尻込みしてしまいます。

連邦公開市場委員会に注目

 そのうえ今週は16・17日に連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されます。いよいよ「とうぶんの間」利上げはしないという言葉が、声明文の中から削除され、実質的に来年の利上げをほのめかすことになるのではないか? と予想する市場関係者が多いです。

 米国連邦準備制度理事会(FRB)が利上げをシグナルすると、マーケットはそれに敬意を表する格好で、一回は売られます。そこで米国の市場参加者は(今週出動すると、どうせFOMCで横っ面を張られるに決まっているから、動くのは少し待とう)と様子見を決め込んでいます。

原油価格の急落でデフォルト不安

 これに加えて、このところの容赦ない原油価格の急落もシェール・オイルの探索・生産会社、オイル・メジャー、さらにロシア、ベネズエラ、ブラジルなどの産油国に大きなプレッシャーを与えています。

 いずれ石油会社のデフォルトなどの悪いニュースが飛び込んでくるのではないか? という不安が、投資家をリスク回避のスタンスにさせているのです。