世界投資へのパスポート
【第402回】 2016年1月25日 広瀬 隆雄

株式市場は短期的な底入れをした!
バフェット流バリュー株(割安株)投資の好機到来、
いま買うべき、流行や景気に無縁の堅い2銘柄とは?

<今回のまとめ>
1.先週は年初来、はじめて相場が週間ベースで上昇した
2.バフェットは「皆が恐れている時は大胆に」とアドバイスしている
3.流行や景気に無縁の、地味な銘柄を狙え
4.コカコーラはドル安で恩恵をこうむる
5.ペプシコはしっかり経営されている

年初来、はじめて相場が上昇。
米国株式市場は目先の底を付けた

 先週、S&P500指数は週間ベースで+1.4%と、年初来初めて上昇しました。

 現在の水準は、上のチャートからもわかるとおり、過去に「こつん」と来た水準です。

 このことから米国株式市場は目先の底を付けたと考えて良いでしょう。

 もちろん、細かいことを言えば木曜日と金曜日の反発局面では出来高がいまひとつ少なかったですし、中国経済の鈍化に対する懸念も消えたわけではありません。

 さらに金曜日の原油価格反発のきっかけとなったニューヨーク地方を襲った寒波は、あくまでも一過性の天候要因であり、引き続き米国の原油市場の需給関係は供給過剰の状態が続いています。

 つまり不安材料を挙げれば、きりがないのです。

バフェットの言葉を思い出せ!
バリュー投資の好機到来で注目の2銘柄

 しかしウォーレン・バフェットは「みんなが貪欲になっているときは恐れ、逆に皆が恐れている局面では大胆になれ」と言っています。

 いまは皆がビクビクしているのだから、バリュー投資の好機というわけです。

 そこで今回は、流行や景気に無縁の、堅い銘柄を紹介します。それはペプシコ(ティッカーシンボル:PEP)とコカ・コーラ(ティッカーシンボル:KO)です。

 これらの企業は米国の清涼飲料市場で第1位と第2位を占めています。

 ペプシコは清涼飲料以外にもポテトチップスなどの甘くないスナック菓子を作っています。

 甘くないスナック菓子市場は安定的に食品市場全体を上回るペースで成長してきました。そのようなカテゴリーそのものの魅力に加えて、ペプシコは他社を圧倒するガリバー的な存在であり、スーパーマーケットの棚のかなりのスペースを占有しています。

 同社は堅実に経営されており、業績は食品株の中でも安定しています。配当利回りは2.9%です。

 下はペプシコの一株当たりの業績を示したグラフでDPSは一株当たり配当、EPSは一株当たり利益、CFPSは一株当たり営業キャッシュフロー、SPSは一株当たり売上高を示しています。

 一方、コカコーラは歴史的に高収益企業として知られてきました。しかしここ2年ほどはドル高にずいぶん苦しめられてきました。

 そのドル高は、どうやら一巡した観があります。もし今後、ドル安になるのであれば、それはコカコーラの業績を大いに助けると思います。同社株の配当利回りは3.1%となっています。